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078 カレーです。3

 ここはワウラの街、宿屋猫耳亭です。


 いま従業員用のダイニングにいます。

 昼食の用意が出来ました。カレーライスです。もちろん。女神ローラの分も確保してあります。


アンナ「いただきます。」

3人 「いただきます。」


 ぱくぱく・・・


ノエル「おいしい。」

エマ 「美味しいわね。」

ザック「うまい。」

アンナ「このトウガラシで、辛さを調整できます。」


 わたしはトウガラシ入りの小瓶を出しました。

 ザックさんは、少し振りかけました。


ザック「うまい。少し辛いほうがいいな。」

エマ 「私も少し入れてみようかしら。」


 エマさんもトウガラシを入れました。


エマ 「辛さが増して美味しいわ。」

ノエル「ノエルも。」

エマ 「辛いわよ。」

ノエル「からいの? ノエルいらない。」


エマ 「この料理、人気出そうね。」

ザック「ああ、これは万人向けの味だ。それに

    辛さも調整できる。」

エマ 「パンにも合いそうね。」

ザック「もしライスがなくなったら、パンを出そう。」

エマ 「そうね。」


*    *    *


 昼食が終りました。


アンナ「ごちそうさまでした。」

3人 「ごちそうさまでした。」


 わたしは魔法で食器をきれいにしました。

 なんだか、外がざわざわしています。


エマ 「私、外の様子を見てくるわ。」


 エマさんが外に出ました。


     *


 エマさんが戻って来ました。


エマ 「ザック、普段の倍の行列よ。」

ザック「どういうことだ?」

エマ 「いいにおいがするから、並んだそうよ。」


 カレーのにおいが宣伝になりました。


ザック「少し早いが、食堂を開けよう。」

アンナ「わたし、手伝います。」

ザック「すまない。」


 わたしは猫マークのエプロンを借ります。

 昼のアルバイトが二人来ました。


 開店しました。お客さんが入ってきます。


 わたしは千里眼で外の様子を見ました。


アンナ「ザックさん、カレーライスが足りないと思うので、わたし作ります。」

ザック「わかった。もし余ったら夕食に出せばいい。」

アンナ「はい。」


 わたしはカレーとごはん、ブイヨンも作り始めました。普通に調理していては間に合いません。

 わたしは、魔法で調理しました。


エマ 「ザック、鍋ごと食堂に持って行った方が早いわ。」

ザック「そうしよう。」


 ザックさんは、鍋をワゴンに乗せて食堂に運びました。

 エマさんは、食堂の隅でカレーライスの盛りつけをしています。


 わたしは調理をしながら、千里眼で食堂や行列の長さを見ています。

 汚れた食器は魔法できれいにしました。ノエルちゃんもお手伝いしています。


 ザックさんが戻って来ました。

 簡易コンロの準備をしています。カレーの鍋が冷めないようにするためです。

 ごはんは少し冷めても、カレーが暖かい状態なら問題ないと、ザックさんは考えているようです。


 わたしはザックさんと一緒に調理を再開します。


*    *    *


ノエル「カレーライスなくなりそうだって。」

ザック「わかった。大丈夫だ。」


 カレーとごはんが両方とも、出来ました。ザックさんは、鍋をワゴンに乗せて食堂に運びます。

 わたしは再びカレーを作り始めました。


 ザックさんが戻ってきました。


ザック「行列が解消したら、昼食は終わりにしよう。」

アンナ「はい。」


*    *    *


 少しずつ行列が短くなってきました。

 カレーの鍋は3つ目を出してあります。


 外で待つ人がいなくなり、閉店の看板を出しました。

 あとは食堂にいるお客さんが食べ終われば、閉店です。


 店内が落ち着きました。

 アルバイトの人は従業員用ダイニングで、まかないのカレーを食べています。

 彼女達も食べたかったらしく、カレーの残りがあって喜んでいました。


 最後のお客さんが帰り、皆さんほっとしています。


エマ 「私たちも休憩にしましょう。」

ザック「そうしよう。」


 アルバイトの人達はカレーを食べ終えて、片付けや掃除をしています。


 私たちはダイニングで休憩することにします。




 エマさんがカフェオレをいれてくれました。

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