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068 家族です。

 ここは飛行島です。

 

 今、わたしはコテージのダイニングにいます。


 オートマタの陽子さんは、リビングで子猫のマオと遊んでいます。

 彼女は学習能力が高く、マオの世話やミルクを覚えてくれました。

 これで夜中のミルクから解放されます。助かりました。


*    *    *


 さて、わたしはこれから手紙を書きます。

 わたしは、スクールバッグからノートとペンを取り出しました。


          *


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



友絵さんと真美さんへ


早速ですが、昨日ダンジョンで召喚された黒い箱の中身がわかりました。

中に入っていたのは、オートマタと呼ばれる高性能ロボットです。

人と見分けがつきません。マオに続き、新しい家族になりました。

名前は陽子です。写真を同封します。



追伸 

下記の商品を購入しました。(バーコード有り)

一万円札でお釣りお願いします。


アンナ


コーラ500ml 1本

バスクチーズケーキ 1個

H社レトルトカレー 1個



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


          *


 写真は、陽子さんがマオをだっこしている姿を撮影したものです。

 二人がけんかするといけないので写真は2枚送ることにします。

 ちなみに写真はスマホで撮影したものを、魔法で紙に転写したものです。


 わたしは千里眼と召喚魔法を使い、商品3個をお取り寄せしました。

 そのあと、手紙、写真、一万円札を転移させました。


 今日のシフトは友絵さんです。


 友絵さんは、すぐにお釣りを用意してくれました。

 わたしは、お釣りを召喚しました。

 マスクをしていますが、友絵さんの笑った顔が見えました。


*    *    *


 両替することができました。日本円が自由に使えます。素晴らしいです。

 引き続き日本で買い物をします。


 わたしは家電量販店から、テスター1台とコンセントを複数、お取り寄せしました。

 雷魔法で電気を作る、電源ユニット魔道具を作るためです。


 早速、魔道具の製作に取りかかります。


*    *    *


 電源ユニット魔道具が完成しました。

 テスターを使って魔力を調整、15アンペア、100ボルトにしました。

 1台に2(くち)のコンセントがあります。見た目は白いプラスチック製のキューブです。

 プラスチックは、わたしが以前発見した天然樹脂を固めたものです。


 モバイルバッテリーを繋いでテストしてみました。問題ありません。

 これでスマホの充電が楽になりました。ツアー客にも利用してもらいます。


*    *    *


 次にお取り寄せしたのは、家庭用電動タイプのエスプレッソマシンです。

 購入したのは、髭おじさんがトレードマーク、イタリアB社のものです。色はシルバーです。

 同社マキネッタと同じデザインです。見た目がかわいいです。


*    *    *


 お取り寄せが一段落(いちだんらく)しました。


 次は、陽子さんの部屋を作ります。


 わたしは、1階にあるユーティリティスペースの一角(いっかく)を魔法で改装します。

 材料はアイテムボックスの建築素材を使います。

 広さは20畳です。部屋の中には、ベッド、テーブル、椅子、ソファー、ラグを用意しました。

 マオのケージとペットサークルも置きます。扉には『陽子・マオ』のプレートを付けました。


 わたしは、陽子さんを呼びにいき、部屋に案内しました。


アンナ「今日から。陽子さんはこの部屋を使ってください。マオも一緒です。」

陽子 「はい。ありがとうございます。」


 わたしは、リビングにいる陽子さんを連れて部屋を案内しました。


アンナ「今日から、ここが陽子さんの部屋です。マオと一緒に使ってください。」

陽子 「はい。ありがとうございます。」

アンナ「それから、これを使ってください。」


 わたしは、腕輪型魔道具を陽子さんに渡しました。

 ツアー客が使うものと同じですが、いくつかの機能をアップデートしました。


*通信魔法・・・スマホで連絡をとる。

*ヒート魔法・・・マオのミルクを温める

*アイテムボックス・・・時間停止にする。


アンナ「この魔道具の使い方は後で説明します。」

陽子 「はい。ありがとうございます。」


 わたしと陽子さんとマオ、3人家族になりました。




 ローラにもらったお土産のことを忘れていました。

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