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064 無料招待2日目です。11

 ここは、飛行島です・・・たぶん。


 私たちは、小ピラミッドの中に入り、赤い魔方陣でダンジョンに転移しました。


 二人は快進撃を続けて、第一エリアのゴブリン、第二エリアのスライム、第三エリアの角ウサギを全て倒し、 この階層をクリアしました。私の援護は必要ありませんでした。


 二人共、最初はぎこちない動きでしたが、次第に上達しました。

 そしてうまく連携して魔物を倒せるようになりました。


友絵 「楽勝だったね。」

真美 「友絵さん、それフラグですよ。」

友絵 「しまった。」


アンナ「この階層は、ゲームで言えば初級またはチュートリアルです。次からが本番です。」

二人 「はい。」


 最終エリアの奥に、赤と白い魔方陣が現れます。

 私たちは、赤い魔法陣に入ります。


*    *    *


 私たちは次の階層に転移しました。


アンナ「通路を抜けると魔物が複数います。攻撃を集中して、数を減らしてください。」

二人 「はい。」


 この階層では、わたしも積極的に攻撃します。

 第一エリアのオーク、第二エリアの魔狼、第三エリアのオーガ全てを倒し、この階層もクリアしました。

 

友絵 「難易度上がったね。」

真美 「はい。敵が強いです。」


 二人には、まだ少しだけ余裕がありますが、次の階層が厳しくなりそうです。


 わたしは、二人に魔法をかけました。


アンナ「ヒール・・・身体強化」


 二人の疲労を回復して、身体能力と思考能力を強化しました。


友絵 「体が軽い。」

真美 「はい。それに頭がすっきりしました。」


アンナ「腕輪の魔道具を貸してください。」


 わたしは、二人から魔道具を受け取り、魔力を注入します。

 そして攻撃魔法のリミッターを解除しました。


アンナ「腕輪をつけてください。」

友絵 「なにをしたの?」

アンナ「攻撃魔法が上達したので、リミッターを解除しました、攻撃力が3倍になります。」

友絵 「ほんとに。」

真美 「すごい。」

アンナ「ですが、油断はしないでください。」

二人 「はい。」


 私たちは、赤い魔方陣に入ります。


*    *    *


 私たちは次の階層に転移しました。


アンナ「次のエリアにいるのは、一体だけです。つまりそれは強いと言うことです。

    三人で取り囲んで攻撃します。」

二人 「はい。」


 第一エリアのキメラ、第二エリアのミノタウロスを倒しました。


真美 「攻撃力もすごいけど、それ以上に集中力がすごい。」

友絵 「これ、ゾーンだよね。受験や試合で使いたかった。」

真美 「友絵さん、それはチートです。」


*    *    *


 私たちは第三エリアに入ります。


 ここは広いです。東京ドームと同じくらいの広さです。

 周囲には松明ではなく、かがり火が設置されています。

 中央に、黒いドラゴンがいます。

 頭部には大きな二本の角。四本足で、翼があります。尻尾も含めると全長15mです。


 戦闘が始まりました。


アンナ「最初は、攻撃よりも回避に専念してください。」

二人 「はい。」


 ドラゴンの攻撃は、口から出る火球、角で突進、前足の振り下ろし、尻尾の薙ぎ払いです。


 私たちは、ドラゴンの攻撃を見切りながら、少しずつ魔法攻撃の手数(てかず)を増やします。

 ドラゴンに一定ダメージを与えるとその部位が明滅します。

 ダメージは蓄積しているはずですが、魔法耐性が強いようです。


     *


 戦闘開始から、10分経過しました。

 二人の体力と集中力が心配です。それと、スリングにいるマオのことも。

 

 魔法耐性があるなら、物理攻撃で勝負です。

 

 わたしはアイテムボックスから、中二武器の魔導レールガンを出しました。

 以前に遊びで作った黒歴史の遺物です。

 見た目は携行式の対戦車ミサイルに似ています。クロモリ徹甲弾は装填済みです。


 狙いを付けながら、魔力を高圧縮します。


 ドラゴンがこちらの動きに気付きました。

 口を大きく開けて、ドラゴンブレスを撃つつもりです。


 そうはさせません。魔力が臨界に達しました。


アンナ「発射」


 ドーン。


 命中しました。

 ドラゴンが光に包まれます。そして光が霧散、ドラゴンは消滅しました。


友絵 「勝ったー。」

真美 「よかった。」


 わたしはドラゴンが消滅したところに向かい、魔石を回収します。大きさ15cmの魔石です。

 二人が、わたしのところに走ってきました。


友絵 「勝ったね。」

アンナ「はい。お怪我ありませんか。」

真美 「大丈夫。」

友絵 「あたしも。」


真美 「あれ、何かしら?」


 中央の床が虹色に光っています。

 虹色の魔法陣が現れました。この魔力反応は召喚魔法です。


アンナ「何かが召喚されてきます。注意してください。」


 黒い箱のようなものが召喚されました。


友絵 「宝箱かな。」


 そうだといいのですが。そうは見えません。


 私たちは黒い箱に近づきました。箱の色は真っ黒です。光の反射がありません。

 大きさは、人が入るくらいの大きさです。わたしは、魔法で鑑定しました。

 中身はわかりませんが、魔力吸収型の結界で出来ていることはわかりました。


 黒い箱の中身が気になりますが、開けても大丈夫でしょうか。


マオ 「ミュー、ミュー・・・」


 すっかりマオのことを忘れていました。


アンナ「ごめんなさい。お腹が空きましたよね。」

友絵 「あたしも、お腹ペコペコ。」

真美 「私も。」

アンナ「箱の件は保留にして、夕食にしませんか。」

真美 「そうしましょう。」

友絵 「うん。」


 わたしは、二人の身体強化の魔法を解除しました。

 そして、近くに現れた白い魔法陣に三人で入りました。




 戻って夕食にしましょう。

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