062 無料招待2日目です。9
ここは、飛行島です・・・たぶん。
わたしは、小ピラミッドの中に入り、緑の魔方陣で転移しました。
わたしの周囲に広がっているのは、農場です。ここは魔法で作られた閉鎖空間のようです。
面積は10km四方です。色々な作物を栽培しています。水田、畑、果樹園などがあります。
わたしは、その農場の中心にある広場にいます。収穫した作物の集積場でしょうか。
農作業をしている人が・・・いえ、人ではありません。ゴーレムです。
麦わら帽子、首には手ぬぐい。まるで案山子が働いているみたいで、面白いです。
顔は、『へのへのもへじ』になっています。ゴーレムを作ったのは日本人ですね。
わたしが急に転移したことで、二人が心配しいるかもしれません。急ぎましょう。
地面には、先ほどにはなかった白い魔方陣があります。気になります。
ですが次は黄色の魔方陣に入りました。
* * *
転移先は別の農場です。少し暑いです。ここは熱帯の作物を栽培しているようです。
砂糖きび、バナナ、パイナップルなどが栽培されています。
次は青の魔方陣に入りました。
* * *
転移先は別の農場です。涼しい場所です。
ここでは、リンゴ、ソバ、高原野菜、甜菜などが栽培されています。甜菜は初めて見ました。
ここは、農場以外に酪農もしています。牛、ヤギ、羊などがたくさんいます。子羊がかわいいです。
白い魔方陣の転移先は、どこでしょうか。
わたしは白い魔方陣に入りました。
* * *
転移先は、小ピラミッドです。戻ってきました。
そして目の前に大きな両開きの扉が現れました。見た目は、日本の旧家にある倉です。
なまこ壁とよばれる斜め格子柄の模様が美しいです。
友絵 「戻ってきた。」
真美 「その扉なあに?」
アンナ「わかりません。急に現れました。」
この扉の魔力反応は・・・
二人は、魔方陣を避けて小ピラミッドの中に入ってきました。
友絵 「急に消えるから心配したよ。」
アンナ「ご心配おかけしました。」
真美 「それより、この扉なにかしら?」
アンナ「光学魔法と空間魔法を組み合わせたものだと思います。
たぶんアイテムボックスのはずです。」
わたしは、扉にそっと触れました。これは異空間収納の食料貯蔵庫です。
この中には、たくさんの食材が入っています。食材以外に種や苗もあります。
アンナ「やはりアイテムボックスです。中に食材がたくさん入っています。」
二人も扉に手を触れました。
友絵 「ほんとだ。」
真美 「食材がたくさん。」
友絵 「ところでアンナさん、消えた後どこに行ったの?」
アンナ「それを今から見にいきましょう。」
私たちは、緑の魔方陣に入りました。
* * *
温帯気候の農場に転移しました。
友絵 「ん? 人がいる。」
アンナ「いいえ。あれはゴーレムです。」
真美 「そうなの」
アンナ「はい。」
友絵 「ちょっと、話してくる。」
真美 「私も。」
二人は、一番近いゴーレムのところに行きました。
*
二人が戻ってきました。
友絵 「だめ。シカトされた。」
アンナ「ゴーレムは、命令されたことだけを実行するロボットみたいなものです。」
友絵 「でも、写真は撮ってきた。ほら。」
真美 「案山子みたい。 ww 」
アンナ「次、行きましょう。」
私たちは、黄色の魔法陣に入りました。
* * *
熱帯気候の農場に転移しました。
友絵 「ちょっと、暑いね。」
真美 「はい。」
アンナ「ここでは、熱帯の農作物を栽培しているようです。」
友絵 「あれって、パイナップル?」
アンナ「はい。そうです。」
二人は、パイナップルの写真を撮りにいきました。
*
友絵 「パイナップルって、あんな風にできるんだ。知らなかった。」
真美 「私も知らなかった。」
アンナ「次に行きましょう。」
私たちは青の魔方陣に入りました。
* * *
亜寒帯の農地&牧場に転移しました。
友絵 「なにあれ?」
真美 「かわいい。」
二人は羊の写真を撮りに行きました。
ここは、時間がかかりそうです。