059 無料招待2日目です。6
説明が長いです。
興味がない人は読み飛ばしてください。
ここは、巨木の森です。
最大巨木の近くにいます。木漏れ日がきれいです。
わたしは、子猫のマオにミルクをあげています。二人は、それを近くで見ています。
アンナ「ミルクが終ったら、おやつにしましょう。」
友絵 「やった。」
真美 「おやつ何かしら。楽しみ。」
* * *
マオのミルクが終わりました。
わたしはペットサークルを出して、中にマオとおもちゃを入れました。
そのあとテーブルと椅子を、レジャーシートの横に出しました。
二人は、マオと遊んでいます。
おやつの準備をします。
わたしは、カセットコンロとあるものをアイテムボックスから出しました。
アンナ「真美さん、昨夜はありがとうございました。」
真美 「なんのことかしら。」
アンナ「両替の件です。」
わたしは昨夜、真美さんに両替してもらいました。
真美 「なにか買ったの?」
アンナ「実は、これを買いました。」
友絵 「ポット?」
アンナ「これは、直火式のエスプレッソメーカー、マキネッタです。」
髭おじさんがトレードマーク、イタリアB社のものです。
真美 「それでエスプレッソができるの?」
アンナ「はい。作るところ見ますか?」
友絵 「面白そう。」
二人が椅子に座ったので、わたしはマキネッタを分解して、説明を始めました。
* * *
マキネッタは、三つのパーツで出来ています。
サーバー
ポット型のパーツ。できたコーヒーを溜めるものです。
バスケット
挽いたコーヒー豆を入れるものです。
ボイラー
下のパーツ。水を入れて、蒸気を作ります。
このマキネッタ、イタリアではどこの家庭にもあるそうです。
日本で言えばお茶の急須みたいなものですね。
* * *
エスプレッソを作ります。カップと砂糖も用意しました。
アンナ「まずボイラーに水を適量入れます。」
アンナ「次はバスケットに、挽いたコーヒー豆を入れて、ボイラーにセットします。」
アンナ「最後に、ボイラーにサーバーをセットします。これで準備できました。」
アンナ「あとはコンロを点火して、マキネッタをのせます。」
友絵 「この赤いコンロかわいいね。」
アンナ「これ日本製ですよ。」
真美 「え、そうなの。イタリア製かと思った。」
アンナ「わたしも最初に見たとき、イタリア製だと思いました。」
* * *
数分後
コポ、コポ、コポ・・・
真美 「いい香り。」
わたしはコンロの火を消しました。エスプレッソの完成です。
友絵 「意外に簡単だね。」
わたしはカップにエスプレッソを注ぎました。
アンナ「一口だけ、砂糖を入れずに飲んでみてください。」
二人は、カップを口にしました。
友絵 「苦い。」
真美 「苦味が強い。でもこれ・・・」
アンナ「はい。厳密に言えば、エスプレッソとは呼べないと思います。」
エスプレッソとは、コーヒーを高圧の蒸気で抽出したものです。
アンナ「コーヒーの濃さはドリップコーヒーとエスプレッソの中間です。
味はデミタスコーヒーに近いと思います。」
真美 「これは、これで美味しい。」
アンナ「砂糖を入れてください。ミルクも入れますか?」
真美 「はい。」
友絵 「あたしも。」
アンナ「カプチーノにしましょう。」
わたしは、アイテムボックスからミルクピッチャーを出しました。
そして魔法で作った蒸気を利用して、フォームドミルクを作りました。
わたしは、三つのカップにフォームドミルクを注ぎます。
コーヒーにクレマ(泡)がないので、ラテアートは無理ですね。表面の泡も真っ白です。
二人はカプチーノを飲みました。
二人 「美味しい。」
わたしはアイテムボックスから、おやつを出しました。
これが、おやつです。
*森の中で火を使うのは、危険です。