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057 無料招待2日目です。4

 私たちは、昼食とお花見を終えて、別の森に移動してきました。


友絵 「えっ?」

真美 「?」


アンナ「ここは巨木の森です。」


友絵 「なにこの大きさ。」

真美 「いかにも異世界らしい。」

アンナ「大きな木は直径 10m以上、高さ 100m以上になります。」

真美 「アンナさん、写真撮って。」

アンナ「はい。」


 わたしは、近くにあった木の中で一番大きな木を探しました。


アンナ「あの木にしましょう。」


 私たちは、歩いてその木の側に来ました。幹の直径は 11m あります。

 わたしは、真美さんからスマホを受け取りました。


アンナ「撮ります。」


 カシャ。


 わたしは、撮った写真を二人に見せます。


友絵 「うん。やっぱり、こうなるよね。」

真美 「 ww 」


 巨木の幹がただの背景になっていて、木の大きさが実感できません。


 わたしは幹がフレームに入るまで、後ろに下がりました。


アンナ「撮りまーす。」


 カシャ。


 わたしは、撮った写真を二人に見せます。


友絵 「小さすぎて誰なのか、よくわからないよ。」

真美 「 ww 」

友絵 「木の根元にフィギュアを置いて、写真を撮ったみたいになってる。」

真美 「 wwww 」


     *


アンナ「面白いをお見せします。」


 わたしは、アイテムボックスからあるものを取り出しました。


アンナ「これです。」

友絵 「なにこれ?」

アンナ「松ぼっくりです。巨木の種です。大きさは 40cm あります。」

真美 「すごい。」

友絵 「これが、頭の上に落ちてきたら大変なことになるね。」

真美 「ちょっと怖い。」

アンナ「大丈夫です。お二人には、結界が張ってあります。」

友絵 「そうだった。忘れてた。」

真美 「アンナさん、もう一回写真撮って。」

アンナ「はい。」


 わたしは、真美さんからスマホを受け取り、代わりに松ぼっくりを渡しました。

 二人で持った松ぼっくりは、顔と顔の間にあります。


アンナ「撮ります。」


 カシャ。


 わたしは、二人に写真を見せました。


友絵 「松ぼっくりの大きさが実感できるね。」

真美 「はい。いい写真撮れましたね。」


     *


アンナ「それでは、魔法で移動しましょう。」

友絵 「どこに行くの?」

アンナ「わたしが発見した中で、最大の巨木をお見せします。」

友絵 「この木よりも大きいのかあ。」

真美 「楽しみ。」


アンナ「森の中を飛行しますので、わたしの手につかまってください。」

友絵 「大丈夫?」

アンナ「はい。飛行中に手を放しても、ゆっくり落下するだけです。」


 二人はわたしの手につかまりました。

 ゆっくり上昇します。地面から50cmの高さで止まりました。


アンナ「手を放してみてください。」


 二人は手を放します。そしてゆっくり落下します。


真美 「面白い。」

友絵 「これなら大丈夫だね。」


 二人は、再びわたしの手を握ります。

 わたしはゆっくりと上昇して、水平飛行をします。そして徐々に高度を上げました。


真美 「すごーい。」

友絵 「森の中を飛んでる。」

真美 「鳥になったみたい。」


 今回、曲芸飛行はしません。マオが怖がるからです。


*    *    *


真美 「アンナさん、あの木の枝に停まって。」

アンナ「はい。」


 私たちは、太い枝の上に停まりました。二人は、そこから森の中を撮影します。


友絵 「いい写真撮れたけど・・・」

真美 「比較対象がないと、木の大きさが実感できないですね。」

友絵 「アンナさん、写真撮って。」

アンナ「はい。」


 わたしは、友絵さんからスマホを受け取りました。そして空中に浮かんで、二人の写真を撮ります。

 枝の太さは、直径が約2mあります。

 わたしは枝の太さがわかるようにフレームに入れて・・・


 カシャ。


 わたしは、撮った写真を二人に見せました。


真美 「いい写真撮れましたね。」

友絵 「合成写真みたいになってる。」

真美 「 ww 」


*    *    *


 私たちは再び森の中を飛行しています。


 まだ目的地ではありませんが、わたしは、あるところで着地しました。


友絵 「もう着いたの?」

アンナ「いいえ。」




 二人は、気付いていないようです。

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