056 無料招待2日目です。3
ここは、小さな山の中腹です。緑豊かな森の中です。
ペンギン島から魔法で転移して来ました。子猫のマオも一緒です。
友絵 「うわー。」
真美 「きれい。」
友絵 「桜?」
真美 「でも、色が・・・」
アンナ「わたしは、空色桜と呼んでいます。異世界独自の木だと思います。」
空色桜は、日本の桜に似ていますが、花びらの色が青色です。今が満開の時期です。
真美 「アンナさん、写真撮って。」
アンナ「はい。」
わたしは、空色桜と一緒に二人の写真を撮りました。
アンナ「わたしはマオのミルクと、昼食の準備をします。
その間、散策でもしてきてください。」
二人 「はーい。」
わたしは、空色桜の下にレジャーシートを敷いて、クッション代わりに毛布を出しました。
レジャーシートの横にはテーブルと椅子を出しました。
わたしは、毛布に腰を降ろして、マオにミルクをあげています。
ツアーのガイドをしている間は、マオにかまってあげられないのが、心苦しいです。
こうして空色桜の下に座っていると、なんだかお花見をしている気分です。
初夏なのにお花見は変ですが、咲いているものは仕方がありません。
* * *
マオのミルクが終わりました。
わたしは、しばらくマオを撫でていましたが、いつの間にか、マオは寝ていました。
わたしはペットサークルを出しました。
寝ているマオを起こさないように、魔法でマオをペットサークルに転移させました。
昼食の準備をしましょう。
昼食はフランス料理です。
と言っても、高級料理は作れないので、フランスの家庭料理です。
メニューは、スーパ・ロワニョングラティネ、アッシ・パルマンティエ、サラダマセドワーヌ、バゲットです。
* * *
スーパ・ロワニョングラティネ
日本では、オニオングラタンスープと呼ばれているスープです。
作り方は、まず玉ねぎを飴色なるまで炒め、チキンブイヨンと調味料を加え、オニオンスープを作ります。
スープの上に焼いたバゲットとチーズをのせて、オーブンで焼きます。
アッシ・パルマンティエ
レシピは色々ありますが、今回は牛豚の粗挽き肉、玉ねぎ、グリンピースです。
それらを調味料で炒めて、器に入れます。その上にチーズとマッシュポテトをのせて、オーブンで焼きます。
本来は大きな器で作りますが、今回は一人分の器で作りました。
サラダマセドワーヌ
野菜をサイの目切りにして、マヨネーズソースをかけたサラダです。
今回具材は、じゃがいも、キュウリ、パプリカ、グリンピースにしました。
* * *
わたしが料理を並べ終えると、二人が戻ってきました。
アンナ「昼食にしましょう。」
真美 「写真撮ってもいいかしら?」
アンナ「はい。どうぞ。」
カシャ。
私たちは、席に着きました。
アンナ「いただきます。」
二人 「いただきます。」
真美 「フランス料理ね。」
友絵 「そうなの?」
アンナ「はい。フランスの家庭料理です。」
真美 「まずは、スープから。」
友絵 「あたしも。」
アンナ「スープ熱いですよ。」
真美 「美味しい。」
友絵 「美味しいね。」
真美 「玉ねぎの旨味がちゃんと出てる。」
アンナ「ありがとうございます。」
わたしは、料理の説明をしました。二人は食べながら、聞いています。
* * *
友絵 「この肉料理、パンに合うね。」
アンナ「ありがとうございます。」
真美 「このサラダに入っている黄色いの何?」
アンナ「ジャガイモです。肉料理のマッシュポテトとは違う品種です。」
真美 「これ美味しい。栗のような、さつま芋のような・・・」
友絵 「ほんとだ。ほんのり甘くて美味しい。」
アンナ「今回、味がよくわかるように、サラダにしてみました。」
* * *
友絵 「下から見上げると桜がきれいだね。」
真美 「私、こんなお花見初めて。」
友絵 「あたしも。桜は青いし、食事はフランス料理だし。」
真美 「しかも、私たちだけの貸し切り状態ね。」
友絵 「うん。それに変な酔っ払いもいないし。」
二人 「 ww 」
* * *
食事が終わりました。
三人 「ごちそうさまでした。」
わたしは、魔法で食器をきれいにして、アイテムボックスに片付けました。
友絵 「食事したら、なんか眠くなってきた。」
真美 「私も。」
アンナ「お昼ねしますか。毛布まだありますよ。」
友絵 「そうしようかな。」
アンナ「わかりました。」
わたしは、二人に毛布を貸しました。二人は、横になります。
友絵 「15分経ったら、起こして。」
アンナ「わかりました。」
二人は今朝早く起きたので、眠くなるのは仕方ありませんね。。
* * *
15分過ぎました。
わたしは、二人の肩を軽くたたき、優しく起こします。
友絵 「んー、気持ちよかった。」
真美 「私も。」
友絵 「このあとは、どうするの?」
アンナ「別の場所に魔法で移動します。」
友絵 「行こうか。」
アンナ「はい。」
わたしは、出したもの全てをアイテムボックスに収納します。
マオはスリングに入れました。
アンナ「魔法で移動します。いきますよ・・・転移。」
私たちは、魔法で次の場所に移動しました。