054 無料招待2日目です。1
ここは鳴き砂の海岸です。
日の出の少し前ですが、子猫のマオの鳴き声で起こされました。
私はコテージのリビングでマオにミルクをあげています。
二人が起きてきました。
アンナ「おはようございます。」
友絵 「おはよう。」
真美 「おはようございます。」
アンナ「ずいぶん早いですね。」
友絵 「寝たのが早かったから。」
真美 「私も。」
友絵 「外を散歩してくる。」
アンナ「いってらっしゃい。」
二人は散歩に出かけました。
朝の清々しい空気の中、鳴き砂海岸を歩くのは気持ちがいいと思います。
マオのミルクが終わりました。
しばらく撫でていると、いつの間にかマオは寝ていました。寝ている姿もかわいいです。
* * *
しばらくすると二人が戻って来ました。
わたしは、転移魔法でマオをペットサークルに移しました。
アンナ「お帰りなさい。」
友絵 「ただいま。」
真美 「ただいま。」
友絵 「気持ちのいい散歩だった。」
真美 「はい。波の音と鳴き砂の音が素敵でした。」
アンナ「それはよかったです。今、朝食を用意します。」
友絵 「おなかペコペコ。」
真美 「私も。」
* * *
わたしは朝食を用意します。
今回は景色がよく見えるようにテラスで朝食を摂ります。
わたしは、テーブルと椅子をテラスに用意しました。
朝食は、ギリシャ料理です。
メニューは、スパナコピタ、グリークヨーグルト、チャイ・トゥ・ヴヌーです。
* * *
スパナコピタ
まず、ほうれん草、玉ねぎ、玉子などを調味料で炒めます。
それに、フェタチーズを加えてフィロに包み、オーブンで焼きます。
フィロとは何層にも重ねたうすいペストリーです。
グリークヨーグルト
ギリシャでは定番の朝食です。日本ではギリシャヨーグルトと呼ばれています。
水気を切った濃厚なヨーグルトです。蜂蜜をかけて、いちごを添えました。
チャイ・トゥ・ヴヌー
グリークマウンテンティーとも呼ばれています。ギリシャのハーブティーです。
シデリティスというマウンテンハーブを使用しました。シソ科の多年草です。
* * *
アンナ「朝食の用意が出来ました。」
二人が席に着きました。
真美 「いい眺め。」
友絵 「景色を見ながら、テラスで朝食。すごくいい。」
アンナ「食べましょう・・・いただきます。」
二人 「いただきます。」
真美 「まずは、お茶から。」
ごく・・・
真美 「爽やかで、いい香り。中に入っているのがハーブね。」
アンナ「レモンと砂糖は、お好みでどうぞ。」
わたしは、料理の説明をしました。二人は、食べながら聞いています。
友絵 「このパイ、すごく美味しい。」
アンナ「ありがとうございます。」
真美 「このヨーグルト、濃厚で美味しい。」
* * *
友絵 「アンナさん、朝食の後はどうするの?」
アンナ「街のギルドに納品をします。」
友絵 「ギルドの依頼を忘れてたよ。」
真美 「私もです。」
二人 「 ww 」
* * *
朝食が終わりました。
三人 「ごちそうさまでした。」
食後の休憩を少しとりました。
そのあと、私たちはコテージから外に出ました。マオもスリングで一緒に出掛けます。
わたしは、コテージをアイテムボックスに収納しました。
アンナ「ワウラの街に向かいます。」
わたしは千里眼で転移先を確認しました。
アンナ「魔法で移動します。いきますよ・・・転移」
* * *
私たちは、街の近くに転移しました。
入口で滞在許可証を見せて街に入ります。歩いて冒険者ギルドに向かいました。
* * *
冒険者ギルドに到着しました。
昨日対応してくれたヒルダさんのカウンターに向かいます。
アンナ「友絵さん、依頼番号の木札を出してください。」
友絵さんは木札をカウンターに出します。
友絵 「お願いします。」
わたしはアイテムボックスから、納品予定だった2個の翡翠を出しました。
ヒルダ「きれいな翡翠ですね。
依頼は翡翠2個ですが、他にも翡翠があれば買取ます。お持ちですか?」
アンナ「それではこの3個を買い取ってください。」
わたしは、自分の翡翠を3個出しました。
二人は出す様子がないので、売る気はないようです。
ヒルダ「皆さんのギルドカードも出してください。」
私たちはギルドカードをカウンターに出しました。
ヒルダ「査定します。少々お待ちください。」
私たちは査定が終わるのを待ちました。