053 無料招待初日です。8
ここは鳴き砂の海岸です。
私たちは、海と空を満喫して、海岸に戻って来ました。
アンナ「お疲れ様でした。」
友絵 「いろんな体験をして、ちょっと疲れたけど、楽しかった。」
真美 「私も。本当に楽しかった。」
アンナ「真美さん、少し顔が赤くなっています。」
真美 「そう言えば、すこしヒリヒリするような。」
アンナ「すみません。紫外線対策を忘れていました。」
わたしは二人に回復魔法をかけました。
アンナ「ヒール」
これで、紫外線による肌のダメージを修復しました。
ついでに、友絵さんの顔にあった小さなシミを消しておきました。
真美 「もうヒリヒリしない。ありがとう。」
わたしはマオをスリングに入れて、天幕などを収納しました。
そしてコテージに向かいました。
わたしは、玄関の前でクリーン魔法をかけました。
服と体の砂汚れを落として、コテージに入ります。
わたしはリビングにペットサークルを出して、マオを入れました。
アンナ「お風呂、どうしますか?」
友絵 「魔法できれいになったけど、入りたい・・・かな。」
真美 「私も。入りたい。」
わたしは二人にタオルを渡しました。
アンナ「腕輪をはずしてください。」
わたしは二人から魔道具の腕輪を受け取りました。
二人はお風呂に向かいます。
わたしは受け取った魔道具に紫外線対策をアップデートしました。
そのあと、わたしはマオにミルクをあげました。
もうすぐ太陽が沈みます。
*
二人がお風呂からあがって来ました。
友絵 「なにあのお風呂。風呂というより、プールだよね。」
アンナ「お風呂で泳いでみたい。そういう人もいると思い、大きなお風呂を作りました。
要望があれば波を起こすことも可能です。」
友絵 「お風呂に波、いらないし。」
*
わたしは、二人に魔道具を渡して、紫外線対策の説明をしました。
アンナ「外は夕日がきれいですよ。」
友絵 「本当だ。」
真美 「きれい。」
水平線に太陽が沈みました。二人は写真を撮っています。
アンナ「夕食にしましょう。」
今日の夕食は、ギリシャ料理です。
* * *
ムサカ
トマトソースで炒めた挽肉の上にジャガイモとナスのせます。
その上にホワイトソースとチーズをのせて、オーブンで焼きました。
ギリシャ風ミートグラタンです。
今回は、大きな器で作らず、一人分の器で作りました。
カラマーリ
イカのスパイシーな唐揚げです。
ホリアティキ・サラタ
野菜にフェタチーズをのせて、塩・香辛料・オリーブ油をかけました。
フェタとは、羊やヤギの乳から作るギリシャのチーズです。
クローリ
ごまが付いたリング状のギリシャのパンです。
ハルヴァ
セモリナ粉を練って作った甘いお菓子です。
ナッツをまぶしてあります。
ういろうのような、落雁のような不思議な食感です。
* * *
夕食は全て昨日作り、アイテムボックスに入っていたものです。
女神ローラの分も作ってあります。
夕食は、夕日の海を見ながら食べます。
真美 「料理の写真撮っても、いいかしら?」
アンナ「はい。どうぞ。」
カシャ。
アンナ「いただきます。」
二人 「いただきます。」
ぱくぱく・・・
真美 「美味しい。」
友絵 「美味しいね。」
アンナ「ありがとうございます。」
わたしは、料理の説明をしました。二人は、食べながら説明を聞いています。
友絵 「夕食にパンを食べるのいいね。うちの夕食は、必ずご飯だから。」
真美 「うちもそう。パンを食べるのは朝だけね。」
友絵 「それに景色を見ながらの食事、いいよね。」
真美 「はい。」
二人は、今日の出来事を振り返りながら、食事をしています。
* * *
食事が終わりましました。
三人 「ごちそうさまでした。」
* * *
私たちは、食事の後に外に出て、夜空を眺めています。
友絵 「きれい。」
真美 「月が二つ。」
友絵 「本当だ。」
アンナ「この惑星には、月が二つあります。」
真美 「やっぱり異世界ね。」
友絵 「あれって、天の川?」
アンナ「はい。そうです。ですが、地球から見える天の川とは違います。
ここは地球とは別の銀河、別の宇宙ですから。」
* * *
そのあと、わたしは二人を客室に案内しました。
友絵 「広い。」
アンナ「200平米あります。」
真美 「この部屋、スイートルーム?」
アンナ「はい、そうです。このコテージは全室スイートルームです。」
真美 「本当に無料でいいの?」
アンナ「はい。いつもお世話になっていますから。」
*
今回、宿は予約してません。無料招待ツアーに参加しない可能性もあったからです。
二人とも今日は早く起きたので、早めに就寝しました。
おやすみなさい。
異世界無料招待、初日が終了しました。