050 無料招待初日です。5
ここは、翡翠海岸に近い丘の上です。
わたしは天幕などを収納しました。マオはスリングの中です。
私たちはコテージの前に戻って来ました。そしてコテージを収納しました。
アンナ「別の海岸に魔法で移動します。」
アンナ「転移」
* * *
私たちは松林に転移しました。木々の隙間から海が少し見えます。
真美 「海が見える。」
私たちは林を抜けて、海に向かって歩いています。
真美 「きれい。」
友絵 「今度は砂浜。」
ここは、さっきの礫浜と違い、砂浜です。
ギュ、ギュ、ギュ・・・
友絵 「なにこれ?音がする。」
二人はその場で、足踏みをします。
ギュ、ギュ、ギュ・・・
真美 「これ、面白い。」
アンナ「これは、鳴き砂と言います。」
友絵 「異世界の砂は音がするの?」
アンナ「鳴き砂は地球にもあります。日本にも鳴き砂の海岸はありますよ。」
真美 「知らなかった。」
二人は靴を脱いで、砂の感触を楽しんでいます。
わたしは適当な場所にコテージを出しました。
真美 「きれいな貝殻・・・こっちにも。」
真美 「アンナさん、貝殻持ち帰ってもいい?」
アンナ「はい。いいですよ。」
友絵 「冷たい・・・海水浴には、まだ早いね。」
初夏なので、海の水はまだ冷たいです。
真美 「アンナさん、写真撮って。」
アンナ「はい。」
わたしは二人の写真を撮りました。
わたしは砂浜に天幕とペットサークルを出しました。
それから、椅子と小さなテーブルを出しました。
アンナ「おやつにしませんか。」
二人 「はーい。」
* * *
わたしは、テーブルに3人分の飲み物とお菓子を出しました。台湾水果茶とマリトッツォです。
台湾水果茶
冷たい台湾茶に果肉や果汁を入れたものです。
今回はオレンジとパイナップルを入れて、極太ストローを添えてあります。
マリトッツォ(オリジナル)
パンの中に入っているのは、さつま芋ペースト、あんこ、イタリアンバタークリームです。
熊本の郷土料理、『いきなり団子』を参考にしました。
名前は、『いきなりマリトッツォ』です。
* * *
私たちはクリーン魔法で手をきれいにして、席に着きました。
アンナ「いただきます。」
二人 「いただきます。」
ごく、ごく・・・
友絵 「さっぱりしてる。美味しい。」
真美 「これ、たしか台湾の・・・果茶?」
アンナ「はい。よくご存知ですね。」
真美 「ええ、知ってるけど飲むのは初めて。」
友絵 「このお菓子は知ってる。マリトッツォ。」
真美 「はい。私たちのお店にも売っています。」
友絵 「でも中身が違うね。」
アンナ「食べてみてください。」
ぱくっ。
友絵 「美味しいー。」
真美 「美味しい。」
友絵 「さつま芋とあんこと・・・」
真美 「このクリームは・・・なに?」
アンナ「クリームは、イタリアンバタークリームです。
メレンゲとバタークリームを混ぜたものです。」
あんことクリームは、甘さ控えめにしてあります。
友絵 「これ店に出したら、絶対に売れる。」
真美 「私もそう思います。」
アンナ「ありがとうございます。」
二人は、マリトッツォをおかわりして、2個ずつ食べました。気に入ったようで、よかったです。
* * *
三人 「ごちそうさまでした。」
そろそろミルクの時間です。
わたしはマオにミルクをあげました。
* * *
マオのミルクが終わりました。
アンナ「海に入りましょう。」
私たちは海に入ります。