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046 無料招待初日です。1

 ここは森と湖が見える台地、コテージの前です。


アンナ「ようこそ、異世界へ。

    わたしは異世界ツアーガイドのアンナと申します。」

友絵 「え?、あなたがアンナさん?」

アンナ「はいそうです。いつもお世話になっております。」

友絵 「その前に、なんで真美がいるの?」

真美 「ついて来ちゃった。」

友絵 「ついて来るなって言ったのに。」

真美 「絶対、面白いことになると思ったから。」

友絵 「もう。」

真美 「やっぱり、面白いことになった。」




* * * * * * * * * * * *



プロフィール


友絵(ともえ) 100円コンビニ店員。24歳、フリーター


真美(まみ) 100円コンビニ店員、20歳、大学生



* * * * * * * * * * * *




アンナ「異世界ツアー1泊2日の旅に、お二人を招待します。」

友絵 「ここ本当に異世界なの?」

アンナ「はいそうです。」

真美 「面白そう。」


アンナ「これから検疫を行います。」

友絵 「けんえき?」

アンナ「はい。病原体のチェックです。

    最初に魔法で体の表面をきれいにします。友絵さんからです。」


アンナ「クリーン」


友絵 「ちょっと、くすぐったかった。」

真美 「今の魔法?」

アンナ「はい。すみません。お化粧も落ちてしまいました。

    あとで、お化粧をしてください。」

友絵 「はあ。」


アンナ「それでは、魔法で診察します。」


アンナ「鑑定」


アンナ「平熱、健康、病原体なし、異常ありません。」

友絵 「はあ。」


 次に真美さんも、クリーンと鑑定をしました。

 異常ありません。


アンナ「マスクを外しても、いいですよ。」

真美 「外でマスク外すの、久しぶり。」

アンナ「まずは、家の中に入ってください。」


 わたしは、二人をコテージに案内しました。


友絵 「広いね。家というより、ホテルだね。」 

アンナ「ルームシューズを使ってください。」


アンナ「トイレは、こちらです。」


 わたしは、二人をリビングに案内しました。


子猫 「ミュー、ミュー・・・」

アンナ「今ミルクあげますからね。」


 わたしは、子猫にミルクを飲ませます。


友絵 「その猫・・・」

アンナ「この猫を知っていますか。」

友絵 「店の裏口にいた子猫に似てる。」

アンナ「はい。その子猫です。親猫を見ましたか。」

友絵 「見てない。昨日の朝その子を見つけて、昼休みには、いなくなってた。」

真美 「この猫が、昨日話していた猫ね。」

アンナ「それでは、友絵さんも詳細は知らない訳ですね。」

友絵 「うん。知らない。でも無事でよかった。」

アンナ「魔法で発見して、魔法で保護出来ました。」

友絵 「子猫触ってもいい?」

アンナ「はい。どうぞ。」

真美 「かわいい。」


*    *    *


 子猫のミルクが終わりました。


 私たちも朝食にします。フランスの料理です。


アンナ「クロック・ムッシュとカフェオレです。」


 クロック・ムッシュは、ハムとチーズをのせたオープンサンドです。

 カフェオレは、アイテムボックスからドリップコーヒーとホットミルクを出して、その場で作りました。


真美 「これ、アンナさんが作ったの?」

アンナ「はいそうです。」

友絵 「すごいなあ。」


アンナ「さあ食べましょう・・・いただきます。」

二人 「いただきます。」


 ぱくっ。


真美 「美味しい。」

友絵 「美味しい。」

真美 「これ、モルネーソース?」

アンナ「はい。そうです・・・詳しいですね。」


 モルネーソースとは、ベシャメルとブイヨンで作ったソースです。

 クロック・ムッシュにかけてあります。


友絵 「真美はお嬢様だから、こういうの詳しいんだよ。あたしにはさっぱり。

    美味しいのは、わかるけど。」

真美 「私、このソース好き。」

友絵 「真美は、道楽でコンビニのバイトをやってるんだよ。」

真美 「いいえ。社会勉強のためです。」


 二人は食事をしながら、色々と話をしてくれました。


*    *    *


 朝食が終わりました。


三人 「ごちそうさまでした。」


 

 わたしは食後、二人に色々と説明しました。


 事情があって、お店には買いに行けないこと。お取り寄せと送金は、魔法を使うこと。

 千里眼のこと。名前はタイムカード見て知ったこと。

 今は1万円札しかなく、お釣りがほしいことなど。


友絵 「なるほど、そういうことね。」

アンナ「お釣りのこと、よろしくお願いします。」

友絵 「うん・・・幽霊事件の真相がわかってホッとした。」

アンナ「お騒がせしました。」

友絵 「次回からはお釣りを渡すね。真美もそうして。」

真美 「はい。」

アンナ「ありがとうございます。」

真美 「次からは、私も不思議体験できる。楽しみ。」

アンナ「よろしくお願いします。」


友絵 「アンナさんは、いい人だよね。」

アンナ「はい?」

友絵 「子猫を保護したり、商品を盗めるのにお金払ったり。」

アンナ「当然のことですよ。」


 お取り寄せする際に、お釣りがもらえるようになりました。

 



 子猫はこのまま、わたしが飼うことになりそうです。

無料招待編始まりました。

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