044 猫です。
短編小説を投稿しました。
異世界召喚*ツアーガイド 〜魔法で観光旅行を始めます〜
アンナがツアーガイドを始める前日譚です。
よろしくお願いします。
ここは森と湖が見える台地です。コテージの中にいます。
やはりここは静かで落ち着きます。
わたしは、昨日のことを振り返っていました。
* * * * *
昨日はチョコレート作りが終わったあと、ワウラの街に行きました。
宿のノエルちゃんに会うためです。
お土産にチョコレートとココアを渡しました。
チョコレートを夢中で食べていたノエルちゃんの口の周りは真っ黒です。
顔が可愛かったので、スマホで写真を撮りました。
宿のご主人ザックさんには、食材を納品しました。
ワンプレートランチの提案と新レシピを渡してきました。
それと、先割れスプーンを提供してきました。
* * *
次はダノンさんの食堂に行きました。
宿と同様、レシピや食材などを提供しました。
* * *
そのあと、パン屋に行きました。
菜種油、ソバ粉、酵母菌、コーヒー、ココア、チョコレートを提供しました。
ミルク需要増加のために、ミルクココアとカフェオレを飲む人が増えてほしいです。
試作は、ドーナツとソバ粉のパンをお願いしました。
最後に向かったのは、街の外にあるスラムですが・・・
ここは、もう村になりつつあります。
わたしが土魔法で開墾をして、家を建てる木材を提供しているからです。
ここでお願いしているのは、卵と乳製品の生産、香草などの栽培です。
さらに菜種とソバの栽培をお願いしてきました。
* * * * *
昨日の午後はこのような感じでした。
食材が増えれば、食事のメニューが増えます。それは、異世界ツアーには重要なことです。
食に携わる街の皆さんには、頑張っていただきたいです。
さて、本日は疲れてはいませんが、のんびりしたい気分です。
久しぶりに100円コンビニを千里眼でのぞいてみましょう。
日本円は異世界ツアーで手に入りました。
お金はあるので余裕で買えるのですが、問題はお釣りです。
わたしは1万円札しか持っていません。
レジから勝手にお釣りを取るのは、気が引けます。
まとめ買いできる商品がバックヤードにあるかもしれません。
ちょっと失礼して、のぞいて見ましょう。
飲み物、お菓子、インスタント食品、レトルト食品など。
これで全部でしょうか。裏口の外を見ましょう。
裏口には、コンテナや台車だけですね。
ん?
猫がいます。黒い子猫です。コンテナの隙間で震えています。
外は雨が降っています。親猫が近くにいません。心配です。
生まれてまだ数日のようです。知ってしまった以上、放ってはおけません。
どうしましょう。
* * *
わたしは親猫が来るまでしばらく待ちました。
いつ親猫が戻ってもいいように、千里眼を固定しました。
* * *
もう我慢できません。
わたしは、女神ローラに電話をしました。
アンナ「日本から、子猫を召喚してもいいですか?」
ローラ「・・・・・・仕方ないわね。懐いたら同意と見なします。」
アンナ「ありがとうございます。」
わたしはタオルを敷いたバスケットを用意しました。
子猫に意識を集中して、バスケットの中に・・・
『召喚』
子猫が召喚されました。
子猫「ミュー、ミュー・・・」
『クリーン・・・鑑定』
ウイルス・細菌の感染はありませんが、空腹状態です。
アンナ「今ミルクあげますからね。」
わたしはすぐに日本のペットショップを探します。
そして、子猫用ミルクと哺乳瓶をお取り寄せしました。
すみません。お金はあとで必ず支払います。
* * *
わたしはミルクを用意しました。
膝の上に子猫をのせて、ミルクをあげます。
子猫がミルクを飲んでいます。
ちょっと安心しました。かわいいです。
* * *
しばらくすると子猫は飲むのをやめて、寝てしまいました。
わたしはインターネットで子猫の飼育に必要なものを調べます。
それらを先ほどのペットショップで、税込み約1万円分購入、召喚しました。
お釣りは諦めます。
購入したものを書き出して、1万円札を送金しました。
* * *
今日は100円コンビニでお取り寄せする予定でした。
まさかこんなことになるとは、夢にも思いませんでした。
子猫が寝ているうちにインターネットで飼育方法を検索しましょう。
わたしは猫を飼ったことがありません。でも飼ってみたいと思っていました。
わたしは先のことを考えず、とりあえず子猫を保護しました。
先ほどから千里眼を監視カメラのようにして、100円コンビニの裏口見ています。
しかし、親猫はまだ戻って来ません。
100円コンビニの店員に聞けば、子猫の事情を知っているでしょうか。
すみません。
第25話 コテージのレイアウト変更します。
シングルルームは1階にしました。各部屋を小さくしました。
広さの単位畳から平米にしました。
よろしくお願いします。