038 チョコレートです。2
すみません。説明回です。つまらない話です。
興味のない人は、読み飛ばしてください。
ここは天界です。庭園の東屋にいます。
昼食後、日本のチョコレートを試食しました。
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わたしはインターネットでチョコレートの作り方を調べました。
作業工程は下記のようになります。
1 カカオの実を選別して、熟したもの選びます。
2 実から取り出した白い果肉と種を発酵させます。
3 発酵が終わったら種を乾燥させます。
4 種を焙煎します。
5 種の殻を取り除きます。カカオニブになります。
6 カカオニブを粉砕します。カカオマスになります。
7 何割かのカカオマスは圧搾します。カカオバターとカカオパウダーになります
8 カカオマス・カカオバター・砂糖などを混ぜます。
9 精錬してカカオの粒子を滑らかにします。(コンチングといいます)
10 温度調整をして材料を馴染ませます。(テンパリングといいます)
11 型に入れて成型します。
材料や道具は、ローラが用意してくれるそうです。
わたしは千里眼と鑑定で、地球にあるカカオの種を観察しました。
種の発酵前と発酵後の違いを確認するためです。これで発酵による変化がわかりました。
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わたしとローラは、東屋から宮殿横の広いスペースに移動しました。
ローラには次のものを用意してもらいました。
*カカオの実
*バナナの葉
*発酵菌(酵母菌・乳酸菌・酢酸菌)
*水槽(木製)大きさ1メートル
*寸胴鍋(ステンレス製)3個
*ボウル(ステンレス製)
*バット(ステンレス製)
*甕
*作業台
*砂糖
*粉乳
*チョコレートの型
*皿
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ローラ「気楽にやっていいわよ。失敗しても、カカオはたくさんあるから。」
アンナ「はい。」
水槽は長方形で脚があります。側面下部に蛇口が付いています。
わたしは魔法でカカオの中身を水槽8分目まで入れました。
そして酵母菌を振りかけて、バナナの葉で覆いました。
アンナ「発酵は1週間位かかるそうです。」
ローラ「魔法を使えば、早く終わるわよ。」
アンナ「わかりました。」
わたしは、酵母菌の細胞分裂を促進するように意識して・・・
アンナ「発酵・・・鑑定」
魔法をかけると急速に菌が増えていきます。1分位で菌の増殖が鈍くなりました。
わたしは発酵魔法を止めて、バナナの葉を取りました。
ローラ「お酒の匂い。」
アンナ「糖分がアルコールに変わりました。」
ローラ「飲んでみたいわ。」
アンナ「濾過と熟成が必要だと思います。」
ローラ「魔法を使うから大丈夫よ。」
わたしは水槽の蛇口下に甕をおきました。
取っ手をひねり、水槽の液体を出しました。
次にわたしは、乳酸菌と酢酸菌を水槽に振りかけました。
乳酸発酵と酢酸発酵を開始します。
アンナ「発酵」
時々、水槽をかき混ぜます。
重要なのは、渋味・酸味・苦味のバランスを取ることです。
それと、種の発芽をさせないことです。
ローラはテーブルと椅子を出して、カカオワインを飲んでいます。
ローラ「美味しいわ。」
数分後、わたしは発酵を止めました。
そして、カカオの種を魔法で乾燥させます。
アンナ「乾燥」
種の水分は7〜8%にします。
種の発酵と乾燥が終わりました。