217 修学旅行2日目です 10
ここは塩湖の上空です。
私たちは飛行島でグリーンドラゴンを見たあと、ここに転移してきました。
アンナ「ここは塩の湖です」
女子 「すごーい」
女子 「きれい」
志村 「下見でも来ましたが、何度見てもいいですね」
塩湖は鏡のようです。空が映り込み周囲は青一色の世界です。
ローラ「すてきな所ね」
わたしは旋回飛行をしたあと、塩の陸地にMTVを着地させました。
タラップを降ろし、皆さん外に出ました。わたしも旗とキャリーバッグを持って外に出ます。
女子 「地球にもこういう所あるよね」
女子 「あるよ。ウユニ塩湖」
女子 「同じだよね」
女子 「うん、すごいね」
アンナ「それでは30分間、自由行動にします」
A組とB組の生徒が散開しました。
先生方は集まってきます。
高木 「素晴らしい景色ですね」
志村 「下見のときは短時間しか見られませんでした」
加藤 「今日は充分に楽しめますね」
高木 「地球にもこういう景色ありますよね」
志村 「はい確か南米です。行くのは大変ですね」
加藤 「地球の裏側です」
志村 「それに湖が現れるのは雨期だけだったはずです」
高木 「そうなんですか」
加藤 「南米よりも異世界の方が簡単に来られますね」
志村 「ツアーガイドがいれば・・・ですけどね」
アンナ「写真を撮りましょう」
志村 「お願いします」
三人の先生が並びました。
アンナ「撮ります」
カシャ。
アンナ「わたしは生徒の写真を撮ってきます」
加藤 「お願いします」
アンナ「すみません。マオをお願いします」
ローラ「任せて」
わたしは陽子さんと生徒や風景の写真を撮りました。
*
30分後。
アンナ「集合してください」
女子 「写真たくさん撮っちゃった」
女子 「私も」
生徒が続々と集まってきます。
点呼をとりました。全員揃っています。
私たちはMTVに乗り込みます。
アンナ「それでは出発します」
MTVはゆっくりと上昇して、塩湖の上空を飛行します。
そしてMTVに光学迷彩をかけます。
しばらく飛行すると・・・見えてきました。
アンナ「下を見てください。ブルーフラミンゴの群れです。
異世界独自の鳥です」
女子 「たくさんいる」
わたし高度を下げて鳥の群れに近づきます。
女子 「きれい」
ローラ「この鳥は、私のお気に入りよ」
アンナ「わたしも好きです」
皆さん席を立って、壁面で写真を撮っています。わたしも撮影します。
女子 「ハートになってる」
女子 「ほんとだ」
求愛のシーズンは終わっているはずですが・・・深く考えるのはやめましょう。
わたしはしばらくの間、低空をゆっくりと飛行しました。
*
わたしは陽子さんに連絡をします。
アンナ「次は******」
陽子 「わかりました」
アンナ「次の場所に移動します・・・転移」
* * *
転移先は、大陸の北側にある草原です。
アンナ「ケナガマンモスの群れです」
男子 「すげえ」
男子 「牙でけえ」
MTVは光学迷彩をかえたままです。
わたしは低空でゆっくりと飛行します。
女子 「もふもふしてる」
女子 「結構かわいいね」
女子 「小さいマンモスがいる」
女子 「かわいい」
マンモスは、男子にも女子にも人気があります。
志村 「絶滅した動物を見るのは、感慨深いですね」
マンモスはローラが地球から転生させた生き物です。ローラに感謝ですね。
*
アンナ「それでは、本日最後の場所に向かいます」
わたしは、そのまま飛行して岩場の近くに向かいました。
そしてMTVを着地させました。
今回は少し歩くので、マオはスリングに入れてたすき掛けにします。
そしてA組の旗を持ってMTVを降りました。
アンナ「降りたら整列してください」
B組も生徒が降りてきました。
アンナ「B組の生徒はA組の横に並んでください」
先生も降りてきました。
アンナ「なるべくコンパクトにまとまってください」
洞窟内の通路には、一度に転移することが出来ません。
全員を一度に転移させるには小ホールがいいと思います。
わたしはMTVをアイテムボックスに収納しました。
整列は完了です。
アンナ「陽子さん、光魔法で照明を出してください」
陽子 「はい」
わたしも照明を出します。
アンナ「これから全員で洞窟内に転移します。
突然暗くなりますが、驚かないでください」
アンナ「転移魔法を使います。いいですか、いきますよ」
アンナ「転移」
私たちは、洞窟内の小ホールに転移しました。