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213 修学旅行2日目です 6

 ここは、大陸沿岸の上空です。


 私たちは、クラーケンを見学したあと、ここに転移してきました。


女子 「きれいな海」


 わたしはMTVを降下させて、丘の上に着地しました。


アンナ「ここで昼食にします。準備をしている間、海岸を散策してください。

    拾った貝殻は日本に持ち帰っても結構です」


 ここは鳴き砂の海岸です。生徒たちがMTVを降ります。


 ぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅっ・・・


 わたしはA組の旗とキャリーバッグを持って、タラップを降りました。


 ぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅっ・・・


女子 「音がするよ」

女子 「面白い」

アンナ「ここは鳴き砂の海岸です。鳴き砂の海岸は日本にもありますよ」

女子 「そうなんだ」

女子 「日本に帰ったら調べてみよう」


ローラ「いい所ね」

アンナ「はい、わたしのお気に入りの場所です」


 まず最初にアイテムボックスから生徒が使うトイレを出します。

 次は、日除けの結界を張り、ペットサークルを出して、マオを入れます。

 そして、キャットフードとお水をあげました。


アンナ「さあ、どうぞ」


 早速マオはフードを食べています。かわいいです。


ローラ「マオちゃんは私がみているわ」

アンナ「お願いします」


アンナ「陽子さん、昼食の準備をしましょう」

陽子 「はい」


 私たちは昼食の準備をします。

 アイテムボックスからテーブルとイスを出して、日除けの結界を張りました。

 そして料理を出します。


 昼食はカナダ料理です。

 スモークミートサンドイッチ、プーティン、果物のワンプレートランチです。


スモークミートサンドイッチ

 牛肩肉の薫製を使った、モントリオールの名物料理です。今回は脂身の少ないロースを使いました。

 作り方は、まず2枚の山型パンを用意して二つに切ります。パンにはカラシマヨネーズを塗ります。

 1枚分のパンを皿にのせて、その上にレタスとスライスしたスモークミートを盛り付けます。

 そして残ったパンをのせれば完成です。付け合わせにキュウリのピクルスを添えました。


プーティン

 フライドポテトに、チーズカードとグレイビーソースをかけたものです。

 カードとはフレッシュチーズの一種です。()んだときにキュッキュッと音がします。

 プーティンはカナダの代表的なファストフードです。

 名前の由来は不明ですが、某国の大統領は関係ありません。


果物

 ファームで収穫された桃です。カットして小鉢に入れました。カナダ料理とは関係ありません。


     *


 昼食の用意が出来たので生徒を呼びに行きます。ついでに写真も撮ります。


アンナ「用意が出来ました。昼食にしましょう」


     *


 生徒と先生が着席しました。

 今回も私たちは先生と一緒です。

 わたしは料理の結界を解除しました。


アンナ「飲み物は各自出してください・・・いただきます」

全員 「いただきます」


 ぱくぱく・・・


男子 「うめえ」

女子 「肉が多過ぎ」

女子 「サンドイッチに見えない」


 わたしは料理の説明をします。


 今回のサンドイッチはカナダの有名店を参考にしました。肉が多いのは仕様です。気にしないでください。

 一応おかわりは用意してあります。


志村 「ボリュームがすごいですね。美味しいです」

加藤 「このお肉、スパイスがきいていて美味しい」

高木 「食べ切れるかしら」


ローラ「このソース、ポテトに合うわね。

    それに、このチーズの食感が面白いわ」

陽子 「ローラ様、お口の周りにソースが・・・

    拭きますね」


 ふきふき・・・


ローラ「陽子ちゃん、ありがとう」


高木 「それにしても、きれいな海岸ですね」

志村 「地球だったら、有名な観光地になっているはずですよ」

加藤 「なのに、私たち以外誰もいないので貸し切りです」

高木 「それから、音が出る砂が面白いです。

    生徒がみな喜んでいました」


 やはりこの海岸を選んで正解でした。


 あ、男子がおかわりを始めました。この量で足りないとは・・・やはり食べ盛りですね。


     *


 昼食が終わりました。


アンナ「ごちそうさまでした」

全員 「ごちそうさまでした」


アンナ「皆さん、片付けをしている間にトイレや散策をしてください」

生徒 「はーい」


 わたしと陽子さんは昼食の片付けをします。

 次の行き先を千里眼で確認しましょう。

 天候は問題ありません。

 最後にトイレを収納しました。


 点呼を取り、生徒の人数を確認してMTVに搭乗します。

 最後に志村先生が乗り込み、タラップを収納しました。


 わたしはMTVをゆっくり上昇させます。


アンナ「次の場所に移動します・・・転移」



*    *    *



 私たちは、南の群島上空に転移しました。


男子 「島だ」

女子 「ここもきれいな海」


アンナ「ここは南の島です」

志村 「下見で訪れたところですね」

アンナ「はい。そうです」


 わたしは島の上空を旋回飛行します。上空から(なが)めているだけでも充分に楽しめます。

 MTVはゆっくりと降下して、海岸に着地しました。


 今回は歩きながら移動するすることが多いので、マオはスリングに入れました。

 生徒が次々と降ります。

 わたしはA組の旗を持って、タラップを降りました。

男子 「うわー、暑い」

女子 「この海もきれい」


 日差しが強く、ヤシの木があるところは、とても南の島らしいです。


 わたしは、探索魔法と千里眼を使って海中を調べます。

 前回と同様に生き物の種類が豊富です。海の見学は楽しめると思います。


 わたしは見学ルートを決めて、チューブ状の結界を海中に作りました。

 他に見所があれば、その都度増設する予定です。


ローラ「ワクワクするわね」

アンナ「楽しいですよ」


 A組とB組の全員がMTVを降りて整列しました。

 生徒達は、ざわざわしています。


女子 「なにあれ? トンネル?」

女子 「海の中に入れるの?」

女子 「面白そう」


アンナ「これから海の中を見学します」


 わたしはチューブを目指して歩き始めます。




 チューブの中は、天然の水族館です。

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