021 異世界ツアー2日目です。10
ここはピレリー山の麓です。
キャンプをしています。
アンナ「皆さん、夕食はバーベキューにします。」
4人 「バーベキュー!?」
秋恵 「やっぱり、キャンプといえばバーベキューだよね。」
菜々子「うん。うん。」
令奈 「賛成。。」
美波 「異議なし。」
わたしはテーブルの近くにバーベキューコンロを出して、炭に火を着けます。
その横に小さなテーブルを出して、串に刺さった食材を用意しました。
アンナ「バーベキューを焼きたい人はいますか。」
4人 「はーい。」
アンナ「それでは、皆さんにお願いします。」
バーベキューは、ハーブソルトと特製だれの2種類です。
下味は付けてあるので、焼くだけです。
わたしは、テーブルの上に食器を並べます。
それとポトフが入ったお鍋を出しました。ツアー前に調理したものです。
美波 「アンナさん、写真撮って。」
アンナ「はい。」
わたしは、皆さんがバーベキューを焼くところを撮影しました。
秋恵 「焼けたよ。」
テーブルに、串焼きが置かれました。
アンナ「さあ、食べましょう・・・いただきます。」
4人 「いただきます。」
ぱくぱく・・・
4人 「美味しい。」
アンナ「パンとポトフもありますよ。」
わたしは、バーベキューコンロで追加を焼きながら、写真を撮ります。
アンナ「写真撮りますね。」
4人 「はーい。」
カシャ。
わたしもバーベキューを焼きながら、食事をします。
令奈 「お肉が柔らかい。美味しい。」
菜々子「ポトフの玉ねぎが甘くて美味しい。しかもトロトロ。」
アンナ「ありがとうございます。」
秋恵 「うち、バーベキューするの大人になって初めて。」
美波 「私も。バーベキュー久しぶり。」
楽しい食事が続きます。
* * *
令奈 「美味しかったね。」
美波 「お腹いっぱい。」
秋恵 「うちも、お腹いっぱい。」
菜々子「外でする食事楽しかった。」
夕食が終わりました。
5人 「ごちそうさまでした。」
食べ終わった食器は魔法で片付けました。
いま皆さんはお茶を飲んでいます。
わたしはバーベキューコンロを収納して、ゲルの裏側にあるものを準備します。
* * *
アンナ「皆さん、お風呂の準備ができました。」
4人 「お風呂!?」
わたしは、皆さんをお風呂に案内します。
大きな浴槽の横にすのこを置きました。
それと小さなテーブルの上にランタンとタオルを準備しました。
秋恵 「本当にお風呂だ。」
美波 「大きい。」
菜々子「露天風呂。」
令奈 「アンナさん、外だけど大丈夫?」
アンナ「はい。近くには人も魔物もいません。それに結界も張ってあります。」
令奈 「よかった。入りましょう。」
アンナ「石鹸とシャンプーはありません。入る前に体にクリーン魔法をかけてください。
服はアイテムボックスに入れてください。」
令奈 「アンナさんも一緒に入るんでしょう。」
アンナ「はい。」
5人でお風呂に入ります。
* * *
菜々子「気持ちいい。いい香り。」
お風呂の中には、わたしがブレンドしたハーブが入っています。
秋恵 「露天風呂最高。」
美波 「雲が少しあるけど、夜空がきれいに見える。」
令奈 「入浴中は撮影禁止だからね。」
美波 「わかってます。」
* * *
皆さん、浴槽の縁に頭をのせて、星を眺めています。
令奈 「昨日も見たけど、やっぱりきれい。」
他3人「うん。」
美波 「あ。」
令奈 「みんな見た?」
秋恵 「見た。」
菜々子「流れ星?」
アンナ「火球です。」
4人 「かきゅう?」
アンナ「大きくて、明るい流れ星のことです。滅多に見られません。」
令奈 「あたし初めて流れ星見た。」
美波 「私も・・・見られてよかった。」
秋恵 「すごかったね。」
* * *
皆さんは、夜空を眺めながら今日を振り返っています。
菜々子「今日は色々あったね。朝市、ギルド、登山、花の採取・・・」
令奈 「山頂の景色見て、空飛んで、夕焼け見て、バーベキュー、流れ星・・・」
秋恵 「うち、眠くなってきた。」
美波 「私も。」
令奈 「ちょっと、お風呂で寝ないで。」
菜々子「そろそろ出ようか。」
* * *
皆さんはお風呂を出て、ゲルのベッドに入りました。
お疲れ様でした。
スリープ魔法は・・・必要ありませんね。
お休みなさい。
異世界ツアー2日目が終了しました。