194 修学旅行初日です 2
ここは飛行島、コテージの近くの庭園です。
わたしはコテージでカメラをお取り寄せして、ここに戻ってきました。
アンナ「お待たせしました」
朝食が終わり、食器を片付けているところです。
何人かの生徒は庭園で遊んでいます。マオは女子生徒に囲まれています。
アンナ「陽子さん、このカメラを使ってください。
B組の撮影はお任せします」
陽子 「はい」
わたしは陽子さんにカメラを渡しました。
加藤 「次は魔法射撃と庭園見学ですね。
A組B組分かれるんですよね?」
アンナ「はい。A組が魔法射撃、B組は庭園とファームの見学です」
加藤 「私は高木先生をフォローします」
志村 「わかりました」
高木 「お願いします」
加藤 「皆さん、整列」
生徒達は席を立ち、A組とB組に分かれて整列します。
テーブルとイスはそのままにしておきます。休憩する生徒はいるかもしれません。
マオはスリングに入れて、たすき掛けにしました。
志村 「A組はこれから魔法射撃をします」
男子 「おおお・・・」
A組男子のテンションが上がりました。
高木 「B組は庭園の自由見学です」
B組は庭園の見学に向かいました。
私たちA組は魔法射撃をするため、石畳の広場に向かいます。
B組の男子が数人ついてきます。草木を見るより、魔法射撃が気になるようです。
自由見学なので好きにしてください。
*
広場に到着しました。
魔法吸収型の結界は、すでに展開済みです。魔道具の的も16個を設置してあります。
それとは別に大きさの違う四角い的を8個用意しました。
わたしは見本を見せるため、魔法を撃ちます。
アンナ「ファイヤーボール」
火の球が的に向かって飛んで行きます。
バリン。
派手に壊れました。
男子 「おおお・・・」
的が再生しました。
アンナ「アイスジャベリン」
氷の槍が的に向かって飛んで行きます。
バリン。
派手に壊れました。
男子 「おおお・・・」
的が再生しました。
アンナ「イメージすれば、魔法が使えます。魔法名は必要ありません。
自分の正面にある丸い的を攻撃してください。
空中の四角い的は自由に攻撃して結構です」
わたしは生徒が身に付けている魔道具のロックを解除しました。
アンナ「男子から始めてください」
男子が横一列に並び、魔法射撃を開始します。
わたしは、アイテムボックスからカメラを出しました。
男子 「めっちゃ楽しい」
男子 「マジ、やべー」
男子 「これ、最高」
そのうち、一部の男子が変なことを始めました。
決めポーズで、カメ○メ波やスペ○ウム光線を出しています。
完全に中二病です。面白いので撮影します。
女子 「男子がバカすぎる ww 」
女子 「 wwww 」
以外にも女子にウケています。
*
10分が経過しました。
アンナ「交替です」
男子 「えー」
男子 「もう終わりかよ」
男子の魔法射撃が終わりました。
今度は女子の番です。横一列に並び魔法射撃を開始します。
女子 「なにこれ、楽しい」
女子 「これ、やばい」
女子 「めっちゃ面白い」
そのうち、一部の女子も変なことを始めました。
氷魔法でステッキを作り、魔法少女に成り切っています。
面白いので撮影します。
男子 「魔法少女かよ」
男子 「 wwww 」
女子 「ウケる」
女子 「 wwww 」
あとで黒歴史になるかもしれませんが、今が楽しければ問題ありません。
*
10分が経過しました。
アンナ「終了です」
女子 「えー」
女子 「もう終わり?」
10分もすれば飽きると思っていました。
アンナ「わかりました。もう少しやりましょう。
ちょっと待ってください」
わたしはドラゴン型の的を中央に設置しました。以前のツアーで使ったものです。
31人で攻撃すれば、すぐに壊れるので、少し強化しました。
空中の四角い的は左右にずらします。
生徒がいる場所には長い台を設置して、男子は上から攻撃してもらいます。
アンナ「女子はその場から、男子は台の上から攻撃してください。
ドラゴンを破壊したら終了です」
男子が台の上に乗りました。
アンナ「始めてください」
魔法射撃が再び開始されました。
わたしはカメラで撮影をします。
男子と女子の魔法総攻撃です。ものすごい迫力です。
必殺技も増えています。
誰かが光魔法で巨大な玉を作り、発射しました。元○玉ですか?
派手に見えますが、光魔法に攻撃力はありません。
光の玉は的に当たりすぐに消えました。
女子 「今の、なに?」
男子 「全然ダメじゃん」
当然、ツッコミが入ります。
女子 「 wwww 」
男子 「テンションやばい」
女子 「たーのしー」
*
10分が経過しました。
ドラゴンにひびが入ります。
ピシ・・・ピシ、ピシ・・・
ガッシャーン・・・
生徒達「ヤッターーー!」
ドラゴンの的が破壊されました。