019 異世界ツアー2日目です。8
ここはピレリー山の山頂付近です。
空の上です。
秋恵 「ああああああああ・・・」
美波 「ああああああああ・・・」
山頂では、二人が上を眺めながら・・・
菜々子「楽しそう。」
令奈 「そうなのかなー。」
わたしは、秋恵さんと美波さんを連れて、飛翔魔法で遊覧飛行をしています。
秋恵 「し、死ぬかと思った。」
美波 「あ、アンナさん無茶しすぎー。」
アンナ「大丈夫です。すぐに慣れますよ。」
二人はわたしの腕に、両手でしがみついています。
わたしは、山頂を中心に旋回飛行をしています。まるで飛行型のドローンみたいです。
時々、山頂の近くを飛行します。
美波 「体の重さを感じない。無重力ってこんな感じかな。」
秋恵 「地に足が着いていないと落ち着かない。」
わたしは、山頂を離れて大きく旋回飛行をします。
いつの間にか二人は片手は離し、もう片方の手でわたしの手を握っていました。
美波 「なんか鳥になったみたい。」
秋恵 「楽しくなってきた。」
わたしは再び山頂付近を飛行します。
令奈 「二人とも笑ってる。」
菜々子「飛んでるところ、写真撮ってあげよう。」
わたしはもう一度だけ旋回飛行して、山頂に戻り、ゆっくり着地します。
美波 「楽しかった。」
秋恵 「最高だった。」
令奈 「やっぱり・・・あたしも飛ぶ。」
アンナ「わかりました。」
令奈さん、決心がついたようです。
アンナ「令奈さん、菜々子さん、わたしの腕につかまってください。」
二人は、わたしの腕を両手でつかんでいます。
アンナ「さあ、浮かびますよ。」
令奈 「ゆっくりね。」
わたしはゆっくり浮かび上がり・・・
アンナ「いきまーす。」
令奈 「ああああああああ・・・」
菜々子「ああああああああ・・・」
山頂では、
美波 「楽しそう。」
秋恵 「 ww 」
わたしは上昇します。
令奈 「ゆ、ゆっくりって言ったのに。」
菜々子「ちょっと怖かった。」
わたしは山頂付近を旋回したり、時には降下したり・・・
令奈 「あああ・・・」
菜々子「あああ・・・」
でもさっきと同様、いつの間にか二人は、片手でわたしの手を握ってしました。
わたしは上昇して宙返りをします。
令奈 「空が近い。」
菜々子「戦闘機に乗ってるみたい。」
わたしは旋回飛行をして、山頂に戻り、ゆっくり着地します。
令奈 「楽しかった。」
菜々子「最高だった。」
美波 「飛んでるところ、写真撮ったよ。」
しばらく皆さんのおしゃべりが続きます・・・
* * *
空の色が少しずつ変わってきました。
夕方です。