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185 下見です 5

 ここは、草原です。


 私たちはアンナミラ村から転移してきました。


志村 「恐竜」

アンナ「草食恐竜、ディプロドクスです」

加藤 「大きい」


 長い首の草食恐竜、ディプロドクスが6頭います。


アンナ「近づいてみましょう」


アンナ「陽子さんは、この恐竜を見た事がありますか?」

陽子 「いいえ。初めて見ました」


 私たちは恐竜に近づきました。


志村 「すごい」

加藤 「生徒に見せたいですね」

志村 「はい。感動すると思います」


 二人は恐竜を撮影しています。

 ある程度撮影したあと、わたしはMTVを出しました。


アンナ「次は上空から撮影してみませんか?」

志村 「いいですね」


 私たちはMTVに乗りました。


アンナ「発進します」


 MTVはゆっくりと上昇します。

 そして恐竜の上を旋回飛行しました。


加藤 「恐竜もいいですけど、景色も雄大ですね」


 MIVは恐竜の頭と同じ高さをゆっくり飛行しています。


志村 「これが恐竜目線の景色ですね」

加藤 「はい」


アンナ「そろそろ移動しますが、よろしいですか?」

加藤 「はい」

志村 「次の場所をお願いします」


 今回は観光が目的ではなく、あくまで下見なので見学の時間は短めにします。


アンナ「転移」


 私たちは次の場所に移動しました。



*    *    *



 ここは、海の上空です。


加藤 「海」

志村 「向こうには陸地も見えます」


アンナ「これから海の中に入ります」


 わたしはMTVの高度を下げて着水、海中を潜航しました。


 海の中は透明度が高く、きれいです。

 もうすぐ見えてきます。


アンナ「前方を見てください」


加藤 「恐竜?」

アンナ「厳密に言えば、恐竜ではありません。

    エラスモサウルスは首長竜、海生爬虫類です」

志村 「生徒に見せる際は、説明に注意しなければいけませんね」

加藤 「そうですね」


 わたしはMTVを光学迷彩で透明にして首長竜に近づきます。

 エラスモサウルスは全長10mです。


 二人は首長竜を撮影しています。


志村 「首が長い」

加藤 「全体の半分以上が首ですね」


 首長竜は魚を見つけると接近して捕食します。


アンナ「少し休憩にしましょう」

志村 「はい」


 わたしはMTVを浮上させます。そして離水しました。


アンナ「移動します・・・転移」



*    *    *



 ここは海岸の上空です。


志村 「景色が変わった」


 MTVは、ゆっくり降下して着地しました。


アンナ「降りて休憩にしましょう」


 私たちはMTVを降ります。


 ギュ、ギュ、ギュ・・・


加藤 「音がする」

志村 「これ鳴き砂ですか?」

アンナ「はい、そうです」

志村 「知識はありましたが、体験するのは初めてです」

加藤 「これも生徒が驚きますね」


陽子 「鳴き砂、記録しました」


 私は、砂浜に天幕、イス、テーブルを出しました。

 離れたところにトイレも出します。


アンナ「座ってください」


 そしてわたしは、ペットサークル、ひんやりマット、水、子猫用おやつを出して、マオを入れました。

 マオはすぐに水を飲み始めました。


加藤 「青い海と白い砂浜」

志村 「いい眺めですね」


アンナ「おやつにしましょう」


 わたしはアイテムボックスからおやつを出しました。

 オリジナルのおやつです。


 以前ツアー客に出した、フィリピンスイーツのハロハロをアレンジしたものです。


 ガラスの器の中に、エスプレッソのグラニータが入っています。

 グラニータとは、イタリア、シチリア発祥の氷菓です。

 その上にミルクジェラートをのせて、チョコレートソースをかけてあります。

 器の縁にはビスコッティを添えました。スプーンとストローを用意してあります。

 ハロハロをイタリアンにアレンジしたものです。

 名前はジェラートとグラニータを合わせて、『ジェラニータ』にしました。


アンナ「食べましょう・・・いただきます」

三人 「いただきます」


 ぱくっ。


加藤 「美味しい」

志村 「夏にピッタリです」


 わたしはおやつの説明をしました。


加藤 「ハロハロって、コンビニスイーツだと思っていました」

志村 「ぼくも知らなかったです」


 やはりハロハロはコンビニスイーツのイメージがあるようですね。


志村 「こうして、海辺で(くつろ)いでいると、下見であることを忘れ、

    観光旅行している気分になります」

加藤 「本当にそうですね」

アンナ「観光旅行だと思ってください」


     *


 おやつが終わりました。


アンナ「ごちそうさまでした」

三人 「ごちそうさまでした」


     *


 わたしは浜辺に出したものを収納しました。

 トイレは済ませてあります。

 陽子さんは、マオを入れたスリングをたすき掛けにしました。


アンナ「MTVに乗ってください」


 私たちはMTVに乗りました。

 そして上昇したあと、海岸上空をゆっくり飛行します。


アンナ「移動します・・・転移」




 私たちは次の場所に転移しました。

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