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181 下見です 1

 ここは飛行島、コテージの前です。


 わたしは、二人の教師を召喚しました。修学旅行の下見をするためです。


アンナ「ようこそ、異世界へ。

    わたしは異世界ツアーガイドのアンナと申します。

    お二人をを異世界へご案内します」


加藤 「え? なに? どうなったの?」

志村 「・・・・・・」

加藤 「ここどこ?」

アンナ「異世界の飛行島です」

志村 「君がアンナさん?」

アンナ「はい。そうです」

加藤 「やっぱり女性でしたね」

志村 「・・・・・・」

アンナ「まずはお二人を検疫します」


アンナ「クリーン・・・鑑定」


アンナ「お二人ともウイルスには感染していません。

    マスクをはずしてください。

    お化粧が落ちてしまいました。すみません。

    あとでお化粧してください」

加藤 「はい」

志村 「今のでウイルスの有無がわかるんですか?」

アンナ「はい。鑑定魔法を使いました」

加藤 「うしろの人は?」

アンナ「妹の陽子です」

陽子 「陽子です。よろしくお願いします」

加藤 「加藤千晶です」

志村 「志村健一です」


アンナ「座ってお話しましょう」


 わたしは、芝生の上に天幕とテーブルなどを出しました。


加藤 「今の魔法?」

アンナ「はい。アイテムボックス、収納魔法です」


アンナ「座ってください」


 二人が着席します。

 わたしは二人にアイスティーを出しました。


アンナ「宿泊先用のコテージと飛行島は、あとでご案内します。

    それ以外で何か質問はありますか?」

加藤 「もし生徒がここに来る前にウイルスに感染していたら、

    どうなりますか?」

志村 「そうだ。それ重要ですよ」

アンナ「魔法で治療が可能です」


加藤 「逆に、異世界から日本に帰る際も、鑑定してもらえますか?」

アンナ「はい。当然です」

志村 「ウイルス対策は魔法で行う・・・」

加藤 「異世界らしいです。日本では考えられない」


志村 「観光地の安全性はどうですか?」

アンナ「街以外の観光地は、ほぼ無人です。

    危険な生き物は事前に遠ざけます」


 わたしは腕輪型魔道具を二つ出します。


アンナ「それに、これがあります。腕につけてください」

志村 「これは?」

アンナ「魔道具です。防御魔法の他にいくつかの魔法が使えます」


 二人は魔道具を身に付けました。


アンナ「ご自分の体を(たた)いてみてください」


加藤 「痛くない」

志村 「でも触った感じはありますね」

アンナ「それがあれば、怪我をすることはありません」

加藤 「すごいですね」

志村 「これがあれば安全性は問題ないですね」


加藤 「観光地が無人だと、トイレはどうなりますか?」


 わたしはバイオトイレを二つ出しました。


アンナ「わたしのアイテムボックスに入っています」

加藤 「イベント用の仮設トイレですね」


志村 「観光地はどういうところがありますか?」


 わたしは、たくさんの写真を出しました。


アンナ「これが観光地です」


加藤 「うわー、きれいなところ」


志村 「もし生徒がはぐれたら、魔法で探すことは可能ですか?」

アンナ「はい。探索魔法を使います」


志村 「ウイルスも安全性も(もう)(ぶん)ないですね」

加藤 「はい」


加藤 「この写真、校長に見せたいのでお借りしてもいいですか?」

アンナ「はい。どうぞ」


アンナ「他に質問はありますか?」

加藤 「・・・この島に住んでいるのは二人だけですか?」

アンナ「はい。あと猫が1匹います。」

加藤 「猫?」

アンナ「はい。マオといいます」


志村 「次は宿泊施設を見せてください」

アンナ「わかりました。コテージをご案内します。

    写真はアイテムボックスに入れてください」

加藤 「はい・・・収納」


 写真が消えました。


加藤 「収納できた」


     *


アンナ「ここは、自宅兼宿泊施設のコテージです」

加藤 「外観の写真を撮ってもいいですか?」

アンナ「はい。わたしの顔以外でしたら構いません」


 カシャ、カシャ・・・


 私たちは中に入ります。


志村 「広い」


 加藤先生はコテージ内を撮影します。


 カシャ。


アンナ「中は日本と同じように靴を脱ぎます。

    アイテムボックスの中にルームシューズが入っています。

    使ってください」


アンナ「魔道具に意識を集中すると収納されているものがわかります。

    取り出すものをイメージして、次に置き場所をイメージします」


志村 「出た。便利ですね。魔法」

加藤 「私もできました」

アンナ「靴はアイテムボックスに収納してください」


 二人とも靴を収納しました。


加藤 「面白い、これ」

志村 「いいですね」


アンナ「トイレはここです。男女別になっています」

加藤 「見てきます」

志村 「ぼくは男子の方を」


     *


志村 「男子トイレの個室、広いですね」

アンナ「はい。女子用の個室も同様の広さです」


加藤 「志村先生、すみません。お化粧をしたいので、

    先に見ていてください」

志村 「わかりました」

アンナ「陽子さん、加藤先生を案内してください」

陽子 「はい。わかりました」


アンナ「志村先生、先に行きましょう」

志村 「はい」


わたしは、志村先生をダイニングに案内します。




志村 「広いですね」

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