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136 恐竜ツアー初日です。4

タイトルを変更しました。


*新タイトル : 「異世界ツアーしませんか?」


*旧タイトル : 「異世界召喚*ツアーガイド ~コロナ禍でも旅行ができます~」


*    *   


短編

*新タイトル : 「異世界ツアー始めます」


*旧タイトル : 「異世界召喚*ツアーガイド ~魔法で観光旅行を始めます~」

 ここは、なだらかな丘陵地です。


 私たちは見晴らしがいい丘の上に移動しました。

 恐竜の見学や撮影が一段落(いちだんらく)したので休憩にします。


 三人が着席したので、おやつを出しました。


アンナ「おやつは、ハロハロです。」

西川 「コンビニスイーツ?」

アンナ「コンビニでも売っていますが、元々はフィリピンのスイーツです。

    溶けないうちに食べましょう・・・いただきます。」

三人 「いただきます。」


 ぱくぱく・・・


中村 「どうした吉田、食わないのか?・・・もしかして、ダイエットか?」

吉田 「・・・・・・」

中村 「ダイエットは日本に帰ってから考えろ。

    旅行中は、好きなものを好きなだけ食え。」

吉田 「はい。」(元気な声)


 わたしはハロハロの説明をしました。

 皆さん聞いている・・・んでしょうか? まあいいです。


 ハロハロとは、フィリピンの公用語タガログ語で「まぜこぜ」と言う意味です。

 日本、アメリカ、スペインの食文化をまぜこぜにして作ったスイーツです。

 レシピは色々ありますが、基本的に入っている食材は、かき氷、アイスクリーム、プリンです。


作り方

 まずデザートカップにかき氷を入れます。今回はパイナップルのシロップをかけました。

 その上にウベアイスクリームをのせます。ウベとは、紫色の山芋です。

 アイスの横にはレチェフランというプリンをのせます。レチェフランとは、卵黄・コンデンスミルク・エバミルクなどで作る、固めで濃厚な味のプリンです。

 最後にホイップクリームと果物をトッピングして完成です。


西川 「フィリピンのスイーツだとは知らなかった。」

吉田 「お、美味しい。」

中村 「ああ・・・頭がキーンとした。」


 ハロハロは、たくさんの味が楽しめる、パフェのようなスイーツです。


*    *    *


 食べ終わりました。


アンナ「ごちそうさまでした。」

三人 「ごちそうさまでした。」


 トイレを済ませたあと、天幕等を全て収納しました。


アンナ「それでは移動します。いいですか・・・いきますよ。」


アンナ「転移」


*    *    *


 私たちは川の中流域(ちゅうりゅういき)に転移しました。


 上流に向かって川岸を歩く恐竜が1頭います。


中村 「デイノケイルスか。でかいな。」

西川 「羽毛がありますね。」

中村 「ああ・・・よし、撮影開始だ。」

西川 「はい。」


 私たちは光学迷彩で姿をけして、撮影を開始しました。

 わたしは飛翔して、恐竜を周囲から撮影します。


 デイノケイルスはユニークな恐竜です。

 全長は11m 、前肢には大きなかぎ爪があり、背中が盛り上がっています。

 全身は茶色です。頭上の羽と前肢の飾り羽、それと背中が赤色です。

 恐竜というより、大きな鳥のようです。


 デイノケイルスはゆっくりと川の浅瀬に入り、動きを止めました。

 しばらくすると・・・


 バシャッ。


 素早く前肢を振り下ろしました。魚が地面で跳ねています。

 魚を獲りました。すごいです。

 デイノケイルスは魚を(くわ)えて、丸呑(まるの)みにしました。

 そのあと、しきりに周囲を警戒しています。

 私たちの気配を感じ取っているのでしょうか。


 デイノケイルスは川から離れて、茂みの草を食べ始めました。雑食です。

 見た目だけではなく、生態もユニークです。


 デイノケイルスはしばらく草を食べたあと、周囲を警戒しながらゆっくり走って、森の中に姿を消しました。


 わたしは全員の迷彩を解除しました。そして集合します。


中村 「すげえよ、マジで、すげえー。」

西川 「すごかったです。」

中村 「前にテレビで見たとき、かぎ爪で魚を獲る? 本当か? そう思ったよ。」

西川 「それ、僕も見ました・・・本当に獲りましたね。」

吉田 「うんうん。」


 皆さん、大興奮です。

 吉田さんは目がキラキラしています。


中村 「しかも雑食だよ。」

西川 「はい。草も食べました。」

吉田 「うんうん。」


中村 「アンナ、撮った映像見せてくれ。」

アンナ「はい。」


 わたしはカメラの液晶を皆さんに見せました。


中村 「おお・・・」

西川 「よく撮れてますね。」

吉田 「うんうん。」


     *


 映像が見終わりました。


中村 「すげえ良かった・・・よし、次を案内してくれ。」

アンナ「わかりました。」


アンナ「それでは移動します・・・いきますよ・・・転移」


*    *    *


 私たちは森の中に転移しました。


アンナ「結界を張りました。」


 恐竜が1頭、近づいて来ます。


中村 「あれは・・・ディロフォサウルスか・・・撮影開始だ。」

西川 「はい。」


 三人は結界の中から撮影を開始しました。

 わたしは姿を消して飛翔しました。そして結界の外に出て撮影をします。


 ディロフォサウルスは、全長7m 、全身濃いグレーで、頭に二列の赤いトサカがあります。

 肉食の恐竜です。


恐竜 「シャー、シャー・・・」


 ディロフォサウルスは、結界で三人に近づけないので怒っています。

 今度は結界の周囲を歩き始めました。


中村 「吉田、俺たちも近くで見るぞ・・・結界があるので平気だ。」

吉田 「はい。」


 三人は、近くでディロフォサウルスを見ています。


西川 「映画で見たのと違いますね。首にフリルがないです。」

中村 「ああ、あれはフィクションだからな。

    フリルは無いし、毒も()かない。」

西川 「知らなかったです。」


恐竜 「シャー。」


 一体どうなってんだ? 目の前にうまそうなご馳走がいるのに。と言っている気がします。


恐竜 「シャー。」


 ディロフォサウルスは、あきらめて森の中に姿を消しました。

 わたしは迷彩を解除して、地上に降ります。結界は解除しました。


中村 「やっぱり肉食は迫力があるぜ。」

西川 「はい。まだ心臓がドキドキしています。」


中村 「吉田、どうだった。」

吉田 「こ、怖かった。」

中村 「 ww ・・・アンナ、次を案内してくれ。」

アンナ「はい。」


アンナ「それでは移動します・・・転移」




 私たちは次の場所に転移しました。

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