013 異世界ツアー2日目です。2
ここは街の広場です。朝市に来ました。
4人 「うわー。」
令奈 「昨日よりも、お店多いね。」
秋恵 「なんかワクワクする。」
令奈さん&菜々子さん、秋恵さん&美波さんに分かれて行動するようです。
わたしは一人です。
今は初夏の季節。旬の野菜を買いましょう。
早速メロンを発見しました。
楕円形の黄色いメロンです。鑑定魔法で糖度がわかるので便利です。もちろん買いしました。
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イチゴがありました。
前にも買いましたが、運送途中でつぶれたイチゴが安く売っていたので、全部買いました。
ジャムにするので問題ありません。
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白瓜がありました。
形はメロンと一緒で、色違いです。浅漬けも美味しいですが、煮込むとトロトロになります。
他には、キャベツ、トマト、アスパラガス、クレソン、カブ、えんどう豆などを買いました。
果物は、びわ、夏みかんを買いました。
美波 「アンナさん、面白いもの見つけたよ。こっち来て。」
わたしは、美波さんについて行きました。
美波 「これ。卵みたいで、かわいいでしょう。」
白いナスです。ナスは英語で ” Egg plant “ あながち間違っていません。
丸くて大きな赤色のナスもあったので、両方買いました。
その隣で小さなトマトを見つけました。
丸ではなく少し尖っています。切ったときに断面がハートの形になると思います。
鑑定すると糖度が高いフルーツトマトでした。試しに3個買って、1個食べてみました。
アンナ「甘いです。まるで果物の甘さです。お二人もどうぞ。」
わたしは、みなみさんとあきえさんにフルーツトマトを渡しました。
美波 「甘い。美味しい。」
秋恵 「なにこれ。トマトの味じゃない。」
この味を表現するするのは難しいです。
サクランボのような、ラズベリーのような、とにかく果物の甘さです。異世界独自のトマトです。
バスケットを出して、たくさん買いました。あとで令奈さんと菜々子さんにもあげましょう。
* * *
令奈 「アンナさん、ちょっと来て。気になる果物見つけたんだけど、高くて買えないの。」
わたしは、令奈さんについていきます。秋恵さんと美波さんもついてきます。
令奈 「これよ。」
こんな果物見たことがありません。ファンタジーフルーツです。卵型でアボカドより少し大きいです。
色は黄色と黒の縦縞です。日本の関西で売れば人気が出そうです。
1個、銀貨2枚です。(2000円相当)
1個買ってみました。
ナイフを取り出して、半分に切ります。大きな丸い種が1個入っています。
スプーンで1口食べます。
この味は一言で説明出来ます・・・プリンです。
食感はねっとりしています。果物なのにプリン味、驚きです。
令奈 「どんな味?」
アンナ「プリンです。」
4人 「プリン?」
わたしは、スプーンを4つ出して配りました。
アンナ「食べてみてください。」
ぱくっ。
4人 「プリン!」
令奈 「不思議。」
美波 「さすが異世界。」
菜々子「でも美味しい。」
秋恵 「本物のプリンが20個買える。」
4人 「 wwww 」
この果物の名前は・・・驚きの味だったので、忘れてしまいました。
皆さんは「プリンの実」と呼んでいます。それ採用します。
せっかく見つけた珍しい果物なので、プリンの実を10個買いました。
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最後にたけのこを発見しました。それと、たけのこの皮も売っていました。
皮は食材を包むのに使うそうです。両方買いました。
朝市の買い物は終了です。これからは定期的に来ようと思います。
* * *
いま私たちは、冒険者ギルドに向かって歩いています。いい匂いがしてきました。
美波 「パンの匂い。お店に寄りたい。」
パン屋には行列ができていました。
アンナ「おそらく、お店の棚にパンはないと思います。
お客さんは焼き上がりを待っているんだと思います。」
美波 「えー、残念。」
アンナ「皆さんここで待っていてください。
わたし、様子を見てきます。」
わたしはパン屋の裏口に向かいました。
ここは、わたしがパン作りのアドバイスしているお店です。試作品も作っています。
丁度オーブンからパンを出しているところです。忙しいので会話は控えます。
わたしは焼きたてのパンを買って戻りました。
アンナ「焼きたてのパンを買ってきました。あとで食べましょう。」
美波 「やった。」
私たちは再び歩き始めました。
冒険者ギルドに向かいます。
異世界でやってみたいこと。その2・・・「冒険」ですよね。