127 お寿司です。2
飯テロ回です。すみません。
ここは天界です。
私たちは天界の東屋に召喚されました。
ローラがいます。幼女ローラではなく、いつものローラです。
天界も夕方です。飛行島に時間を合わせているようです。
東屋の天井には灯りがあります。
ローラ「早くお寿司が食べたいわ。」
アンナ「わかりました。」
わたしはマオを降ろして、東屋のテーブルにお寿司と天ぷらを出しました。
*
夕食のメニュー
寿司
マグロ(赤身、中トロ、大トロ、タタキ)、シイラ、シロギス、カレイ、アジ、アナゴ、タコ、イカ、ホタテ、煮アワビ、エビ、ウニです。
たくさんの種類を食べたいので、少し小さめに作りました。
醤油は、みりんと削り節を使ったダシ醤油です。
天ぷら
シロギス以外は野菜にしました。
カボチャ、ナス、アボカド、ホップ、キャッサバです。
ホップの天ぷらは前世で食べていたそうですが、わたしは食べるのが初めてです。
味噌汁
潮干狩りで獲ったアサリが入っています。
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ローラ「お寿司は美しい料理ね。」
アンナ「はい。」
陽子さんはマオのごはんを用意します。離乳食とマグロのミンチです。
アンナ「食べましょう。いただきます。」
二人 「いただきます。」
ぱくっ。
ローラ「美味しいわ。」
陽子 「美味しいです。」
アンナ「美味しい。」
お寿司を食べたのは久しぶりです。
わたしはマグロの赤身から食べました。
本来は淡白な白身から食べて、赤身は後半に食べるそうです。
しかし、ここは異世界です。そんなことは気にしません。食べたいものから食べます。
箸で食べても、手で食べても問題ありません。
次は、シロギスの天ぷらを食べます。
天つゆを少しだけ付けます。
さくっ。
アンナ「美味しい。」
シロギスの天ぷら、最高です。
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ローラが大トロを食べています。
ローラ「美味しい。口の中でとろけるわ。」
アンナ「大トロは炙りも美味しいですよ。」
わたしは大トロの表面を、火魔法で軽く焦げ目をつけました。
ぱくっ。
ローラ「美味しい。」
*
わたしはホップの天ぷらを食べます。
ぱくっ。
爽やかな香りとほのかな苦味がいいですね。山菜みたいで、好みの味です。
*
マオ 「ミャー。」
マオがわたしの足にまとわりついています。
ごはんの器は空になっています。
アンナ「おかわりですか。」
わたしはマグロのミンチをマオの器に入れました。
美味しそうに食べています。かわいいです。
ローラ「マオちゃんだって、同じものが食べたいわよね。」
本当はいけないそうですが、少しだけならいいでしょう。
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わたしは、初めてシイラを食べました。くせのない淡白な味です。
そのあとも、わたしはお寿司を食べ続けました。
一貫ずつ食べたので、コンプリート出来ました。
お腹いっぱいです。
ローラ「美味しかったわ。陽子ちゃんが握ったお寿司は最高ね。」
陽子 「ありがとうございます。」
アンナ「ちょっと作り過ぎましたね。」
ローラ「残ったお寿司と天ぷら、もらってもいいかしら?」
アンナ「はい。いいですよ。」
お皿からお寿司と天ぷらが消えました。アイテムボックスに入れたようです。
陽子さんが緑茶をいれてくれました。
お茶が美味しいです。
思い出しました。
アンナ「デザートがあります。食べますか?」
ローラ「食べたい。」
甘いものは、別腹です。
わたしはデザートを三人分出して、二人に配りました。
抹茶の水ようかんです。
和食を食べたあとは、和菓子で〆です。
アンナ「どうぞ。」
ぱくっ。
ローラ「美味しい。」
陽子 「美味しいです。」
ローラ「お茶でお菓子を作るなんて、日本人の発想はすごいわね。」
アンナ「わたしも抹茶スイーツは好きです。」
抹茶は、中国から伝わったものですが、中国では大昔に廃れてしまったそうです。
抹茶が日本に伝わったことで、茶道の文化やスイーツが誕生したわけです。
抹茶を持ち帰った昔の日本人、グッジョブです。
*
夕食が終わりました。
三人 「ごちそうさまでした。」
ローラ「今日は楽しかったわ。お弁当もお寿司も美味しかった。
それから大きなクッションもありがとう。アンナ、陽子ちゃん。」
アンナ「はい。また三人で食事しましょう。」
今日は楽しい一日でした。