012 異世界ツアー2日目です。1
令奈 「んんん・・・」
菜々子「起きた?」
令奈 「・・・ここ異世界だよね?」
菜々子「なに馬鹿なこと言ってるの。夢でも
見たの?温泉旅行に来たんでしょ。」
令奈 「温泉?・・・魔法は?猫耳は?・・・夢?」
コン、コン、コン。
アンナ「アンナです。」
菜々子「どうぞ。」
アンナ「異世界ツアー2日目です。おはようございます。」
令奈「やっぱり異世界じゃん!」
* * * * *
私たちは、宿の食堂にいます。
令奈 「ちょっと聞いてよ。菜々子ひどいんだよ・・・」(長いので省略)
菜々子「 ww 」
秋恵 「 ww うける ww おなか痛い 。」
令奈 「もう、みんな笑いすぎ。」
美波 「 ww 夢じゃなくてよかったね。」
朝食がが運ばれてきました。
エマ 「皆さん、おはようございます。」
ノエル「おはようございます。」
5人 「おはようございます。」
エマさんが朝食の準備しています。ノエルちゃんはお手伝いです。
皆さん、スマホでノエルちゃんと料理の写真を撮るようです。
カシャ。
テーブルに朝食が並びました。
カシャ。
ノエル「ごゆっくり、どうぞ。」
4人 「かわいい。」
ノエルちゃんは、皆さんからチップをもらって満面の笑みです。
* * *
今日の朝食も、ウクライナ料理です。
メニューは、ヤレムチェ風ジェルーンとシルニキとウズヴァールです。
カトラリーは今回もわたしが用意しました。
ヤレムチェ風ジェルーン
丸くて大きなハッシュドポテトの上にチーズ、スメタナ、トマト、玉ねぎなどをのせたピザのようなものです。
シルニキ
材料は、カッテージチーズ・卵・小麦粉・砂糖などです。これらを混ぜてを焼く、パンケーキです。
ウクライナでは、定番の朝食です。
ソースは、リンゴ・アンズ・イチゴ、3種類のジャムとスメタナと蜂蜜も用意しました。
ウズヴァール
ドライフルーツ、香辛料、砂糖などでつくる冷たい飲み物です。アルコールは入っていません。
* * *
アンナ「熱いうちに食べましょう。いただきます。」
4人 「いただきます。」
わたしは、料理の説明をしました。皆さん、食べながら聞いています。
ぱくぱく・・・
4人 「美味しい。」
秋恵 「このピザめっちゃ美味しい。」
美波 「ポテトがサクサク。」
*
令奈 「これ、パンケーキ?」
アンナ「はい。フライパンで作ったので、
パンケーキです。」
菜々子「味はベイクドチーズケーキみたい。」
シルニキはパンケーキですが、味はベイクドチーズケーキに近いと思います。
令奈 「このパンケーキ、ジャムで食べると美味しい。」
菜々子「スメタナと蜂蜜でも、美味しいよ。」
秋恵 「このパンケーキ・・・名前なんだっけ?」
アンナ「シルニキです。」
秋恵 「これ、日本で流行るかも。」
美波 「アンナさん、シルニキって自宅でも作れる?。」
アンナ「はい。作れますよ。」
美波 「後で、作り方教えて。」
アンナ「はい。」
* * *
朝食が食べ終わりました。
5人 「ごちそうさまでした。」
令奈 「アンナさん、今日はこれからどうするの?」
アンナ「朝市に行きます。」
秋恵 「フランスのマルシェみたいな感じかな。」
アンナ「昨日市場に行ったのは午後でした。朝市は新鮮で品数が多いです。」
美波 「新鮮な食材の朝市。なんかいい。」
菜々子「楽しみ。」
アンナ「それでは皆さん、一旦部屋に戻って忘れ物がないか確認してください。」
4人 「はい。」
* * *
数分後・・・
アンナ「チェックアウトします。」
5人 「お世話になりました。」
エマ 「ありがとうございました。またご利用ください。」
ノエル「またきてね。」
4人 「かわいい。」(ウズウズ)
アンナ「ノエルちゃん、頭撫でてもいいですか?」
ノエル「ちょっとだけよ。」
なでなで・・・
アンナ「さあ皆さん、朝市に向かいますよ。」
4人 「はーい。」
私たちは朝市に向かって歩いています。ノエルちゃんがまだ手を振っています。
皆さん、またノエルちゃんと会えますよ。
また異世界ツアーに参加すれば。
* * *
朝市の広場が見えてきました。開店の準備をしている人もいます。丁度いい時間です。
アンナ「皆さん、食材を買うのは自由ですが、日本に持ち帰ることはできません。
検疫のためです。ご理解ください。」
4人 「はーい。」
アンナ「それから、自由に行動してもいいですが、二人以上でお願いします。」
4人 「はい。」
さあ、朝市に行きましょう。