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115 新婚旅行3日目です。10

 ここは洞窟の奥、クリスタルホールの入口です。


 政樹さん、朝美さん、美波さん、聖子さんと一緒にやって来ました。


美波 「アンナさん、一眼レフ買ったんだ。いいな。私もお金貯めて買おうかな。」


朝美 「今度はみんなで撮ろうよ。」


 今度は新郎新婦を中心にして、4人で並びます。


アンナ「撮ります。」


 カシャ。


アンナ「この場所に名前を付けました。ハートケイブ、発見者は朝美さんです。」

朝美 「わかりやすい名前ね。」

美波 「異世界の名所が増えたね。」

アンナ「はい。朝美さんのおかげです。」


聖子 「奥も気になる。見ていい?」

アンナ「はい。みんなで行きましょう。」


 私たちはクリスタルホールに入りました。


聖子 「すごーい。」

美波 「何度見てもすごいね。ここは。」


     *


 わたしは、政樹さんと朝美さんの写真を何枚も撮りました。

 美波さんと聖子さんはスマホで撮影しています。


     *


アンナ「次の場所に移動しますが、いいですか?」

朝美 「いいけど・・・聖子と美波も一緒よね?」

聖子 「私は遠慮する。異世界旅行申し込んで、夫と一緒に観光したいから。」

美波 「私も。お邪魔虫になりたくないから。」


 わたしは完璧なお邪魔虫です。


アンナ「それでは、聖子さんと美波さんは、コテージに送ります。

    夜まで自由に過ごしてください。」

聖子 「そうする。朝美、政樹、残りの新婚旅行楽しんで来てね。」

美波 「あとで撮った写真を見せてくださいね。」

朝美 「うん。ありがとう。」

政樹 「ありがとう。」


アンナ「聖子さんと美波さんをコテージに転移させます・・・いきますよ。」


アンナ「転移」


 聖子さんと美波さんは、コテージに転移しました。


アンナ「私たちも移動します。」


アンナ「転移」


*    *    *


 大きな滝の近くに転移しました。初日の午前中に訪れた滝です。大きな水しぶきが立っています。

 虹が出る位置は太陽と反対側のはずです。


 私たちは、手をつないで飛翔しました。適当な場所がありません。

 わたしは結界で空中に足場を作りました。


アンナ「ここで写真を撮りましょう。」

朝美 「虹が出てる。」


アンナ「撮ります。」


 カシャ。


 絶景の中で撮影するウェディングカップル、いいですね。いい写真です。


アンナ「次の場所に移動します。」


アンナ「転移」


*    *    *


 草原に転移しました。


政樹 「いいねえ。恐竜。」


 政樹さんが喜ぶと思い、ここを選びました。


 目の前に恐竜ディプロドクスの群れがいます。

 前回の場所からすこし離れています。草を食べながら移動しているようです。


朝美 「草しか食べないのに、こんなに大きくなるって、すごいよね。」


 わたしは恐竜と一緒に二人の写真を何枚も撮りました。


 カシャ・・・カシャ・・・カシャ・・・


 恐竜と花嫁、このミスマッチ感がいいですね。


アンナ「次の場所に移動します。」


アンナ「転移」


*    *    *


 塩の湖に転移しました。


朝美 「今日もきれい。」

政樹 「ここも、いいねえ。」


 わたしは写真をたくさん撮ります。


 カシャ・・・カシャ・・・カシャ・・・


 景色の青とウェディングドレスの白、インスタ映えしますね。


アンナ「この写真、見てください。」

朝美 「きれいに撮れてる。」

政樹 「プロの写真だよな。」


 一眼レフのおかげです。


アンナ「次の場所に移動します。」


アンナ「転移」


*    *    *


 ブルーフラミンゴの群れの近くに転移しました。ここも塩の湖です。


 あまり近づくと鳥が逃げてしまうので、望遠レンズを使って撮影します。

 そしてフラミンゴハートが出来るのを待ちます。

 

アンナ「撮ります。」


 カシャ・・・カシャ・・・カシャ・・・


 二人の後ろには、フラミンゴハートが写っています。いい写真です。

 

アンナ「次の場所に移動します。」


アンナ「転移」


*    *    *


 海に転移しました。砂丘の上です。ハートスポットは、外せません


朝美 「ここは午前中に来たところよね。」

アンナ「はい。そうです。」

政樹 「海の道はないな。」

アンナ「潮が満ちているので、残念ながらトンボロは見えません。」


 私たちは飛翔しました。足場を作り撮影します。


アンナ「撮ります。」


 カシャ。


 青い海、白いドレス、ハートの島、いい写真です。


アンナ「次の場所に移動します。」




アンナ「転移」

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