100 新婚旅行2日目です。5
ここは異世界富士の火口です。
ブルードラゴンと記念撮影をしました。
アンナ「私たちはこれで失礼します。」
すると、ドラゴンはわたしに、落ちていた青い鱗を差し出しました。大きさは手のひらサイズです。
アンナ「ありがとうございます。いただきます。」
サファイアのようなきれいな鱗を受け取りました。
アンナ「また来ます。」
私たちは魔法で転移します。
アンナ「転移」
* * *
異世界富士の麓に転移しました。
政樹 「ドラゴンの前で、よく平然としていられるよな。」
アンナ「慣れています。」
朝美 「そうなんだ。」
政樹 「昨日も今日も驚きの連続だな。」
朝美 「私まだ心臓がバクバクしてる。」
政樹 「そう言えば、さっき何かもらってたよな。」
わたしはブルードラゴンの鱗を出しました。
アンナ「これです。」
朝美 「きれい。触っていい?」
アンナ「はい。どうぞ。」
政樹 「ドラゴンの鱗か?」
アンナ「はい。そうです。」
二人は鱗の写真を撮っています。
政樹 「そうだ、写真。さっき撮ったの見たい。」
朝美 「私も。」
アンナ「わかりました。」
わたしは鱗を収納して、カメラの画面を見せました。
政樹 「すごい写真だな。現実感がまるでない。」
朝美 「ほんと。」
政樹 「なんとかランドのアトラクションで撮ったみたいだな。」
朝美 「 ww 」
この写真を日本人に見せたら、本物のドラゴンだと思う人はいないでしょう。
アンナ「さて、気持ちを切り替えて次に行きましょう。」
私たちは次の場所に移動します。
アンナ「転移」
* * *
転移しました。少し寒いところです。
朝美 「なにこれ。」
政樹 「すげえ。」
朝美 「なんか写真で見たことある。なんだっけ。」
アンナ「ウユニ塩湖ですか。」
朝美 「そう、それ。」
ウユニ塩湖のような風景が目の前に広がっています。波のない鏡のような塩の湖です。
空は快晴、まさに絶景です。
朝美 「すごーい。」
政樹 「すごいな。」
朝美 「さっきから、すごいしか言ってないね。」
政樹 「もう言葉出ねえよ。」
朝美 「だよね。」
二人は風景を撮影しています。
政樹 「パノラマ撮ろう。」
朝美 「うん。」
わたしは撮影の邪魔にならないように飛翔しました。
パノラマ撮影のあと、二人の写真をどこで撮るか周囲を見渡しました。
いいところを見つけました。二人が並んで乗れるほどの塩の足場があります。
わたしは飛翔して二人をそこに着地させました。
わたしは浮遊しながら撮影します。
カシャ。
アングルをかえて何回かシャッターを押しました。いい写真が撮れました。
わたしは撮った写真を二人に見せます。
アンナ「どうですか。」
政樹 「すごくいい。最高だよ。」
朝美 「いいよね。ほんとに鏡みたい。」
政樹 「そうだ、いいこと思いついた。
アンナさん、俺の体を魔法で浮かせることできるよね。」
アンナ「はい。出来ますよ。」
政樹 「それなら・・・・・・」
アンナ「わかりました。」
わたしは、政樹さんの体を浮かせて逆さまにします。
政樹さんは水面に指一本で逆立ちしているように見えます。
そして水面に映った自分と指を合わせているようにも見えます。
朝美さんはそれを見て笑っています。
写真を撮ります。
カシャ。
シュールで面白い写真が撮れました。
わたしは、政樹さんを元に戻して、写真を見せました。
政樹 「想像以上に面白いな。」
朝美 「 ww 」
この写真をネットに掲載したらバズりますね。
*
アンナ「写真はたくさん撮れたので、次は遊覧飛行をしましょう。」
政樹 「いいね。」
朝美 「賛成。」
私たちは手をつなぎ、飛翔しました。
朝美 「すごーい。」
政樹 「これ、やばいな。」
まるで鏡の世界です。まさに異世界です。
湖面には青空が映り、上も下も青一色の世界です。
朝美 「写真撮りたい。」
わたしは空中に透明な足場を作り、二人を撮影します。
カシャ。
アングルを替えて何枚か撮り、二人に見せました。
政樹 「背景が青いだけの意味不明な写真だな。」
朝美 「 ww 」
*
わたしは手をつなぎ、飛行を再開します。
今度は回転しながら飛行しました。
政樹 「すげえ。」
朝美 「もうどっちが上で、どっちが下か、わからないよ。」
わたしも楽しいです。
*
わたしは水平飛行に戻りました。そして飛行を続けます。
この先に見せたい生き物がいます。