篠田ノアとは?
最近、一話一話が短いことに気が付いたskyコーラです!
大体、頭の中でシナリオが完成し始めましたね…
これからもっと面白くしていくので、これからもよろしくお願いします!
「こ、こんにちは。篠田ノアです…
父が日本人で、母がフランス人のハーフです。日本語得意ではないですがお願いします…」
蚊の鳴くような声で黒板の前に立ってそう言った彼女の声は、すぐに消えた。
「こんちは!」「よろしくねぇ~」「ねぇ、やばチョー可愛いんだけど!!!」「ハーフって本当!?」と、大合唱。
皆、思い思いの言葉を彼女にかけるが、彼女はというと…
「あぅ…」と固まったまま。大丈夫かな?心配になってくる。
この後、荒木は信じられない事を言った。
「篠田さん、木田君の隣の席に行ってくれる?」
嘘だろ…俺のおなり空いてるじゃん!昨日は春樹が使っていて気付かなかったわ。(まぁ授業中寝てて気づかなかっただけだけど。)
こくん、と彼女は頷き、慣れないブレザーの制服を気にしながら俺の隣へとゆっくりやってきた。
席に座った彼女に、
「よろしくね?」と声をかけると、
「うん」と彼女は小さくそう頷いた。え、何この空気チョー気まずいんだけど。
身長は俺より少し低い160cmくらいって高っ?!ポニーテールで後ろの髪をまとめていて、胸は…ってどこ見てんだ俺!!
「木田君、篠田さんサポートしてね~」と荒木はそう残し、朝のホームルームは終わった。
あのさ、サポートってどうしたらいいんだよっ?!?!
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ホームルームが終了後、
彼女にとっても、俺にとっても地獄だった。
3人、4人と彼女の周りに集まりいつしか、クラスの大半が彼女を取り囲んでいた。(俺は彼女がカバンから文庫本を出そうとしているのを見逃さなかった。)
「ハーフってすごいね!」
「前はどこに住んでいたの?」
「友達になろ!!」
「リーナっ?て呼んでいい?」などとこんな感じ…
休み時間は寝たい俺にとっては苦痛なんだけど…これはこれで、彼女も苦痛だろうな…
1番大声をあげているのは、君島愛理。クラスの女帝みたいなやつで、いつも誰かを引き連れているみんなが想像する嫌な奴。
「ライン、持ってる?スカイプか、デイスコはっ??」
正直、うるせぇ…
(爆発しろ)なんて思いながら俺は、筆箱を枕にして眠りにつくのだった。