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もふもふをもふり倒せると思って転生したけど、この手触りはどういうこと?!

作者: 池田 華子
掲載日:2019/07/10

「貴女は死にました」

「は?」


真っ白い空間に、女神みたいな綺麗な人が立っている。

え? 私、死んじゃったの?

スマホを見ながら歩いていたら、横断歩道に車が突っ込んできたのは覚えている。ながらスマホ、ダメ、絶対。


「本当は、もう少し生きられるはずだったのですが、ちょっとした余所見による間違いで死んでしまったのです」

「余所見って、私が? 女神様が?」

「それには言及しないかわりに、異世界に転生させてあげましょう」

「女神様の手違いなんでしょう?」


上から目線な、偉そうな態度の女神様にイラッとしたので指摘してやった。すると、女神様はばつが悪そうな顔で追加してきた。

「異世界では、あなた好みのイケメンと恋に落ちるようにしましょう」

「そんな作為的な恋はごめんですし…死んじゃうなんて…」

いくらイケメンと恋ができると言われても、急に人生終わってしまったのだ。なんだか悲しくなってきた。


「くっ…もう、出血大サービスですっ。異世界には獣人がいます。もちろんあなたの恋人もそうです」

「えっ」

思わずにやけてしまった。

実は私は無類のもふもふ好きなのだ。家では犬も猫も鳥もウサギも飼っている。もふっと、もふる時の幸せといったら…。

「よだれ出てますよ」

「おっといけない。彼氏をもふり放題の異世界に行けるんですね…!」

「うーん、獣人の彼氏です。文字数制限もあるんでとっとと転生してください」


そんなこんなで、獣人のいる異世界に転生して、そこそこ美人に育った私は、獣人のイケメンとお付き合いしている。この世界で獣人というのは、普段は人間と見た目変わらず、獣に変身できる人のことだ。

獣の種類は千差万別で、犬も猫も鳥もウサギもいる。あとロバとか熊とか何でもいる。


彼氏は獣人だが、何の獣なのかまだ見せてもらっていない。もふもふが大好きだとカミングアウトしたが、彼の様子がおかしい。

「えっ、もふもふ…? そんなもののどこが良いんだ」

「えっ、貴方獣人なのよね? 獣の姿を抱きしめたいなー、と思って」

「抱きしめられるのはやぶさかではないが、もふもふでは…」

「もったいぶらないで!」

彼は渋々、本当に嫌そうに獣になった。



 そこには、巨大な、グリーンイグアナがいた。



どうしてもふもふじゃないのよーー。女神様の嘘つきー!

私は泣いた。彼氏も切ない顔で泣いていた。

女神様「嘘はついてない」

彼氏「すべすべも、イイだろ?」

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