表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/79

プロローグ:誤認羨望

 ――子供の頃、ヒーローに憧れていた。


 何者にも負けず、強きを(くじ)き、弱きを救う。

 そんな世の不条理全てを覆す何かに。

 少なくとも、世の中のというものをはっきりと知る前の自分には、この世にはびこる不幸を解決する便利屋に見えていたのだ。

 しかし、いつしかその憧れは、憧れていたものに変わってしまった。

 気付いてしまったのだ。

 そんなもの、この世界にはないと。

 ――だからだろう。フィクションというものに自分がのめり込んでしまったのは。

 現実に存在しないからこそ、空想の中に求めた。

 空想の中の主人公ならば、あらゆる困難も打ち砕く超能力や特殊能力を持っている。きっと自分が求めたものは主人公(ヒーロー)ではなく、そんなあらゆる不条理を覆す、そんな力なんだろう。

 

 ああ。いやもしかしたら。

 

 ――そういったものではない違う何かを求めたのかもしれない。

感想や評価などいただけたら励みになるので良かったらお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ