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予想外の反応

美少年視点

前回の話を美少年視点でお送りしております

 

 


 ぎゃあ!と叫んだ少女にびっくりした。

 今まで顔を真っ赤にしてかわいらしく悲鳴をあげる少女はいても、顔を真っ青にして女の子らしからぬ奇声を発した少女は初めてだ。



「ねーえ、」

 首をかしげながら少女の顔を覗くが、少女は俺をそっちのけでなにやらぶつぶつ言っている。

 ちなみに、女の子に無視されるのも初めてです。



「ああああ、あのごめんなさいすみませんでした申し訳ありません許してください――!」

 

 がばり、と勢いよく頭が下げられる。

 目の前の少女は、昔から寝相や寝言がひどく、たまたま通りかかった俺に、膝枕や額にキス、いわゆる恋人ごっこを自らせがんだと思い込んでいるようだ。


 思わずその台詞に爆笑する。

 この子、おもしろい。

 そんなに寝言がすごいのか、寝言で膝枕とか頼んじゃうのか。


 爆笑されたことが恥ずかしいのか少女は俺に会ってから初めて顔を赤く染めた。小さいくちびるをぎりぎりとかみしめながら。うん、やっぱり他の女の子たちとは違う。


 俺に爆笑されて恥ずかしいのをごまかすためか、このベンチをいつも使っているのは俺かどうか聞いてきた。やっぱり俺のこと知ってるのか?と一瞬浮かんできた疑いはすぐに消えた。


「このベンチから、あなたの香水と同じにおいがしたんです」


 だなんて誰が予想する?


 犬、みたい。

笑いをこらえながら、少女に向かってにっこり笑う。


「おいで」


 笑われて警戒心が更に強くなったのか、じりっと後ずさりした。

犬じゃない。違う、猫だ。白い小さな子猫。

そう思った瞬間力が抜けた。


 この子は怖い女の子なんかじゃない。

 今までの様なことにはならない。

 ペットのようにいやしてくれる存在に違いない。


 待ち望んでた。


 

 いまだにどうしていいか分からず立ちすくむ少女の手を取り、横に座らせた。後で少し強引だったかな、と思い返すことになるのだが、このときは夢中で気づかなかった。


「名前、教えてくれる?」

「・・・芽依」

「芽依は何年生?一年?」

「は、はい」

「俺のこと知ってる?」


「し、知りません」



 自分の口が緩むのが分かった。

 ようやく出会えた。


 この子が、欲しい。

 友達になりたい。

 



 芽依は俺が気分を害したのかと思って不安げな表情だ。

 この人有名人なのだろうか、知ってなきゃまずいのだろうか、と分かりやすい感情がぐるぐる頭を巡っているようだ。


 そろり、あげた目線は俺の顔を見た瞬間見開かれた。初対面の人に物欲しそうな顔をされれば、そりゃ驚く。戸惑いにゆれる瞳に安心させるように微笑む。

 


「潤って言うんだ」 


 

 すぐ、ばれるかもしれない。

 きっとそう遠くない未来に俺のことを知ってしまうだろう。

 そのとき、芽依はどんな顔する?

 俺のことを避けるだろうか、隣に置きたがるだろうか。


 でも、それまでは、



「友達になってくれる?」



 ――絶対、逃がさない。


この子は性格良くもないし悪くもないです

これをほのぼのと言っていいのだろうか

少なくとも心がきれいなやつの話ではないね!

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