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12.刃の格

強い女の子が好きなんですよね。

リコリス・リコイルとかが大好物です。


エナの踏み込みはまさに突風そのものだった。

先程までは黒い影にしか見えなかったものが、無数のイノシシ型の魔物だとわかるのに時間はかからなかった。


「では素早く片付けましょう」


そう言った直後には――

最前列にいた数匹の首が宙を舞っていた。


「せいっ!!!」


彼女が剣を振るたびに、何匹もの魔物を斬り伏せる。

だが、向こうもやられるばかりではない。


斬り払われた仲間を踏み越え、

一体の魔物が地を抉りながら突進してくる。


(来た――!)


――ブギャァァッ!!


とんでもない速度だ、だが……


「……遅いですね」

エナは、まるで最初から分かっていたかのように、

半身を引くだけでそれを躱した。

突進してきた魔物は、そのまま彼女の背後を通り過ぎる。


(今の距離で、判断が間に合うのか……)


次の瞬間。


「ふんっ!!」


振り向きざまの一閃。

魔物の胴が斜めに裂け、地面に崩れ落ちた。


(衝撃波……だけじゃない)


剣になっているからわかる。

彼女は魔力で刀身を擬似的に伸ばしているらしい。


(おまけに――)


「ふんっ!!!」


剣術だけじゃない。

片手で俺を持ったまま、拳や蹴りを叩き込んでいる。


魔物相手に普通はそんなものに意味はない。

だが――


ボカァン!!


(うわぁ……)


エナの魔力は”金属属性”と言っていた。

恐らく彼女が魔力を込めた拳は、剣と同じ存在になるのだろう。

魔物が文字通り弾け飛んでいた。


「どんどん行きますよっと!!!」


彼女が剣を、拳を振るうたびに、魔物は肉片へと変わる。


「まるで嵐だな……」


数十匹はいたであろう魔物の群れも、あっという間に消えていった。


(いくら雑魚とはいえ、群れ一つを単騎で殲滅か……)


「ふう、殲滅完了ですね」


エナはスッキリとした顔で微笑む。


「休憩は、とりあえず荷物の場所に戻ってからにしましょうね」


何事もなかったかのように木陰に戻る。

さっき沸かしたばかりのお湯は、まだ冷めていなかった。


剣が光を帯び、俺は人に戻れた。


「本当に大丈夫なんだな……」


昨日聞いた支部長たちの報告が頭をよぎる。


「大丈夫ですと言ったはずですよ」

背後でそう呟いた彼女は、木にもたれかかった。


「休みがてら、次の標的について詳しくお話しましょうか」

「――ああ、頼むよ」


規格外の戦闘に、少し疲れた気がする。

今後のことを聞いて、頭を落ち着かせたかった。


「では、蟻王についてお話しましょう」


そう言ってエナは、次の目的地について話しだした。


テンポ大事ですよね、わかってます。

頑張るので許してください。

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