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0.プロローグ

初投稿です。

なろう系のレビューを見て触発されて書いてます。


「―アル、残念だけどあなたはクビよ」


旅団のリーダーであるカリナから、深刻そうな顔でそう告げられた。


突然突きつけられたクビ宣告に、俺は「またか」と肩を落とすしかなかった。

普通なら慌てる場面なんだろうが、もう五回目だ。いい加減に慣れる。


「その言い方は誤解を招くだろ」

「すまん、こいつはこんな言い方しかできなくてな」


いつも優しいダルは、慣れたように口を挟む。


「誤解っていうと?」

ダルの言葉に疑問を投げかける。


「実は俺の実家の家業を継がなくちゃいけなくなってな」

「それで、私も一緒について行くことにしたの」


聞いてみるとなんてことない普通の理由だった。


「クビというより、解散だろ」

大げさな言い方に悪態をつくしかできなかった。


「そんなわけで、解散前に大仕事を持ってきたわ」

そういったカリナが懐から出したのは1枚の依頼書だった。


「えっと、”クセルまで騎士団の馬車の護衛”か」

「報酬は・・・"金貨10枚”?!」

あまりに高すぎる報酬に俺とダルは目を見開いた。


「組合からの依頼よ。解散手続き前になにかいい仕事がないかって言ったらくれたの」

「あなたに迷惑かけちゃうから、できるだけ報酬が多いものから選んだのよ」


なんとも身勝手な行動だったが、俺のことも考えてくれてたこともあってそれ以上何も言えなかった。


「―もういいや、お言葉に甘えて最後に大儲けさせてもらおう」

仲間から最後の温情を受け取らない手はない。

依頼に多少不審な点はあるが、自分たち3人なら大丈夫だと思えた。


2日後

正式に依頼を受けた俺たちは、予定通り騎士団の馬車と合流し街を出た。

今回の依頼、報酬が多い理由は馬車を見れば一目瞭然だった。


(アル、気づいたか?)

御者に気づかれないように小さな声でダルが囁いてきた。

(ああ、騎士団の中でも貴族しか乗れない特別仕様の馬車だな)

(それなのに護衛が私たちだけっておかしすぎない?)

カリナもたまらず口を挟む。


本来であれば、貴族の移動には付き人や護衛も同行するため数十人規模の大所帯のはずだ。

だが、ここにいるのは御者と俺達だけ。

中に乗っているのも気配からおそらく1人だけだろう。


(―これは厄介事の気配しかしないぞ・・・)


不穏な気配を感じつつ、俺たちはクセルに向かって進んで行った。

全然書き溜めしてない上に気分屋なので投稿が途絶えても生きてます。

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