1/6
プロローグ
おやおや、こんなところに来てはいけませんよ。
あなたは『あっち側』の人間ではないですか。
ここですか?ここは『Fatalルーム』と言います。
ここは言わば、生と死の狭間。
ここに導かれた方々は、生か死か選ばなくてはいけません。
この先にいる先人たちの声に耳を傾けるか、それとも、呼び止める者達の声に耳を傾けるか。
それは『その人達』次第です。
本来ならば、命の危機に瀕している方々がここに来るのですが…。
紛れ込んでしまいましたかね。
今回は、仕方ないですね。
現世に戻る道に帰してあげましょう。
さて、こっちですよ。