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第5話 生き残る為に①

あれから何日経っただろうか。

グレンが帰ってくるまでの間私は執務室に籠っていた。執務室にある本はほぼほぼ読み終えていた。本を読んで(プラス)マリアから情報を教えて貰い、この世界の情報を得ていた。


このワルパラの世界を生き残る為に、紙に書き起こしていた。




「まず私は悪役皇女のレティーシャなのよね。血統書付きの犬みたいだけど、皇族なら必ず持ってる魔力がないから、貴族や侍従達から見下されている···。まあそこは元の世界に魔力なんてなかったから問題なしと」



まずは登場人物をまとめてみよう。



レティーシャ・ディア・フォンベルク・レイ・ヴィルヘルム・アーステリア

現年齢は3歳。嫡子。元々第1皇女だったが、後から第2皇女になった。ソフィーアを虐める人物。魔力はないが容姿端麗。父親から黄金眼(きんがん)を受け継ぎ、髪色は母親から受け継ぎ白銀だ。


(ちなみにゲームに出てくるレティーシャは、父親に似せるためか髪色を黒に染めてたのよね)


肌は陶器のように白く、まるで雪の妖精みたい(個人的見解)。勉強はめちゃくちゃ出来る。とにかく名前が長い。


どうして名前が長いかと言うと、

ディアは皇帝の子という意味を持ち、女ならディア男ならディスになる。フォンベルクは嫡子のみつけることが出来る。ちなみに側室から皇后になった場合は、皇后に子が居てもフォンベルクはつくことがない。レイは皇帝に嫁いだ高位貴族の母から生まれてきた場合につけられる。ヴィルヘルムの所は母親の生家名。最後には皇族の苗字であるアーステリアだ。

ややこしいが苗字が多ければ多いけど身分が高いことを指し、この皇宮で生き残るための名札の様なものだ。


母親のセシリアの生家はヴィルヘルム大公家だ。大公にはセシリア以外に子が居ない。それもあり大公家の血を受け継いでいるのはレティーシャしかいない。


「皇女をやめて大公家に行くのもありだけど、母が半ば駆け落ちするように家を出て結婚したせいで、レティーシャは一度も大公夫妻に会ったことないのよね〜」


死にかけたから助けて欲しいと連絡を入れたら助けてくれるのだろうか。マリアから話を聞いていると大公は厳格な人物なのだろう。だが背に腹はかえられない。一度だけでも助けを求めてみるのもありかもしれない。



カイルス・ディス・フォンベルク・レイ・ユピテル・アーステリア

現年齢20歳。現皇帝。皇帝になり8年目。主人公のソフィーアとレティーシャの父親。魔力は初代皇帝と同程度で、歴代皇帝よりも強い。母親はルティア皇妃。目は先祖返りの黄金眼(きんがん)。髪色は黒色。初代皇帝の髪色が黒色だったらしい。美男子で高身長。


(私から見てもちょーイケメンなのよね〜)


馬鹿ほどイケメン!!レティーシャに対して無関心そう。母親のルティアは、カイルスが罹った黒魔法を自分に移して亡くなった。母親との仲は良くなかった。


「でもあの時は心配してたっぽいし、無関心とは思えなかったけどな〜。乙女ゲームの設定と少し違うのかな?でもまあイケメンね。文句なしのイケメン。本当に目の保養だわ〜」


(イケメンに生まれたことを感謝しろよ)



ソフィーア・ディア・セルド・アーステリア

現8歳。現時点での名前はソフィーア・セイ・セルド。セルド子爵令嬢だが、のちに第1皇女になり皇太子になる。本作の主人公。可愛らしい容姿をしている。レティーシャの方が可愛い(個人的見解)。魔力あり。目は黄金眼(きんがん)を薄めた色。髪色は薄い桃茶髪。とても心優しく、穏やかな性格。


(レティーシャは苛烈で意地悪な性格だから正反対なのね)


レティーシャの夢なのか幻想なのか分からないが、そこで見た内容も加えると。母親の名前はクリオネで生家はレイヒム準男爵家。学生時代に当時皇太子だった現皇帝と付き合っていた。妊娠した為、学園を退学させられ家からは破門された。それから娼館で働いていた。

ソフィーアが4歳の時に、セルド子爵家に嫁いだ親友シルロテに預け、ソフィーアを養女にしてもらった。だからレティーシャは母方の実家であるレイヒムは名乗らず、セルドを名乗っている。クリオネはソフィーアが5歳の時に亡くなっている。死因は梅毒。


「母親が娼館で働いていたことは、乙女ゲームに一切出てこなかったわ。4歳の時にセルド子爵の養女になったけてるど、もしかしてそれまでソフィーアは娼館で暮らしていたんじゃ···」


(子どももする乙女ゲームで娼館なんて出てきたら大問題になるしね。無理もない)



心優しいソフィーアの印象を崩す為に、詳しく調べてみても良いかもしれない。ソフィーアは最後まで母親が娼館で働いていた事も自分がそこで育ったことを言わなかったってことは、これをコンプレックスに感じているということになる。

乙女ゲームでもソフィーアは平民には優しかったけれど、スラム街出身や貧民層には、今思えば厳しかった気がする。


「ははあ〜ん。これは良いネタね。私を生かす材料になってくれそう♪」



次は男主人公達だ。

1人目はラルク・ルクセイ・アンサール・ランスロット

現8歳。心優しく美しいソフィーアに惹かれている。ランスロット公爵家の嫡男であり次男。性格は穏やか。


2人目はネロ・クルネイ・グランディル

現在9歳。2番目に国土が広い、グランディル王国の第2王子。留学という体だが、本当は人質。1日違いの兄の王太子を恨んでいる。ネロは王妃の子で、王太子は国王が寵愛している寵妃の子ども。

出産予定日は王妃の方が早かったが、権力を持っている王妃の子を王太子にしたくなかった為、薬で出産時期を早めて先に王太子が産まれた。王妃に毎日のように貴方が正統な後継者なのよとか精神的虐待を受け、心が病んでしまった。荒んだ心を癒してくれたのがソフィーアだった。盲目のようにソフィーアを愛している。


3人目はカールソン・ルクセイ・ロインズ

ロインズ侯爵家の子息。代々騎士家系で、父親は第2騎士団団長。堅気な性格。


4人目はレイゼン・セイ・ダルム

現在8歳。ダルム子爵家の子息。ソフィーアと幼なじみ。一人息子で甘やかされている。幼い頃からソフィーアが好き。


5人目はウィリアム・ダン・セントリア

現在8歳。セントリア王国の第14王子。7年前にアーステリア帝国に戦争を挑み、返り討ちにされ属国になった。

虐められている所をソフィーアに助けてもらい好きになった。


6人目はロイド・ルクセイ・アンサール・アングリッド

現在9歳。アングリッド公爵家の長男。第2夫人の子でプライドが高い。

図書館でソフィーアと出会い、勉強を教えてあげている。真面目に取り組む姿を見て惚れる。


7人目はヘリオス・リヒト

現在8歳。神官。次期教皇。聖力が多い。先輩神官であるノエルに憧れている。

聖教会に祈りに来ているソフィーアを見て惚れる。ソフィーアの守護騎士。



ルクセイは高位貴族の父親をもつと付けられ、アンサールは高位貴族の母親から産まれ場合に付けられる。父親が下級貴族の場合はセイと付けられる。母親が下級貴族の場合は何も付けられない。

本来はルクセイもアンサールも大公爵家以上からしかつけることが出来なかったが、権力を削ぎたい時の皇帝が高位貴族にも名乗ることを許可した為、その頃から使われている。


(そりゃ皇家と関わるのが嫌になる訳だな···)



纏めてみて分かったことだが、男主人公の中に大公爵家の人間が1人も居ない。案外チョロいのかもしれない。男主人公達はソフィーアを取り合っているせいか、仲がいいとはゲームをしていて思わなかった。

ソフィーアが皇女になるまであと4年ある。時間があるから詳しく調べてみるのも良いかもしれない。


ソフィーアが皇女と発表されるのは、レティーシャの7回目の誕生祭の日だ。7回目の誕生祭は日本で言うと、半成人式みたいな感じで盛大に開かれる。そこでソフィーアを発表する皇帝の無神経さ呆れてしまう。


「まず主要人物は纏められたわね。次は」



時系列を纏めてみることにした。


レティーシャが7歳の誕生祭の時に、ソフィーアが第1皇女になる。ソフィーアはその時12歳。その後レティーシャはソフィーアを虐める。学園でも同様。

――――――あと4年の猶予がある。この誕生祭ですることは、ソフィーアが皇女になるのを阻止することだ。あくまでソフィーアは私生児だ。設定がガバガバすぎるせいで庶子対応になったが、そこを突けば問題ないはずだ。

それから起きる事件も洗いざらい紙に書いた。


「やっぱり1番の問題は、ソフィーア暗殺未遂事件よね。でも原作のレティーシャは魔力がない代わりに勉強を頑張っていたから賢い筈なのに、暗殺未遂をこんな風にお粗末にするかしら?私ならもっと凝るはず。···まあ私はこんな馬鹿な事件は起こすことはないけど」


それとソフィーア皇太子任命事件は、私生児のままで庶子にならなかったら、皇太子にそもそもなれないから問題は無い。

それより気になるのは乙女ゲームに登場しなかった面々だ。マリアやグレン、母のセシリアやヴィルヘルム大公家や大公爵家など、乙女ゲームには一切出てこなかった。何故なのか分からない。私がクリアしたゲームと、私がレティーシャになったことで齟齬が起きているのかもしれない。


(ここまで深いゲームじゃなかったのに···)



次は乙女ゲームに出て来た皇帝の周囲にいる人達を纏めまよう。まず


1人目ローガン・ルクセイ・アンサール・クラーク

皇帝と同い年。クラーク公爵家の嫡男。次期クラーク公爵家当主。父親が宰相。レティーシャ処刑時には既に宰相になっている。皇帝の第1補佐官。


2人目ルーク・ルクセイ・アンサール・アンジャレス

アンジャレス公爵家の次男。同じく20歳。皇帝の第2補佐官。


3人目アシェル・ルクセイ・アンサール・バラカン

バラカン公爵家の五男。同じく20歳。皇帝の第3補佐官。


4人目リアム・ルクセイ・アンサール・レオンハート

レオンハート侯爵家出身。皇帝の護衛を担っている。近衛第二騎士団団長。


5人目ファリーダ・ルクセイ・アンサール・モネイム

21歳。モネイム公爵家出身。姉御肌のアラビアン系美女。皇帝付き侍女長。レティーシャを嫌っている。


6人目ナスィリー・ルクセイ・アンサール・モネイム

21歳。ファリーダの双子の妹。アラビアン系美女。性格はおっとりしていて姉と正反対。皇帝付き副侍女長。レティーシャのことを可哀想だと思っていて、優しく接している。


7人目セバスチャン・ルクセイ・アンサール・アダムスキー

75歳。皇帝付き侍従長。カイルスを子どもの頃から仕えていて、息子と思って接している。レティーシャに対しては孫のように思っていて、優しく接している。



「これぐらいでいいかな。皇帝の周りの主なメンバーを書いたけど、多いな···」


覚えていた自分に拍手を送りたいほどだ。この中でレティーシャに優しかったのは、ナスィリーとセバスチャンだけだ。他の人達は腫れ物のように扱ってくるし、たまに蔑んだ目でレティーシャを見てくる者もいた。だから私が仲良くするのはこの2人で決定ね。他の人は仲良くなれたらラッキー程度に考えておこう。


今回起きた階段の事故の件も、何日も経っているのになんの音沙汰もない。つまりもう


「この事件は揉み消されているか、そもそも事件を詳しく調べられていないかのどちらかね」


怪しい人物はレティーシャを毛嫌いしているファリーダと、理由は不明だが見下すような目で見てくるローガンだ。2人がグルになっていると考えてもおかしくないだろう。ファリーダは総侍女長ではないものの皇帝付き侍女長である為、実質総侍女長と変わらないいやそれ以上の権力を持っている。わざわざ仕事が出来ない侍女や自分の手の者の侍女を送りこんでいた可能性もあるし、階段事故の事件を知らなかったとは考えにくい。

私の勘が言っている。間違いなくファリーダはこのの事件に一枚噛んでいる。

だがローガンが何故こんな事をするのか分からない。何かしら1枚噛んでいるだろう。事件は知らなかったにせよ、事後処理では関わっているだろう。この2人は要注意人物であまり関わらないでおこう。なぜ2人がここまで私を嫌うのか、調べてみる必要がありそうだ。骨が折れそうだ。





「あとこの世界についても、もっと知っておかなきゃ」


私が今いる国は神聖アーステリア帝国。大陸の3分の1以上を有する国で最古の国と呼ばれている。属国も多くある。この大陸の国数は100を超えているが、魔力を生まれながら持っている国は、このアーステリア帝国1つしかない。他の国でもごく稀に魔力持ちが生まれる程度だ。


この国は他の国とは違い寿命が長い。魔力が多いほど寿命が長く、見た目の年齢が止まると言われている。例えばあの人10代後半かな?って思って実際に年齢を聞いたら、100歳を超えていたなどざらにある話らしい。

昔の方が寿命が長かったようだが、現在でも平均寿命は300歳まで下がっている。日に日に下がって行っていることが問題になっているようだ。他国が平均寿命が80歳程度などでそこまで気にしなくていいと思ったが、歴史書で読んだのだが元々平均寿命は1000歳を優に上回っていたらしい。1000歳を下回った辺りから寿命を伸ばす研究や調査をしていたが、成果が実ることはなかった。



アーステリア帝国は神の子孫が作った国とされ、神の末裔が初代皇帝になったらしい。初代皇帝の名はオフェーリア。オフェーリアは何万年も生きたと残っている。


学者達は段々と寿命が短くなっていく(イコール)神の血が薄くなって来ていると考え、アーステリア帝国の滅亡の危機を提唱していた。貴族ではないが他国の血と混じった子に、魔力がないという事態が実際に起きたりしていた。このままこの状態が続くと魔力を持つ者が少なくなり、他国の人間と変わらなくなり、どんどんと国が衰退していくのではないかと本で読んだ。

だからレティーシャは貴族でまだ生まれていないのに、しかもよりによって皇帝の嫡子として生まれたのに魔力を持っていなかったので、アーステリア帝国の衰退の象徴の様な感じで国民達から嫌われているのだ。


「だからってさ、前から衰退していってるのに私のせいにされてもさ〜」


私が本を読んで思ったのは、貴族の平均年齢がどっと下がっているのであって、平民の寿命はさほど変わっていないということだ。今の公爵家も侯爵家も後から出来たような感じだし、平民の血が混ざって行ったことによってこのような事態が発生しているのだと推測した。


「だから大公家と大公爵は血統主義なの?|マリアが言ってた血籍大本けっせきだいほんだっけ?今度見てみよう!」


おかしいと思った。ここにあるどの本にも大公家や大公爵家の話は出てこない。ってことは前からこの2つの家の寿命は変わっていないということになるのではないか。だから代々の皇帝たちは、大公家と大公爵家を目の敵のように中枢から追いやったのではないか。

皇帝はさぞや恐ろしかっただろう。自分達がどんどん人間に近付いてきていることが。


「まあそれを私のせいにされてもね」


レティーシャは魔力がないことを気にしていたのだろう。だから魔力関連の本が多いのだ。私は気にせず生き残ることにだけ集中しよう。





日本なら1年は12ヶ月である。でもこの世界では1年は72ヶ月あるのだ。言わば日本での6年がこの国での1年なのだ。レティーシャは3歳だが、日本なら18歳だ。何か得した気分がする。件の誕生祭まで4年かと思っていたが、実質24年あるということだ。


春1月~18月 夏19月~36月 秋37月~54月 冬55月~72月 約18月周期だ。


成人年齢は15歳。

第1次成長期は0歳頃から5歳頃まで。

第2次成長期は7歳頃から15歳頃まで。

日本とは全く異なっている。この世界での年数で見れば地球と同じぐらいの成長速度だが、日本方式で計算すると逆に成長が遅いと思う。若い時代が長く続くことはいいことだ。

他の国は違うが、アーステリア帝国は20歳前後で成長が止まり、魔力の量次第では死ぬまで老けることがない。また魔力の善し悪しで、体の成長速度が変わるようだ。魔力が多かったら成長速度は遅いということになる。

最近魔力量が昔と違い少なくなってきていることで、体が早熟する子が多くなってきている事も問題になっているようだ。


「同じ年頃の子を見たことないけれど、レティーシャは体の成長が遅い気がする。魔力もないのに···まぁ考えても仕方がないか」


レティーシャの夢想で見たソフィーアは、日本の小学生よりも大きく感じた。皇帝程の魔力を持って生まれて来なかったのだろう。


「私に魔力がないから、皇帝はソフィーアを連れてきたのかな。――――――それなら辻褄が合うわ」


私はそもそもレティーシャには申し訳ないが、皇帝になる気はさらさらない。ソフィーアが皇太子になって、皇帝になれば良いとさえ思っている。

最初のうちはソフィーアが皇太子になったことを国民や貴族は喜ぶであろう。だが、後々批判が湧いてくるはずだ。ソフィーアは優しくて誰に対しても優しくて平等だが、それで国を統治することは不可能だ。優しさだけでは国を運営していけない。だがソフィーアは今まで優しさで票を集めていたせいで、急に厳しくなったりシフトチェンジをすると皆がついてこない現象に陥る。それを無理に強行しようとすると継承権問題を出されたり、過去をほじくり返されたりする。言わばソフィーアは針のむしろ状態だ。


「その時の皆の顔を見るのが楽しみだわ」





帝国学園。この大陸で一番大きく由緒ある学園には、国内外問わず色々な身分を持つ者がこの学園に入学することを目標にしている。実際は、国内の貴族は入学試験をフリーパスして入れるようだ。


国内の貴族>国外の王侯貴族・国内の平民(この中には商家とかも入っている)>他国の平民>国内外のスラムや貧民街の民


この学園に来たがる理由は、魔法や剣術を学ぶ他に、将来のコネ作りを主にしているからだ。この学園ではそこまで勉強が重要では無い。だから必死にこの学園への入学切符を手に入れた人達は、この現実にまず躓くことになる。

特に王侯貴族達が多い学園な為、「イジメや差別をしてはなりません。学園では身分関係なく平等にしましょう」とあるが、実際にはイジメはあるし差別も横行している。教師たちは見て見ぬふりをするのだ。勉強をする為にこの学園に入学した人は残念だろう。だがこの学園以上に最先端の授業や学べる場所はない。可哀想だが、我慢して耐えぬかなければならない。


学園入学は5歳からだ。日本式で言うと、小学校から高校までのエスカレーター式の学校のようなものだ。

5歳~8歳まで小学校(初等部)。

初等部1年、2年、3年、4年で区分。ネクタイの色黄色

9歳~11歳まで中学校(中等部)。

中等部1年、2年、3年で区分。ネクタイの色は赤色。

12歳~15歳まで高等学校(高等部)。

高等部1年、2年、3年で区分。ネクタイの色は青色。

編入もあるが、狭き門のようだ。



「今はソフィーアは8歳だから初等部4年に在籍してるのね。男主人公たちもみんな学園に揃ってるわ」


今頃ソフィーアは男主人公達の好感度上げに勤しんでいるだろう。よくよく考えれば、ソフィーアは男に頼ってしか生きていけないということになる。私がクリアした乙女ゲームでも男主人公達に頼っていた。あちこちで優しさを振り撒いて、その自分に酔っていることだろう。男に頼っている時点で、ソフィーアは小物でしかないのだ。


「ソフィーアの澄ました顔が歪むのを見てみたいわ」


歪まないのであれば、歪ましてやる。ソフィーアがいくら優しさで取り繕っても、偽っているだけだから必ずボロが出る。私はソフィーアがレティーシャにしたことを忘れはしない。ソフィーアは自分が皇女になれると、信じて疑わないだろう。

必ずレティーシャに、赦しをこうように仕返しをしてやろう。


私を悪役にしたいのであれば、悪役になってやろうではないか。ソフィーアの未来を一つ一つ潰して行ってやる。







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