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第1話 別世界に転生しちゃいました?

初めて書く作品です。

転生ものが好きで個人的にこうゆう物語があったらいいな〜と思ったので頭に浮かんだ内容をつい書いてしまいました。初投稿緊張します…。結構自由な何でもありな設定です。そこは大目に見てくださると有り難いです(՞ ܸ . . ܸ՞)゛

最初は投稿するかどうか悩みましたが、続きを書きたくて投稿してみよう!って運びになりました。後々内容を変えることがあるかもしれませんが、許してください。不定期投稿になると思いますが続けていきたいと思っているので、宜しくお願い致します。

漢字とか文とか間違っている所があれば教えて下さると有り難いです。いざ書こうと思っても文の書き方などなど難しいですね(A;´・ω・)アセアセ書かれている方々本当に凄いです✧✧

慣れていない所が多いですが、読んで頂く方にも書く自分にも楽しめる作品になったら嬉しいです。なれるように頑張ります( ー̀֊ー́)و

ではこれにて失礼します。

むかしむかしある国に、1人の皇女が居ました。


その皇女は性格も悪く、気性も金使いも荒く国民から嫌われておりました。代々皇族では強大な魔力を必ず持って産まれますが、皇女は一切魔力を持って生まれできませんでした。

容姿だけしか取り柄がない皇女を皆が厭いました。しかしこの国にはその皇女しか後継がいません。貴族達は新たな妃を後宮迎えいれ新しく子を作るように皇帝に直訴しましたが、皇帝はそれを受け入れることはありませんでした。貴族達に為す術なく、時が過ぎていきました。





そんな時のことでした。皇女の7歳の誕生祭が大々的に開かれることになりました。

国中の貴族達また他国からは王族貴族までのが誕生祭に招待されました。招待された人が全員入っても余裕がある広い会場に、皇帝と皇女が入場してきました。



「この度は皇女の誕生祭に来てくれて感謝する。皆に紹介しておきたい者がある。入れ」



その一言が皇女の運命を変えてしまいました。


入場してきたのは皇帝と皇女と同じ、薄い金色の瞳を持った1人の少女でした。その少女は皇帝がまだ皇太子時代に付き合っていた女性との間に出来た子供でした。

しかも皇女が持っていない魔力を持っており、貴族や国民達は新たな皇女の誕生を喜び歓迎しました。




皇女は第2皇女になり唯一の後継の座を失くしました。

皇女は荒れに荒れ侍女や侍従や護衛までも虐げ、今まで以上に散財するようになりました。さらには第1皇女までも虐めるようになりました。




皇女は自分が次の皇帝になると信じて疑わなかった15歳のある日、第1皇女を皇太子にすると言う内容の勅旨が国全土に発布されました。皇女の耳に入れないように周りの者達は隠していましたが、ついに耳に入ってしまいました。

皇女は皇帝の執務室に急いで向かいました。



「父上、侍女が話しているのを聞きました。本当なんですか?!あの女が次の皇太子になるなんて!!」

「ああ、なんだその事で来たのか。お前が気にすることなど何一つない。好きな宝石でもドレスでもいくらでも買って良い。この話でお前と話すことなど無い。部屋に戻れ」

「なぜですか、どうしてですか!父上!私の方が皇太子に相応しいのに、あの女よりこの私が!」

「はぁ。皇女をさっさと連れて行け。落ち着くまで部屋に閉じ込めておけ」



最後まで言い切ることが出来ず、騎士に連行されるように部屋に連れていかれてしまいました。



その日から皇女は、部屋から出ることが叶わず何日も部屋で過ごしました。息抜きの為にバルコニーに出た時に、庭を掃除している侍女達の世間話を聞きました。



「なんであんな出来損ない皇女の所で仕えないといけないのよ」

「本当よね。ソフィーア皇女殿下の所で仕える方が出世できるし、侍女にまでお優しいし転属にならないかしら?」

「しかも陛下もお忙しくても必ず3日に1回はソフィーア皇女殿下の部屋にいらっしゃるみたいだから、ソフィーア皇女殿下の元で働いたら陛下にお手つきして頂けるかもしれないわ。ここは陛下の訪れもないしまるで冷宮よ」

「昨日から陛下が国外の集まりに行かれているから、当分の間陛下のご尊顔を拝めないのは残念だわ」



侍女達は陛下に手をつけて貰えるかもしれないと浮き足立っていました。話はまだまだ終わりそうになく、皇女は静かに部屋に帰りました。

皇女は皇帝がこの国に居ないうちに、第1皇女を殺してしまおうと計画を練り実行しました。








「どうしてこんな愚かなことをしたのか」



皇帝が玉座に座り階段下に拘束されている皇女に尋ねていた。

貴族達が素晴らしく麗しく才能のあるソフィーア第1皇女殿下を殺害しようとするなど言語道断、処刑せよと口々に口にしていました。皇城の外に集まっている民達までも、皇女を処刑にしろと罵詈雑言が飛び交っていました。



「陛下少し宜しいでしょうか?この通り私は無事ですし、陛下の手を煩わし汚すよりも、皇位継承権を剥奪し、首都外の離宮に追放し幽閉してはいかがでしょうか?」



第1皇女がそう言い終えると、貴族達は何と心優しいのかと皆がソフィーアを称えだしました。

皇帝は考える素振りをし、こう述べました。



「第2皇女をアンスベリク離宮に追放し、継承権を剥奪する。この話はこれで以上だ。以後この話をした場合は刑に処す」


ですが1人だけ刑に対する不服を、皇帝に申し付けました。



「いいえ、陛下。私を処刑して下さい。死んでも離宮になど行きたくもありません!あの女に皇帝が務まるとお思いですか?!あんな卑しい女に相応しい座ではありません!」



皇帝と第1皇女は目を見開き、貴族達は驚きました。


王の間はまた落ち着きを失くし、騒がしくなっていきました。

最終的には第1皇女殺害未遂の件だけでなく、その他の罪状などもあり、1週間後に死刑を執行する事が決定しました。

刑が執行されるまでの1週間を、皇女は地下牢で過ごすことになりました。



「出てこい、今から広場に向かう。何か言い残すことはあるか?」

「いいえ、ありません」



騎士が迎えに来ました。手を後ろにされ手錠をつけられ歩かされました。地下牢から出ると皇帝が、皇女が出てくるのを待っていました。



「なぜこんな愚かなことをしたのだ!なぜ大人しく部屋で待っていなかったのだ!なぜ処刑せよなどと言った!」

「何も話す事などありません。騎士早く広場に連れて行きなさい」

「やめよ!今ならお前を助ける事が出来る。今すぐ離宮に向かいなさい!」

「皇帝陛下、私が今から向かう所は処刑台です。今更娘のように接さないで下さい。これ以上陛下と話す事などありません」



皇宮を出ると民達から罵詈雑言を浴びせられました。処刑台まで行く道の途中、運ばれている皇女に民衆は石やゴミを投げつけました。


ついに処刑場に到着しました。広場に入り切らない人が蠢いていました。処刑台が良く見える場所に設置された台には皇帝と第1皇女がいて、皇女を見ていました。



「刑を執行する。準備せよ」



板に首を置き、穴に手を入れ固定されました。顔を動かし前を見ると、皇帝と目が合いました。


皇女は首が斬れるその時まで「あの女は皇帝に相応しくない!」と叫び続けました。

執行官が静かに手を上げると、ギロチンの刃が皇女の首を体から断ち切りました。



皇女が居なくなったことで国に平穏が戻り、世も平和になりいつまでも皇帝と第1皇女は幸せに暮らしましたとさ。

めでたしめでたし。
























めでたしめでたしじゃねーわ。



〜1週間前〜


「皇女様がお目覚めになられたわ!治療師様をお呼びして!一応陛下にもご連絡を············」


バタバタと走り回る音が煩い。まだ寝たいのにバタバタしないで欲しい。何処かの部屋なのだろうか?部屋の中だけでなく、外も誰かが走り回る音がする。


(皇女?陛下?なにそれ。しかもベッド硬いし体カチコチで動けない。こんな寝にくいベッド初めてだわ)


目を開いて部屋の中を見渡してみた。目が光に慣れてなくチカチカする。動かしにくい手を動かし目を擦った。


(なにこれ?!前行ったことがある世界遺産のお城の中にそっくりだわ。ここ病院じゃないの?てか凄くダサい部屋ね。趣味が悪いわ。こんな宝石でキラキラした部屋落ち着かないじゃない。壁紙も本当に最悪だわ。花柄は好きだけどこのショッキングピンクはダサいし、センスの欠けらも無いわ。まじで全部この色じゃん。趣味悪。

······でも病院じゃなく事は確かね。この部屋じゃ逆に病気になる気がするし······。あっあのメイド服の女のに聞いてみようかな?)


初めてこの部屋を見た衝撃で愚痴が溢れ出てくる。否、現実逃避したいのかもしれない。この世界が日本の病院でも我が家でもないことは確かだからだ。


部屋には数人のメイド服を着た女が複数おり、その内の1人が指示を出しているようだ。


「あっ〜す っ ん。そこっメィドふっくのかっ······」


久しぶりに声を出したからだろうか。声が掠れてでない。

本当はあの〜すみません。そこのメイド服の方、お伺いしたい事があるのだけれど······と聞きたかったのに声が出ない。部屋が騒がしく私の呟きは掻き消えてしまった。



扉から神官の様な格好をしたコスプレ男が部屋に入ってきた。私の近くまで来て私に話しかけてきた。


「皇女様。お目覚めになられたようで安心しました。治療を終えたのに何故か1週間もお目覚めにならず、このままお目覚めにならぬのかと心配しておりました」


(私1週間も意識がなかったのね。それで体も動かしにくいし、声も掠れているのね)


「みぃず、ほっしぃ」


傍らに立っていたメイド服を着た女の1人が、常温のお水を硝子のコップに入れて持ってきてくれた。体を支えられ上半身を起こしてもらいゆっくりと水を飲んだ。全部水を飲み終えると、喉が少し潤った気がした。


「気付かず申し訳ございませんでした。喉に治癒魔法を掛けさせて頂きます」


言い終えると|神官服の男が私の喉に手を当て呪文を唱え始めた。手から温かい光のような物が出て、私の喉に吸収されて行った。


(治癒魔法?魔法があるのかしら?!じゃあやっぱりここは日本じゃない。地球でもないのね······...。

じゃあ私はどうなったの?死んでしまったの?ここは一体どこなの?お父さんお母さんお兄ちゃん会いたい。皆に会いたいよ······)



頭を鈍器で殴られた様な鈍痛が体を巡った。信じ難い現実のせいと、家族にもう会えないのかもしれないと色々考えていると涙が目から溢れてきた。


「マリア、新鮮なタオルを持ってきてくれ。皇女様如何なさいましたか?どこか体で痛む所などございますか?」

「頭が痛いわ!それよりここはどこなの!!私は皇女ではないわ?!あなた達も誰なの?!」


声を張り上げ神官服の男に怒鳴った。関係のない神官服の男に八つ当たりしてしまった。


神官服の男は焦り、「今すぐ陛下をお呼びしろ」と近くにいる、さっき水とタオルを持ってきてくれたマリアというメイド服の女性に言った。「はい!」と答えると些か早歩きで部屋から出て行った。一件落ち着きを取り戻していた部屋がまた騒がしくなり、がやがやした話し声が頭に響いた。


「痛い!頭が痛いの!騒がないで!!」


耳を両手で塞ぎ叫んだ。部屋に居た人が驚いた様で一瞬で静寂を取り戻した。


「皇女様、私の名は分かりますか?この部屋に顔と名前が分かる者はおりますか?」

「あなた達なんか知らない!」


頭がどんどん痛くなってきた。あまりの痛みに手で頭を抱え込んだ。神官服の男は焦ったように私に聞いてきた。


「皇女様、ご自身ののお名前を申せますか?」

「そんなの!私はさん······」


(あっ、ここで三条恋詠(さんじょうこよみ)と言っても伝わらないかもしれない。変に思われてしまったら最悪の場合殺されるかもしれない。考えないと考えないと······)



気付いたら布団をギュッと握り締めていた。緊張のせいか汗なのか涙なのか分からないが、握り締めている手にポトッと落ちた。


(そうよ、そうよね。焦っても仕方がない。泣いても現実は変わらないもの。もしかしたら夢かもしれないわ。考えたくもないけど三条恋詠(さんじょうこよみ)は死んだのかもしれない。ならここで生きていくという選択肢しか、私には道がない)



必死に思考を巡らせた。実際は数分の事だったが、長く感じられた。


(そうよ!記憶がないふりをしたらいいじゃない!下手に覚えていると言ったら後々面倒になりそうだし。最悪私が皇女じゃないことがバレて、殺されるかもしれない。私はもう死にたくないわ!)


「分からないわ······。私の名前は何?ここはどこ?」

「皇女様······.」


(実際に私が誰か分からないし、場所も分からないし。だから嘘をついている訳ではない。はずだ······たぶん)



困っている神官服の男を見ていると、部屋の外が急に騒がしくなった。男から目を離し廊下に繋がっているのであろう豪勢な扉を見つめた。


扉が音を立てて開き、何人も部屋の中に入ってきた。その内の1人の恐ろしい程顔が整った男が、私の方に駆け寄ってきた。


(うわっ。神官服の男も地球には居ないレベルのイケメンだと思ったのに、この男は他の人とは一線を画しているわ。もしかしてこの世界にはこのレベルのイケメンしか居ないの?まさかこのレベルがこの世界の顔面偏差値の平均なのかしら?)


地球で見たことがないレベルの男は、沈痛な表情をしている。傍に駆け寄って来た男の顔を、私はただじっと見つめた。超イケメン男が、涙を目に浮かべ私をそっと抱きしめた。


「レティ、目覚めたのか!良かったこれで安心だ。そなたが目覚めぬこの1週間、生きた心地がしなかった」

「微笑ましい所申し訳ございません。······あの陛下、お話がございます」


私を抱きしめながら泣いている男の腕の中は温かく、何故か心がスっと落ち着いた気がした。あんなに痛かった頭の痛みもゆっくりと引いていった。ずっとこのまま抱きしめていて欲しい。そう思った。そう思ってしまった。何故だか分からない。だが抱きしめられたことに心が締め付けられた。体がこの温もりを覚えているようなそんな気がした。


「なんだ、ノエル。姫との時間の邪魔をするのか?」

「いえ、そうゆう訳ではないのですが、お伝えしておかねばならぬ事がございます」


(あの神官服の男の名前はノエルと言うのね。名前はThe神官って感じだわ)


私を抱きしめている男がノエルに向かって凄んだ。ノエルは急いでひれ伏した。


「まあよい。姫が目覚めたので許そう。伝えておきたい事とは何だ」

「皇女様の現在の状態でございます。皇女様は階段から落ちた時の(ひずみ)で頭を負傷致しました。頭の表面の傷は私にも治すことが出来たのですが、内部の方の治癒には至らず皇女様は現在今までの記憶を失っておいでです」

「姫に記憶がないとはどうゆう事だ?!」

「詳しく申しますと、階段で落ちた後すぐに治療出来ていたらこのような問題は起こらなかったと思います。

ですが、私が皇女様を治療開始した時は既に事故から時間が経っていたもかと推測致します。皇帝陛下、私の力が及ばず、至らぬばかりに申し訳ございません」


(私を抱きしめている男が皇帝なの?!じゃあ皇女とか姫とか言われてるのはこの人の娘と言う事なのかな?イケメンの娘でなおかつ皇女だなんてラッキーだわ!毎日この顔を拝めるなんて最高よ!)



その頃、ノエルはひれ伏しながら謝り続けた。部屋にいる人達全員が顔が青ざめ、先程より温度が数度下がった気がした。陛下と呼ばれた男の近くに立っていた眼鏡の男がノエルに尋ねた。


「ノエル殿質問がございます」

「分かる範囲でなら何でもお答え致します。質問とは何でしょうか?ローガン様」

「先程貴殿が言った治癒するのに時が過ぎていたという点、何故そう思ったのか。この2点を答えて貰えないか?」

「はい。まず後の方から答えさせて頂きます。現状は私が治療致しましたで皇女様の体に怪我等は見当たりませんが、階段から落ちた際に体に残った打撲痕や骨折等の変色などを踏まえまして最低半日以上経過していたものと思います。

何処かに足をぶつけたとしても直ぐには青タンになりませんよね。ですが皇女様の体にはあちこちに青タンの痕がございました」

「貴殿の話からすると、皇女様は半日以上階段下で倒れた状態で放置されていたということか」

「はい。ですが有り得ないのです。侍女侍従騎士に至るまで毎日100人以上が皇女宮に出入りする中、誰一人として皇女様が怪我をしたと言ってきた者が居ないのです」

「では皇女様が階段下で倒れられているのを発見した者は誰です?」


(階段下で倒れているのに誰も医師を呼ばないなんておかしい。この体の持ち主の皇女は、相当嫌われているのかも知れない。もしかしたら本当の皇女は階段から落ちたであろうその時に、死んでいる可能性もある。可哀想だわ)


「私でございます」

「マリアベルか。その日のことを詳しく話せ」


(マリアじゃなくてマリアベル本名なのね。マリアは愛称なのね。陛下の隣に立っていた眼鏡をつけた男がローガンね)


マリアベルは床に膝をつき、発見した日の出来事を話し始めた。



皇女が倒れているのを発見する1週間程前に、病弱な妹の体調が悪化したという連絡が届いたので、マリアベルは無期限の(いとま)を貰っていた。だが妹の病状がすぐに落ち着いた為、1週間で帰れることになり帰ってきた所で、エントランスの階段下で倒れている皇女を発見したとのことだった。


(という事は最低半時間から下手したら1週間も階段下で倒れていたかもしれないという事ね。裏手の誰も通らなさそうな階段とかなら分かるけど、宮の入口しかも皆が通るであろう階段の下で倒れたのに誰も助けを求めなかったという事は何かしらこの事件に裏が有りそうね)


マリアベルが話終えると、皇帝とローガンとノエルが顔を(しか)めた。皇帝は私を守る様にさらにギュッと強く抱きしめた。


「すなわち、そなたが帰ってこなければ、姫は死んでいたやもしれぬということか」

「陛下申し訳ございません。大事な皇女様に傷を負わせてしまいました」

「陛下この件は重大な問題です。この件を詳しく調べてまいります。お時間を頂けますでしょうか?」

「時間は問わぬ。念入りに調べてまいれ」


「は。失礼致します」と頭を下げるとローガンは部屋から出て行った。


「姫よ、まだやらねばならぬ事が残っている。この様な状態で1人にするのを許してくれ。ノエルとマリアベルよ、これからも姫の世話を頼む」

「「はい。お任せ下さい」」

「では、行ってくる。姫今日はもう疲れただろう。もう寝なさい。愛している」


私から名残惜しそうに離れると頭を撫でた。気が済むとおでこにキスを落とし、皇帝は部屋を後にした。


「皇女様、目覚められてすぐにこのような······疲れてしまわれましたね。今はただただお休み下さい。このマリアがお眠りになるまで傍に着いております。良い夢を見て下さい。皇女様お休みなさいませ」


私をベッドに寝かせ毛布を被すと、お腹をポンポンと寝かしつけた。眠たくなかったのに、一定のリズムでポンポンされ続けると眠たくなってきた。


(考えないといけないことがいっぱいあるのに、眠たくなってきたわ。また明日ゆっくり考えよう)



疲れていたのかその日はすぐに眠りをつくことが出来た。









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