迷宮でも美食はある
ここで言うんだが、<学院迷宮世界:オリジン>はノリノリプレイしてクリア出来るゲームではない。
今は目隠しをしてクリア出来るんだが昔には一回クリアするのに何十回の<新しい冒険を始まる>を押したか分からない。
その理由がここにある。
プレイヤーの身分の設定は平民に固定かれていて同じクラスの貴族に牽制を受ける。
プレイヤーの敵は外の迷宮だけではなく、中にもあるって事だ。ゲームを始まったばっかりだったら内部の敵によってゲームオーバーされてしまう。
「おい、ポイナス、お前言ってるぞ。」
「はあ?」
貴族相手に関われたらかなり面倒くさい。
だから私は隣にいるポイナスに自然に任せた。
彼女が目に角を立てて見ると二人の貴族は慌てて私をちゃんと見ながら話した。
子供でもドラゴンはドラゴン。その凄みはまだ若い生徒が耐えられるものではないだろう。
だからポイナスから目を逸らして私に言ってアピールしている。
「貴様だよ、黒い髪の毛の貴様!!平民のくせに我々達を侮辱するのか?」
正直、私はこのゲームを凄いと思うけどだった一つだけ気に入らない事があった。
それは登場人物の知能が疑わしいって事だ。
重要人物は中々いいけど今みたいに露骨的に邪魔する目的で近寄る奴のなかであんまり頭がいい奴は見なかった。
「お辞めなさい。テイトア学院の意念は身分問わず、優秀な生徒を育てる場所。それなのにあなた達は身分で弱者を迫害しようとしていますね。恥ずかしくもないんですか?」
私が答えしようとした時、私たちの中に飛び込んだ人がいた。
銀色の美しい髪の色。そして深い海のような瞳を持った彼女はコイノ王国の王女、エイリ・コイノである。
ポイナスみたいに重要人物であり、仲間入りも可能なキャラクター。人気投票はいつでも順位圏。性能はまあまあだ。
「エ、エイリ王女。それじゃなくって…!」
「何が?もう用がないなら去ってください。」
「分かりました!!」
王女が言葉をいくつか言ったすぐに去る姿。だから一生モブから離れないのだろう。
貴族達を退治したエイリは私をチラリと眺めた後席を外した。
彼女が出さなくっても自分で処理しようと思ったのに。そして私に弱者って言った事で見ればペナルティー<忌避対象>そんな風にも働くのかな。
「もう終わった?」
「終わったね。俺たちも行こう。」
「どこに?」
「選択科目の参観。お前が好きな肉を食う時間だ。」
「肉!」
肉って一言で席から起きたポイナス。
何とか彼女の扱い方を知ったような気がした。
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テイトア学院は特異な仕組みをしている。
前には街に降りる細い道があるけど、裏には大きい森がある。
森の中には無数な噂がある。
食人をするモンスター現れる、森で迷い始めたら学院には戻れない、実は森の下に魔王が封じされている、みたいな確証ない噂話。
何で今こんな話をするなら、私達が向かってる場所が森の中だからだ。
森の噂は大体嘘だけど、何個は真実だ。特に森で迷ったら帰れないって話は本当だ。
学院の裏にある森は入るたびその姿が変わる。森そのものが迷宮とあんまり変わらない。
けど、森に入る時いくつかの法則を守れば特徴な場所に入れるのが可能だ。
「どこに行くのだ?肉はいつ食べるのだ?」
「もう少しだけ行けば着くから我慢して。」
催促するポイナスを慰めながら歩きを20分ほど。
私達は森の入り口に着いた。森の入り口には誰もない。入ったらどうなるか分からない。雰囲気も気持ち悪いので近寄りたくないのが正常だ。
「気持ち悪い森だな!でもそのところがいいのだ!」
ポイナスの俺言葉は軽く無視する。
私の目的地はこの中にある。選択科目[魔物料理]は森の中で住んでいる先生にしか受けられない。
森の中に一歩を踏み入れた私は慎重に進んだ。ポイナスを失う可能性もあるので彼女の裾を掴んで歩いた。
「ゲームの中で見た光景と大分違うなぁ……。」
「何か言った?」
「独り言だ。」
グラピックと現実の間から来る乖離感。だけど入る方法は変わらなかったはずだから、問題はない。
私は森の中に入って空を見上げた。昼だったはずの空がいつのまにか夜に変わっていた。これは森の全体に広がっている結界の影響。
侵入者を排除する、そんな目的で作られている仕組み。
「空が夜に変わったのだ!」
「静かにして。今から森を突破する。」
私は、森の空を注意深く観察した。すると赤い星が彗星のように落ちてきた。私はこの赤い星の後を追って歩き始めた。
これは一回のプレイでは分からない秘密。[魔物料理]科目は、最初のプレイでは解禁できない選択科目だ。
これは科目を担当している先生のとある事情のせい。
怖い雰囲気の森を赤い星を追って歩んでいると少し離れた場所から焚き火の様子が見えてきた。焚き火の前には魔女っぽい格好しているちはな人が1人。
そこが私たちの目的地。
魔女、<バトリ・エルゼベト>焚き火だ。
よろしくお願いします。




