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完璧なエンディングを作る方  作者: アトラス
3/7

私の始まり

「学院に入学した皆さんはこれから自慢なテイトア学院の生徒です。これを胸に刻んで学院の生徒としての志を忘れないように。以上です。」


 光で閉じた目を開けると多い人達が見える。

 およそ200に達する生徒達。


「入学式……。」


 まさかこの年になって入学式に参加する事になるとは。

 周りを見るとみんな同じ青色系の制服を着てる。それは私も同じだった。

 前にいる舞台からちびっ子が舞台から降りて来た。

 白い髪の毛、年は小学生くらいしか見えないが実は600歳以上の大魔法使いって私は知ってる。

 その気になれば国一つや二つは一気に潰すことが出来る怪物だって事だ。


 そして舞台の前に並んでいる先生達も同じ。

 テイトア学院は設定上名門の中で名門なので、生徒を教える先生達の実力みも高すぎるしかない。

 胸がドキドキする。今から私は本当にゲーム中でしか通わなかった学院を通う事になる。

 何が嬉しい。胸の奥からドキドキする。新しい生活ってこんなもんなだ。昨日まで会社員だった私が異世界転生しました。

 こんなタイトルを使ってもいいくらいだ。


「まぁ、それは置いといて……。」


 私は改めてペナルティーの効果を感じた。

 普通、ゲームを始まったら他の生徒と関わるイベントがあるんだけど全然そんな事が起こらない。

 <忌避対象>のペナルティーのせいだろう。

 多分、他の人から私は関われたらダメな怖い人に見えてるはず。

 その証として隣を見たら私と目すら合わせたくなくて目を閉じてる。これはちょっと傷つく。

 ……でも大丈夫。このゲームは一人でやるゲームだ。友達なんかいなくっても構わない。

 私の高校の時と変わった事は何もない。そう思うと心が落ち着いた。少し悲しいけど。


「それじゃ、今かや生徒達は教室に移動します。」


 入学式はこれで終わり。次は教室に移動して今後の学院の生活について案内される。

 私は旗を持ってる生徒の後を着いて歩き始めた。

 少し後、教室に着いた私は適当な席に座って私が得るべき物と隠し要素について考える時間を持たせた。

 これは大事な事だ。トゥルー・エンディングに近づくためには力が必要だ。

 キャラ個人のエンディングではなく、この世界のエンディングになるはずだからどんな敵に出会うとしても負けないくらいの能力を必要とするはずだ。


「おい。」


 だからゲームの中で隠れてる宝物達、<Hidden piece>を全部手に入れなきゃ……。


「おい、お前、聞こえないのか?」

「うん?」


 聞こえてる声に頭を回すと、そこには女の子がいた。

 少し紫色系の髪の毛を持つ美少女。目はまるで宇宙のようにキラキラしてる明るい黄色の目だ。


「先から呼んでも返事が遅い。何をそんなに考えてるのだ?」

「まぁ、少し、ね。」


 私はこの子の名前を知っている。

 ゲームの中でも中々人気を持ってるやつだ。攻略対象じゃなくて残念だと思われる人気者。

 その名は[ポイナス]。みためは人間だけど、人間ではない奴。

 そう、ポイナスは人間じゃなくってドラゴンだ。それも普通のドラゴンじゃなくって死龍。


「お前、いい匂いがするな。」


 私は何故このドラゴンが私の側に座ってるのかポイナスの一言で気がついた。

 私が持っている才能(ギフト)に引かれて来たんだ。きっと。

 私の才能の中でも<死神代理>と<毒龍の片鱗>。他の人なら避けるべきのこの二つの才能のおかげで私に親近感を感じているのだろう。


「食べてもいいか?」

「出来るわけないんだろう。」

「残念だな。」


 いい事だ。本来この才能でポイナスを釣れる計画はあったが、向こうから近寄ってくれると私としては嬉しい。

 そして検証も出来るはずだ。本来ゲーム中でポイナスは後で倒されなきゃダメな敵として登場する。

 それなのにもし、ここで私が介入して未来を変わる事が出来れば仲間としては使えない強力なポイナスを受け入れる事が可能かも知れん。


「俺はダビだ、よろしくな。」

「ふん。人間と話す考えはあんまりないがお前は何かいい匂いがするから偉大なる我輩の名前を教えてあげよう。我輩はポイナスだ。その小ちゃい脳の中にちゃんと刻んで置けよ。」


 こいつ、相変わらず言葉が多い。

 でも何か不思議な感じだった。ゲームのグラピックでしか見てなかったキャラが目の前で動いてる。

 ゲーマーの心を刺激するよく分からない感情が浮かぶ。

 まぁ、とにかくポイナスは私の初友だ。私のペナルティーのせいで近寄ってくるのはこんな奴しかいないんだろう。

 単純な性格だから適当に受けてくれば良い関係を結ばれるはず。


「はい、分かりました。ポイナス様。」

「…中々聴きによい響きじゃないか。よし、我輩の下僕にしてやろう。ダビとやら。」

「それはちょっと嫌だな。俺はそれよりももっと良い関係になりたいんだが。君はどう思う?」

「もっと良い関係とは?ま、まさかお前、我輩の伴侶になりたいって意味か⁈」

「そんなわけあるか!!このボケが!」


 こいつ、確実に頭がおかしい。

 知っていたけど。改めて頭がおかしい。

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