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第11首 紫苑
今回は恋の詩ではなくて、家族愛の詩です。
わすれじの 思い出の数 玖であれ
鬼心さえ 打つ醜草そえ
解説
亡くなった親に対する気持ちを想像して詠みました。
上の句の『思い出の数 玖であれ』とは玖が零から捌までのすべての数を包み込んでいる。つまり『全て』であることを表しています。忘れない思い出の数は何個くらいと決めるものではなくて全てを覚えていたい。全てが大切なものだからということです。
下の句は親を思う孝心に鬼が感じ入ったという今昔物語の話から紫苑が『鬼の醜草』という別名を持っていることから来ています。




