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神託
街についた俺達は教会へと向かった。教会に所属している神官が女神様の託宣を受け取り、それによって俺達はジョブにつくことができるのだ。
「緊張するねー。」
「生活に役立つジョブならいいのだけれど。」
皆が口々にそう話していた。ほとんどの人は村人のジョブを授かるが、そうではなく、鍛治師や剣士と言ったジョブを授かることもある。大抵の人は、将来そのジョブを活かした職につく。
「ようこそ、いらっしゃいました。本日、貴方達のことを担当させていただくセシリアと申します。よろしくお願いします。」
教会に入ると、シスターが出迎えてくれた。
「お願いします。それで俺達は何をすればいいのですか。」
「はい、お一人ずつ女神様にジョブをお伺いするので、祈りの間に1人ずつお入りください。」
彼女はそう言った。なので、
「じゃあ私からいくわね。」
そう言って義姉であるルーネが部屋へと入っていった。
そうして暫く時間が経つと、彼女が出てきた。
「どうだった?」
「うん、全員終わってからにしよう。」
彼女はそう言ったが声は心なしか弾んでいた。