失態
「等々あいつにも春が来たんだな〜」
「確かにいつもクソ真面目に私たちのことばかり考え色恋沙汰に見向きもしなかったのにね」
「上手くいくといいですね」
・・・・・・・・・・・・・・「キャァーーーーー！！！」
「ぶっ！！なんだなんだ！？」
「あっちの方からね！行くわよ2人とも」
「おう！」
「はい！」
・・・
確かこの先にあったはずなんだけど・・・・・・あったあった！やっぱりきれいな湖だな〜、やっと体に気持ち悪い汗を洗い流すことができる！
おっと、危ない危ないまずはきちんと周囲の確認をしないと、もしかしたら近くに誰かいるかもしれないしね。仮に全裸でモンスターに襲われたとしても今の私のステータスだと勝つのは余裕だけど私の最高傑作をそんな簡単に見せるわけにはいかんのよ！
右よし！左よし！周辺よし！問題なし！よしさっさと脱いで体を洗おう。
チャポン
はぁ〜気持ちいぃ〜ようやくあの気持ち悪いだから解放されたー！しかもこの湖の温度も適温だし！サイコー！！っと言いたいところだけどやっぱり開放感がありすぎるかな？だってここには何の柵も壁もないんだよ？言っちゃえば誰もいない温浴風呂に1人で入ってるようなもんだよ？さすがに開放的すぎるでしょ！？
さっさと体を洗って戻らなくちゃ！
ふ〜ふふん〜〜〜〜〜♫
いや〜昔からの癖でお風呂何分に入るとやっぱり鼻歌が入っちゃうよね〜でもしょうがないじゃん！今の水浴びは最高なのだから！！勝手に出てしまうんですよ！
それにしても腰の翼が水を吸って少し重い気がする。
え？今までその翼どうしてたかって？そんなのマントで隠してたに決まってるでしょ？だから汗びっしょりなんだよ！気温は暖かいけどさすがにマントを着込んでいると熱がこもってしまうんだよ！でもそれも仕方がない！ゲーム内の種族設定で希少種って書かれたからね！こっちの世界でもそうである可能性が高いし余計な問題は回避したいのだよ！
「んん〜〜〜！！気持ち〜〜」
ガサっ！
！！！！！！
何かくる！！念の為！【気弾】
「・・・・・っへ？」
「・・・・っあ」
なんだ〜モンスターかと思ったらハルクさんじゃないかよ〜びっくりした〜って、私って今裸じゃ・・・・・
「キャーーーー！！」
「うわっ！すいません！！周辺の警戒のために見回りをしてて、水音がしたのでモンスターが居ると思ったんですけどって」
見られた！見られた！あんなに警戒してたのについ気が抜けてしまった！！しかも腰の翼まで見られちゃった！どうしようどうしよう、こうなったら怒ってごまかすしかない！！
「すいません水音がして魔物かと、まさか水浴びしてるなんて思ってなくて」
「良いから！あっち向いててください！！」
「すいません！」
よし、今のうちに湖から出てすぐに服に着替えれば！
「ハルク！！何があった！」
あ・・・・終わった・・・。
「面白そう！」
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