二度あることは・・・・
「暇だし下で適当に時間潰してようかな?」
あれから律儀に一時間ギルドマスターの部屋で待っていたけど帰ってこないし、別に下で待ってるし良いよね?まぁすでにいるんだけど。
災厄か〜なんか聞いても全然イメージ湧かないかな?ゲーム時代と同じに考えるのは危険だから最新の注意を払ってっことに当たるしかない。
余裕とか言って返り討ちにあったら笑えないし、誰かが運よく助けてくれるって訳でもないしね、この世界では自分の身は自分で守らないと生きていけないし。
・・数時間後・・
ガチャっ!
「あっお帰りなさいマスター」
お!やっと帰ってきたよ、事がことだし仕方ないけどこんなに時間掛かるんだったら宿に戻りたかったのに、結局今日何も出来ないし。
「あぁ、直ぐに緊急依頼を出す、報酬も大盤振る舞いだ直ぐに冒険者を集めるんだ!」
あ〜なんか指示だけして行っちゃったよ、話しかけるタイミング逃してしまったけどここにいれば良いか、なんか冒険者を集めるとか言ってたしそこに行けば良いでしょ。
ドンドンドン!!
「ヨルハ様!ヨルハ様はいますか!!」
おっと、なんか急いでる感じの声が・・・
「はい、ここにいますけど?」
「良かった!直ぐに来て下さい!」
あ〜二度あることって本当に三度あるんだな〜この感じ・・・またドナドナだーー!!!っあ、やめて!そんなに乱暴に引っ張らないで!服が!服が乱れる!!
「マスター!連れてきました!」
「おぉ!良かった、長すぎて帰ってしまったかと思ったよ!話は纏まったからヨルハ殿にも情報を共有しなくては」
「それで、どうなったんですか?」
「まだ公表前だから、他言無用だ、良いな?」
「はい」
とても真剣な顔、それぐらいギルドマスターはこの状況を深刻に考えてるのは分かるんだけど、一言だけ良いかな?顔怖いよ?
「む?何か失礼なことを考えていないか?」
「いえいえいえいえ!!何も考えてなおどおりません!」
「それはそれで不味いんだが〜まぁ良い」
なんていう察する能力!こおいうのって女お専売特許って訳じゃないんだ。
「先ずこの後緊急依頼を発布する、報酬も奮発してあるからかなりの人数が受けると踏んでる、国王にも話は等してあるから軍の準備もできてる、奴らが攻めてこないうちにこちらから仕掛ける!恐らく敵の数は多いだろう、だから冒険者と王国軍で城壁を盾に時間を稼ぐ!ヨルハ殿には別の少数精鋭の一人として悪魔の討をお願いしたい!」
こうなるのか、まぁ悪魔討伐には参加させられるとわ思ってたけど、まさか少数精鋭で行くとはこのギルマス結構大胆な作戦を。
「少数って事は私以外にも何人かいるんですよね?」
「勿論だ、メンバーは全員で四人これも今は極秘だがこの精鋭の中にはこの国の王子レオン殿下が参戦してくださる!殿下の実力はこの国一番と言われている程だ!しかもギルドにも登録しておりランクは最高位のSランクを与えられている、今回の悪魔討伐の要になってくれるのは間違いない」
それはそれは!その殿下と言う人がかなりの強さなら私の出る幕もないかもしれない!しかし、この国の王子が出張って来るなんてかなり切羽詰まってる感じ。
今回の依頼遊びの装備じゃなくてちゃんとした装備で行ったほうがよさそうかな?もしかしたらゲーム時代よりも強い新しい悪魔がこの世界には存在してるのかも知れない、折角この世界でやり直せるんだし直ぐにジ・エンドなんて洒落にならない。
コンコン
「なんだ?」
「マスター、レオン殿下が来ました」
噂をすればなんとやら、丁度気になってたんだよね〜この世界の王子ってどうなんだろう?やっぱりイケメンなのかな?日本でいうアイドルレベルなのか、それともそれ以上なのか?そこが一番気になる!別にイケメンでも特に何でもないけど、王子様って見た事ないから興味津々なんだよね。
「良し!ここに通せ」
「はい、殿下こちらです」
「あぁ」
こうして中にっ入って来た男と、その後ろには何人もの騎士達が入って来た。
ほえ〜すごいイケメン!日本にいた頃は男性アイドルとかいろいろ見てきたけど私が知ってるアイドルの中でも間違いなくトップに入るほどのイケメンだ、さらさらそうなブロンドヘアーに整った顔立ちそれに引き締まった体、もしこんな人が街中でも歩いていたら何人もの女性から声をかけられてしまうだろう。
やっぱり国の王子ってイケメンなのは当たり前なのかな?だっていろんな物語があるけどあまり不細工な王子って見たことないんだよね〜、どこかにそんな法律でもあるのかな?国の王子はイケメンじゃないと物語には出て来ちゃいけないって言う。
「レオン殿下、わざわざお越し下さりありがとうございます」
「いや、構わない。国の危機だこれくらいは当然だ、それでそこに座っている女が話に出ていたやつか?」
ん?なんかこっち見て不満そうな顔になってる?私何か悪い事でもしたのかな?だってさっきまで普通の顔だったのに私を視界入れた瞬間凄く嫌そうな顔になったんだけど、どういうこと?聞いた限り話は通ってると思うんだけど。
「はい、殿下。こちらが殿下に同行するヨルハ殿です」
まぁでも私の勘違いかもしれないしここは笑顔で対応しよう。
「初めましてレオン殿下、私はヨルハと言います。今回はよろしくお願いします」
営業スマイル営業スマイル、相手は確実に位の高い人間なんだからここはしっかりとした営業スマイルで対応しないとまずい、難癖つけられて変なことになっても嫌だし私にとってはマイナスにしかならない、だからこそあからさまに嫌そうな顔をされても気がついてないふりをしてここは挨拶をしなくては。
「あぁ、ギルベルトに言われて連れて行くが、くれぐれも私の邪魔だけはするな、良いな?」
カッチーン!!来ました!来ました!、私の頭に来てしまいました!これが激おこってやつですよ!?
なんなのあのクソイケメン、私がせっかく笑顔で対応したのに!仮に嫌だとしてもそこで笑顔で円満にするのが大人の対応ってもんじゃないの!?それをあからさまな対応よ!
「えぇ・・・気をお付けます・・・(イラッ)」
我慢だ我慢!ここにキレても仕方ない、ヤバイこの集団が入って来てから私のストレス値がドンドン溜まってく!目の前のクソ王子はいきなりカマして来るし!後ろの騎士達は私の顔やら胸を見て来るし!もう受けなくて良いかな?今回の依頼、この人たちだけで解決出来るよきっと!
こうして、私がイライラしてるとそれを察したマスターは私に耳打ちして来た。
「すまないヨルハ殿、ここは抑えてくれ。殿下は大の女嫌いなのだ」
「女嫌いってまたどうして?」
「見れば分かるが殿下はこの国一番の顔立ちだ、しかも王子というこの国でもトップレベルの地位まで兼ね備えてる、そんな彼を他の女がほっておくと思うか?」
確かにそんなハイスペックな男を女がほっておく訳が無い、多分大勢の女が言い寄って来たんだろうな〜うんうん!ならばあの対応もしょうがない!・・・・とはならんでしょ!?
もう絶対喋らん!何が起こっても無視する!はい決定!後で何か言って来ても絶対に無視する!今固く心に誓った。
「面白そう!」
「続きが気になるかもしれない」
「期待できそう!」
なんて思った方が居たらぜひとも下の星を1以上お願いします!
ついでにブックマークもしてくれると執筆の励みになります!
感想も受け付けているので辛口でもいいです!ぜひお願いします!




