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ガーディアンラプソディ  作者: shun
学園騒動編
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第3幕 追い出し計画

1日の授業が終わるとホームルームとやらが行われた。

担任のメガネ野郎が朝と変わらずに、


「お前ら特に問題起こさなかったな?面倒な事を私にさせるなよ。掃除は担当の奴でも誰でもいいからやっておけ。それと月城ちょっとこい。」


「えっ?わかりました。」


月城可憐はなんで呼ばれたのか、わからないようで首を傾げながらも頷いていた。


その後はそれで終了して、クラスの人達はそれぞれの行動を開始していた。

俺はこの後どうすればいいのか考えていると、


「柿崎様、寮に移動しましょう。」


声がした方をみると、今野さんがいた。

そういえば、俺のボディーガードって事になっていたんだっけ。


「おいおい、柿崎ってやっぱ金持ちの方なのか?」


「そうだろうよ。だって保険医にボディーガードをさせてるほどだぞ!」


どうやら周りは都合よく勘違いをしてくれているらしい。

おれは、この状況を利用させてもらう事にし、あえて聞こえてきた事を否定も肯定もしなかった。

そして今野さんを従えた状態で教室を後にした。


「やはり演技は疲れるな。」


「そりゃそうでしょう。」


「で?守備はどんな感じだ?」


「上々だと思いますよ。それにあの担任うまく利用すれば、すぐに変えられると思います。」


あのメガネ野郎は、朝から様子を気にして見ていたが、授業はどうも自己満足なものらしく、寝ている生徒がいてもまったくもって無視をしていたし、途中で授業を終わらせたりやりたい放題だった。

なんであんな奴がいるのか不思議でたまらない。


「そういえば今野さん、俺たちは今どこに向かっているんですか?」


「ひとまず学園長室で作戦会議だな。それにもう1人読んであるからな?」


多分あいつのことだろう。

正直今日のフォローには感謝している。

おかげでだいぶ守りやすい席に座ることができた。

そうこう話しているうちに学園長室の前に着いた。

ドアをノックすると、


「大丈夫ですよ。入ってください。」


返事が返ってきたので中に入る。


「どうでしたか?」


「まだ初日なのでなんともいえませんが、今のところ周りに危険がなかったです。ただあの担任が呼び出していたのが気になるぐらいですかね。」


今日の事を学園長に簡単に説明をしていった。

それからしばらくして、ドアのノックする音がした。


「どうぞ。」


「失礼します。」


ドアから入ってきたのは、俺のクラスメイトでもある壬生響也だった。

なにを隠そう響也こそが、この学園で別の生徒のガーディアンとしてきていた。

なので今朝はいろいろとフォローをしていてくれていた。


「響也今日は助かった。」


「まあ困った時は、お互い様や!わいがピンチの時は、よろしゅう頼みまっせ?」


「わかってるよ。」


その後はどうしてあの担任がクビにならないのかを学園長に確認すると、


「面倒臭い事に、あの人の親が権力者で無理矢理押し込まれたのよ。それもあって関係をこじらせないために、あの人をクビにできないの。なんとか自滅してくださると助かるのですが。」


どこにでもこういう親のコネを使うことは存在するんだな。

そこで思い出したことがある。


「そういえば、帰りに月城可憐が奴によびだされてたよな?」


「ああ、そうやったな。」


「どういうことですか?」


俺はホームルームでの出来事を話していった。


「それはなんだかおかしいな。」


今野さんが反応した。


「ちょっと待ってろ。暇だったからいろいろと仕掛けておいたから、道具をとってくる。」


そう言い残していったん今野さんは部屋をでていった。

その間に俺は別の大切な事を聞いておく事にした。


「学園長すみません1ついいですか?」


「なにかしら?」


「自分の寮と部屋は何処になりますか?」


「あら、ごめんなさい。まだ話していなかったわね。クラス単位で寮が用意されているから、そちらの壬生さんに案内して頂いて。部屋は可憐の隣がボディーガードをつけていないおかげで、空いているからそこを使って各部屋に鍵がかけられるから問題ないわ。」


まあ確かにボディーガードと護衛対象は常に側にいる必要があるか。

そのために寮はクラス単位だし、大抵はセットになるように部屋の位置を割り振るから、そうなっても違和感がないようになっているな。

そんな事を考えていると、


「わるい、遅くなったな。」


今野さんがパソコンを持って戻ってきた。

そして画面を開くと様々な部屋の様子と、声が聞こえていた。

俗にいう監視カメラの映像であった。


「今野さん流石にこれは不味くないですか?」


「なに、更衣室とかは設置していないし、悪だくみができそうな場所にのみ設置したから問題ないさ。」


「あいからず今野さんのする事は、ブッとんでらっしゃる。」


「あの、一応そういうのは事前に私に報告お願いします。」


全員が今野さんの行動に引いていた。


まあ、気を取り直して画面をみると1つの部屋に担任と月城可憐の姿が映っていた。


「お前だろ?俺のこんな画像をネットにあげたのは。」


「先生私じゃないです。」


「そんなわけないだろ!お前以外にやる奴なんているわけないだろう。」


「本当に違うんですよ!」


「もう黙れ、とにかく俺に謝れ!土下座しろ。」


マジであのメガネ野郎屑だな。

今野さんは画面を見ながらニヤニヤしていた。


「今野さん顔キモいです。」


「清十郎お前喧嘩売ってる?」


「いや違います。なに笑ってるんですか?」


「いや〜、初日から奴がボロを出してくれたから、明日には追い出せると思ってな。」


「そんな事できるんですか?」


「今録画してるからな。」


今野さんは、メガネ野郎を文句無しにクビにする計画を説明し始めた。

内容は簡単で明日の職員会議でこの映像を流すらしい。

理由は最近この場所で暴行事件があったので、防犯カメラを仕掛けておいたらこんな映像が映ってたとするらしい。


まあ初日で親父の頼みが1つ解決とは幸先がいいな。

担任のメガネ野郎はそういえば昔通ってた学校にこんな担任がいたなーとこっそりキャラとして使わせてもらいました。


次回の更新は2017/8/12の予定です。

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