第7幕 後始末
すみません、体調不良で更新が遅れました。
「まったく油断してたんかねー、まさかこんなにてこずるとは思わなかった。」
獣狂いは意識を失っている柿崎清十郎とまわりの仲間を見て呟いた。
「それにしても顔無しのやつ他にも連れてきてたか。あの狙撃は絶対やつじゃないな。しかし、どうやって後始末をするかな。まずは名無しを始末しないとだな。」
獣狂いは清十郎にトドメをさそうと近づくと、
「それをさせる訳にはいかないな。」
いつの間にかもう1人の人物がトドメをさそうとした獣狂いと清十郎の間にいた。
「おや、お前は誰だ?」
獣狂いはその人物にたずねると同時に清十郎にした方法と同じように仕掛けた。
「ああ、私に毒は意味ないよ?」
そういうと接近していた蜘蛛を潰した。
「一体何者なんだ?」
「私ですか?単なる生徒を心配する先生ですよ?」
「・・・おかしいね、確か女性だったはずだが?」
「はい?なんのことですかね?私は男ですよ?」
その人物はそれだけ言うと、一瞬で獣狂いに近づくとみぞおちに掌底を打ち込んだ。
「がっ!」
獣狂いはその場に意識を失って倒れた。
「まったくこいつは直ぐに1人で解決しようとするんだからな。あいつが心配する訳だ。」
その人物は清十郎を優しい目で見ていた。
「さてと、他の連中が来るまで待つしかないかな。少しでも敵の情報がわかればいいんだけどな。」
「それをされるのは勘弁なんだよな。」
「!!誰だ?」
「ああ、心配しなくても敵対は今はしないよ。今は後始末に来ただけだからね。」
もう1人別の人物が現れた。
「そのセリフを信じろと?」
「いやいや、信じるしかないよ?そのままだと、そこの奴が毒で死んじゃうよ?」
「それがどうした?」
「ダメだね。心配しているのがバレバレだよ?これからすることを見逃してくれるなら解毒剤をあげるよ。」
「それに応じると?」
「ほれ!」
その人物は小さな瓶を投げてよこしとっさにもう1人は反応して取ってしまった。
「がっ!」
「うぐっ!」
「ぐはっ!」
「ごふっ!」
それと同時に4人の悲鳴が響いた。
「何を?」
「後始末さ。そいつらはあげるよ、好きに解剖していいよ?」
「まて、貴様は何者だ?」
「おや?彼と知り合いなら知っているんじゃないの?」
「答える気がないなら撃つぞ。」
「本当に知らないんだね。私にそれは無駄だよ。用事があるから失礼するよ。」
「まてっ!」
男が2人を抱えて去ろうとしたので銃で足を撃ったが、
「だから無駄なのに。まあ、名前だけは教えてあげるよ。虚像だ。詳しくは彼に聞くといい、ついでに彼に雑魚に成り果てたって伝えといてくれたまえ。」
それだけ告げるとその男はそのまま姿を消してしまった。
それを確認してから急いで悲鳴が聞こえた4人の状態を調べると、
「くそっ!やられたな。」
4人とも投げナイフで心臓を的確に貫かれていて、完全に即死だった。
「まずは清十郎だな。さてこれは本当に解毒剤なのだろうか?」
そんな事を考えていると、
「あれ?あんたが来ていたの?って清十郎大丈夫なの?」
「ああ、恭子さんか。どうやら毒を受けたらしいんだ。敵が解毒剤らしい物をよこしたんですがどうするべきか。」
「そうね、敵の目的がボスの予想通りなら、本物でしょうね。正直かけの要素が強いけど。」
「・・・飲ませればいいのでしょうか?」
「そうじゃない?」
ひとまず清十郎に心配だが敵がよこした瓶の中身を飲ませた。
「・・・変化がわかりませんね。」
「そうね。」
「お前たち何をしているんだ?」
タイミングよくボスがその場に現れた。
いつも読んでいただきありがとうございます。
次回は2018/6/9に更新予定です。