表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ガーディアンラプソディ  作者: shun
同胞決裂編
39/47

第4幕 末路

すみません一日遅れました。


今俺の目の前には気絶をしている月城可憐が横たわっている。


先ほどボスの一斉連絡によって対象の居場所はわかっていたし、その時の情報で今野が柿崎と戦っていてこちらが手薄なのも知っていた。


それにほとんどのメンバーが別々の任務のために出払っているし、残っている連中も2人の決着に注目しているために俺に気づいていない。


それにしても、このタイミングであの今野が裏切ってくるとは思わなかったが、俺にとってはちょうどよかった。


おかげで簡単に月城可憐と2人っきりになれたから目的を簡単に達成できる。


「おい、大丈夫か?」


俺は月城可憐の体を揺すりながらたずねた。


「うーん。」


どうやらまだ意識は戻っていないみたいだな。

むしろ俺としてはこの状態の方が運びだすのが楽だから助かるな。


俺は月城可憐の体を肩に担ぐように持ち上げ運びだそうとした時、


「いっ!」


背中に蚊に刺された様な痛みがはしり、すぐに月城可憐を肩から降ろして距離をとった。


「なんだ?」


急いで体に異常がないか動かして調べるがなんの問題もない。

勘違いなのだろうかと思って月城可憐に近づこうとしたが、


「がっ!あ、な?」


突然に手足が痙攣をし始めて動けなくなった。


「よかったわ。すぐに聞かないから心配してしまったけど、ちゃんと効きましたわね。」


「な、きさ、は?」


声は月城可憐から聞こえてきたため、そっちをなんとか見るとそこには月城可憐ではなく別人がいた。


「あなたとは初めましてですわ裏切者さん。」


「な、ぜ?」


「あら?なぜですか?それは裏切っているのがなぜバレたかしら?そんなのはじめからあなたは疑っていましたわ。ただ、もう1人いたのは予想外でしたのですが。」


!!

つまり俺はまんまと踊らされたのか!


「まあ、もっともあちらに関しては、なんだかあの方の作戦の様な気もいたしますが、残念ながらあなたに関しては現実ですわね。それでどう処分いたしますの?」


なぜか俺の方、いや、俺の後ろに向けて目の前の人物は話しかけた。


「なあ、お前は知っているよな?俺が裏切者にする処刑法を。」


「ボ、ス。」


声ですぐにわかった。

ここにどうやってきたのかわからないがボスがいる。


裏切者の処刑法

知っている組織の情報をこれ以上外部に流さない為に、まずは両手首を切断、次に何も喋らせない為に舌を切りとり、視線でのやりとりをさせない為に両目を潰す。


まさか本気でやろうというのだろうか?


「その反応、わかっているみたいだな。それに加えお前には両足の切断と顎を砕かせてもらう。これはたんなる私怨だ。」


「あああああああ!」


ボスが喋り終わると同時に右手首に痛みがはしった。


「すぐに止血をしておけ。」


「わかっていますわ。」


「あああああああ!」


次にその部分にものすごい熱さがはしり絶叫する。


その後はひたすらそういったことが繰り返されていった。


俺はもはや意識を止めることはできずに意識を失った。


「これでいいだろう。後は別の奴に処分は任せよう。」


「あら?私でもよろしいのですよ?」


「いや、君にはこれから清十郎のサポートを頼みたいから準備をしておけ。」


「・・・まあいいでしょう。今は何も聞かないでおきますわ。」


「助かる。」


2人はそれだけを確認しあうとその場から姿をけした。

後に残ったのは体をバラバラにされながらもまだかろうじて生きている塊のみが残されていた。

いつも読んでいただきありがとうございます。


次回は2018/4/7に更新予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ