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ガーディアンラプソディ  作者: shun
過去悔恨編
31/47

第2幕 回想


人は誰でも最初に自我を持った時の記憶というのは覚えているものだろう。


例えば、雷雨の日になぜだかわからないが、怖くて泣いている時だったり、家族と食事をしている時だったり様々だろう。


俺の覚えている限りもっとも古い記憶は痛みだった。


・・・・・・


「あああああ!」


なんだかわからないが、俺は両腕の痛みで泣き叫んでいた。

するとすぐ近くに誰かがいるみたいだった。


「おや?なるほど。ようやくみたいだな。」


「・・・?」


「ようやく、個人の誕生みたいだな。おめでとう、そしてようこそ地獄へ。」


近くにいた人物は笑いながらそう言って俺に手を伸ばしてきた。

俺は当時は訳もわからずにその手をとっていた。


それからその人によっていろんな事を教えられていった。

それでわかったことは、教えてくれた人物は虚像(ホロウ)と呼ばれていること、俺自身は名無し(ヴォルフ)と呼ばれていることなど人物に関することや、今俺は一人前になる為に訓練を受けていることなどだった。


当時の俺はそんな説明をされてもほとんどよくわかっていなかった。


その日はそうした説明で終わりになったが、虚像(ホロウ)が言っていた地獄とは次の日から始まった。


訓練はほとんど地獄そのものだった。

まずは格闘技については、ひたすら実践によるものだった。

種類もムエタイや柔術は当たり前で、システマなどの珍しいものからガン=カタといったものまでを体に覚えさせられた。


肉体強化はさらに過酷で基本としての腕立てにしても肩幅にしか開かないもの、限界まで手を広げてのもの、腕立て拍手、手の甲を下にしてのものなどをそれぞれ規定の回数行う、腹筋や背筋にしても同じように複数のやり方があった。


それだけでも疲れ果てているのに、基本的にその後にランニングを倒れるまでさせられる。


その後に水をかけられて強制的に起こされる。

そして、そこからはひたすら攻撃をされて、それらを受け流す特訓をさせられる。


それが週の半分行われ残りの半分が別の訓練を受ける。


内容は、虚像(ホロウ)によって浴槽に水がはってあるところで、顔を水につけられる。

規定の時間までけして顔があげられないように力を入れられた。

そして時間がきたら、自分の力で虚像(ホロウ)の手を振り払わなければいけなかった。

その力も回を重ねるほどに強くなっていった。


他にも効率的な罠の仕掛け方や、目隠しをしての格闘などをひたすらやらされた。


そして、半年が過ぎた時には俺は立派な殺人鬼になってしまっていた。

訓練でも様々な暗殺術などを教えられたし、いろんな道具を使った戦闘などを教え込まれた。


俺は自分が子供である事を最大限利用をして、ナイフによる暗殺術を得意としていた。

そして、自分が何をしているのかをわかっていなかった。

無自覚なままにたくさんの人を殺していった。


そして、可憐の両親を殺害した事件が起きる事になった。

いつも読んでいただきありがとうございます!


次回は2018/2/10に更新予定です。

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