第5幕 罠
すみません!
体調崩して更新が遅れました!
あれから俺はひとまず寮へと戻って夜になってから再び例の場所へと向かう事にした。
それは寮に戻ってから知る事になった。
「おい、このニュース不気味だよな。」
「ああ、なんでも10代後半の女性が突然行方不明になってるんだろ?」
「それももう5人もだぞ。」
「しかも、まだ増えるかもしれないんだろ?」
寮の談話室の前を通るとそんな声が聞こえてきた。
俺は嫌な予感がした為に話していたクラスメイトの男子2人に話しかけた。
「すまない、なんの話なんだ?」
「うん?ああ、柿崎か。いやー、今テレビのニュースで連続女性行方不明についてやってるんだよ。」
「いつからそんな事起きていたんだ?」
「つい最近だぞ。しかも起きたのがここの近くでらしいぞ。」
ひょっとして奴が言っていたのはこの事なんだろうか?
いや、これはあいつの趣味なんだろうな。
これは急がないと手遅れになってしまうかもしれないな。
「・・い、おい!柿崎、どうかしたのか?」
「ああ、すまない。ちょっと考えてしまっていた。」
「まあ、その気持ちはわかるぜ。自分の近くでこんな事が起きているなんて不気味だもんな。」
「そうだよな。」
「すまない、情報ありがとう。」
「おう、柿崎も気をつけろよ!と言っても犯人は女性にしか興味ないから安全か。」
「いや、心配感謝するよ。」
俺は2人に感謝を言うと親父に相談するべきだと考え急いで部屋に戻ろうとすると、
「ああ!清やん!良いところにおった!すまん、力を貸してくれ!」
「響也?慌ててどうしたんだ?」
「ここやとちと不味いから、清やんの部屋で話そか!」
響也は俺になんの説明もせずに、俺を押して部屋に連れて行った。
そして部屋に着くなり、
「清やん、これを見てくれ。」
響也は一枚の紙を渡してきた。
そこには、
「勅使河原は預かった、無事に帰して欲しければ柿崎に1人で教会にこさせろ。これって。」
「そうや、罠を仕掛けられたんや!けどこっちはそれに従うしかないんよ!清やんすまん!わいに協力してくれ!」
響也は俺に頭を下げてきた。
俺は直ぐに理解した。
これはやはり臓物食いの仕業だろう。
どっちの選択を選んでも俺には破滅の道が残るのみだな。
見捨てればそこで終わりで、救いに行けばきっと本気の殺し合いになるだろうな。
けれど俺の選択は決まっている。
「響也、親父達に連絡は?」
「!!すまん、これからや!」
「ならしといてくれ。俺は行ってくるよ。」
「清やん、すまん。」
「気にするなよ。」
俺は教会に向かう為に寮を出て行こうとすると、
「清十郎君どうしたの?」
「!ああ、可憐か。ちょっと忘れ物したから取りに行くんだ。」
「?そうなの?あまり遅くならないようにね。」
「ああ、あれ?海馬は一緒じゃないのか?」
「海馬君?あれからなんか用事があったらしく直ぐに取ったか行っちゃったよ?」
「そうか、っと早く行かないとだった。」
「ええ、それじゃあ気をつけてね。」
俺は可憐に軽く手を振って挨拶すると、すぐに行動を開始した。
しかし、なぜこんな時に海馬は近くに居ないんだよ!
まあ、寮であれば響也もいるし安全だろう。
今野さん達への連絡もしてくれているだろうから、俺は急いで教会へと向かっていった。
いつも読んでいただきありがとうございます!
次回は2018/1/6に更新予定です。