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ガーディアンラプソディ  作者: shun
体育祭狂想曲
20/47

第10幕 新たな一手


毒蛇がいなくなったので、俺は仕方なくテントへと戻ることにした。


「おっ!柿崎何処にいっていたんだ?グランドを見てみろ、屍ばかりだぞ!」


「そうだよ、清十郎君!さすがにこれはやりすぎだったみたいだよ。」


俺は2人に言われてグランドをみると、


「あああ、ズラは無理だ。」


「もう生き物はいや!」


「何周走ればいいんだ!」


なぜだろう?

競技に参加したであろう人は、ほとんど何処を見ているのかわからない視線でうわごとのようにつぶやいていた。


「一体どうしてこうなったんだ?」


「完全に柿崎のせいだな!」


「自分のせいですか?」


「間違いなく。まあ、全員全力ではしゃげたから、いい息抜きになっただろうさ。」


そのあとは特に問題もなく、無事に体育祭は終了をした。

俺は、後片付けをみんなと協力をしてした後、今回の件の事を親父に報告するために今野さんと一緒に戻った。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「お前達、戻ってきたな。」


親父の部屋に入ると、親父は俺と今野さんにそういってきた。


「まずは、今回の件の情報を共有しておこう。」


そういって、分厚い資料を俺と今野さんに渡してきた。


読んでいくと、どうやら今回は体育祭に合わせて、あまり聞いたことのない組織が可憐の暗殺を企んでいたらしい。


方法は酷いもので、どんだけ死者が出てもいいから標的を確実に仕留めるために、超強力な爆弾を使用する予定だったらしい。


それに関しては無事に解体処理ができたらしい。

まあ、確かに爆発していれば騒ぎになっているから、ちゃんと解体されたのだろう。


そして、実行犯は全員捕縛し現在ガーディアン11が尋問していて、聞き出した一部の情報よりどうやら別の組織が今回の件の裏にいることがわかったようだ。


俺にはその組織には心当たりがあった。

たぶんその組織は、俺が元いた場所。

つまり、犯罪組織スコーピオンだと思う。


なんせ今回の現場には毒蛇がきていて、何かしらの実験をしていたらしいから、たぶんその組織がどのくらい使えたか偵察に来ていたのだろうな。


毒蛇、本名は不明というよりあるのかすらわからないスコーピオンのメンバーの1人。

その名の通り、戦闘では様々な毒物を使ってくる。

中には毒とわからないものや、遅くに効果を出すため何処でなったのか特定できなくするものまであった。


はたして奴は本当に偵察のためだけにきていたのだろうか?

後でちゃんと調べておかないとだな。


まあ、この件は俺だけで確証を得るまでは伝えないでおこう。


「うん?清十郎どうした?」


「いえ、なんでもないです。」


「そうか?ならいいんだが。」


あぶない。

ちょっと考えすぎていたせいで、親父が不思議に思ってしまった。


「そうだ!親父、俺の戦い方ってまだ過去のままなのかな?」


「いきなりだな。・・・そうだな、踏み込みが深すぎるな。」


「それってどういう事ですか?」


「お前は昔暗殺者として、失敗は死に繋がる事だと教わっていただろ?だから相打ち覚悟の間合いなんだよ。」


「そうですか?」


「ああ、相手と間合いが近いせいで成功しなければ相手に殺される距離だな。」


そうか!

無意識にまだ昔の感覚が残っているせいで、奴にあんな事を言われたのか!

これは後で訓練をして間合いを気をつけないとだな。


「それはそうと、清十郎明後日ぐらいからもう1人護衛を増やすぞ。」


「親父、誰ですか?」


「海馬聖也だ。」


海馬聖也、ガーディアン6にして近接格闘の専門家の人物である。

ただ、俺は何故が海馬にはものすごく嫌われてるんだよな。


「親父、大丈夫ですかね。」


「まあ、頑張ってくれ。」


また、しばらくは大変になりそうだな。

いつも読んでいただきありがとうございます!


次回は2017/11/25に更新予定です。

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