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ガーディアンラプソディ  作者: shun
体育祭狂想曲
15/47

第5幕 準備完了


親父との話の後は特に何事もなく学園の寮へと帰った。


しかし、親父は簡単にああは言うものの、競技でどんな風にふざければいいのだろうか?

あまりふざけすぎてもあからさまだし、少し他の人にでも相談してみて決めればいいか。


「何だ清十郎?競技で上手くふざける方法だと?そんなん決まっているだろ、笑える内容にすればいいんだよ。」


今野さんに聞くと、そんなアドバイスをしてくれた。


なるほどな!

笑える内容にすればいいんだな?

借り物や障害物にはもってこいだな。


「そうねー、やっぱりサービスが必要じゃないかしら。観客の目の保養は大切よ?」


恭子さんは、そんなアドバイスをくれた。

しかし、目の保養とはどういう事だろうか?

ああ、あれの事か!

本番までに用意できるか心配だが、まあ何とかなるだろうな。

これは、障害物の最後に用意すれば完璧だな!


「清やん、それは封筒の中身を面白おかしくすればええんよ!」


響也に聞くと、適切なアドバイスをくれた。

なるほどな、借り物のメインになる封筒の中身の指示をいじればいいんだな!


何とかこれで目処がついてきたな。

後は俺の考えた事と、可憐の話をまとめてから実行委員の集まりで最終決定をすれば終了だな!


それから、俺は可憐と放課後に話し合いをした。


「清十郎君、どんな感じに競技の内容を考えてきた?」


「ああ、それなんだがこんなのはどうだろうか?」


俺は3人の意見を自分なりにまとめたものを、可憐に説明していった。

可憐はときどきものすごく引いたり、慌てて修正をしてきたりした。


うーん、俺的には完璧だと思ったのにだいぶダメになってしまったな。

餅とり爆弾や、ピッチャーマシーン、巨大落とし穴などは却下されてしまった。


「むむ!結構ダメだったな。」


「むしろ、これで大丈夫だと清十郎君が思っていた事にびっくりだよ!」


「そうか?」


「そうだよ!体育祭は一応安全第一だからね!」


「そうだったのか!」


「ちなみに、これでもまだ委員会の時にダメ出しされると思うよ。」


「なんと!」


思っていたよりも、体育祭の実行委員とは大変なんだな。

兵隊(選手)の体調もチェックしなければいけないのか。


次の日の放課後に実行委員の集まりがあったが、俺が想像していたよりもかなり呆気なく許可がもらえてしまった。

というのも、委員会には恭子さんもいたので、企画書をみるなり面白そうだからという理由で無理やり通してしまった。


それからが一番大変だった。

まずは、借り物で使う封筒を大量に買い、その中に入る大きさの紙に指示を書いては入れるという行動の繰り返しをしていった。


次に障害物の道具を集めなければいけなかった。

比較的簡単に、平均台やネット、タイヤなどは見つかっていった。

さらには協力してくれる、様々な部活の人たちとの交渉をしていったりもした。


何よりも大変だったのが、障害物の最後に使う例のやつだった。

これはそういう専門店を探し出して、借りれるかどうかの交渉や、いくらで買えるのか調べるのが大変だった。


しかし苦労をした甲斐があり、なんとか無事に必要な道具は当日までに揃える事が出来た。


そして、体育祭の前日にはリハーサルとして、入場から始まり選手宣誓、準備運動から、各競技の簡単な進行の仕方、最後に結果発表、退場までの一通りの確認をしていった。


しかし、この前日のリハーサルとやらは何か意味があるのだろうか?

正直本番の時に軽く説明をするだけで十分な気がするんだけどな。


そんな事があっという間に過ぎていき、気がつけば体育祭本番の日になっていった。


親父は、問題ないから気にするなっていっていたけど、俺の方でも少し注意をしておこう!


いつも読んでいただきありがとうございます!


次回は2017/10/21に更新予定です。

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