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ガーディアンラプソディ  作者: shun
体育祭狂想曲
13/47

第3幕 敵


学園で体育祭での担当が決まり、その種目の道具を準備する事になり、実行委員の集まりは解散する事になった。


俺はひとまず保健室で待っているであろう、今野さんと合流するためにそこへ向かった。


「あら、清十郎じゃない?」


「恭子さん、さっきもあってますよね?」


「細かい事は気にしないの!あまり細かいとモテないわよ?」


「何を持つんですか?」


「相変わらずあなたはそうよね。」


何が面白いのか、恭子さんは腹を抱えて笑っている。


「恭子さん、それより何か用があるんじゃないですか?」


「ああ、そうだったわ!急いで保健室に行くわよ!」


俺は恭子さんに引っ張られるように、保健室まで連れて行かれた。


「遅いぞ!」


「何いってるのよ!達也は監視してくるのわかってたでしょ?」


「それはそれだ。」


なんだかんだこの2人は仲がいいな。

あれ、てっきり恭子さんが用があるっていって連れてきたから、響也もいるのかと思ったらいないって事は、仕事の話だな。


「それで、恭子さんに今野さん、話の内容は?」


「ああ、そうだったな。今度の体育祭に関してだ。」


「という事は?」


「そうよ清十郎、想像通りよ。その日は外部からもこの学園に入る事ができるわ。とはいっても、ここの生徒からチケットをもらっていなければ入れないわ。」


確かにそういう仕組みになっているが、所詮その程度の仕組みであれば、そのチケットを偽造して入ってくる事は可能だろう。


「そこでだ、保険のためにボスに出てきてもらう。」


「はあ?親父にですか?」


「臨機応変に対応できるのは、ボスくらいよ?他のガーディアンじゃ個性が強くて無理でしょ?」


そんな事を個性的代表みたいな恭子さんに言われても、説得力が全くないんだけどな。


「まあ、その件と前回の剣の追加報告があるらしいから、一旦今日はアジトに戻るぞ。心配するな学園にはもう許可をもらっている。」


今野さんがドヤ顔で言ってきたよ。

まあ、俺も親父に用があったからちょうどよかったか。


保健室での会話は、そのぐらいで終わりになり、俺たち3人は学園の敷地をでて、組織のアジトへと戻った。


「おやおや、君たちですか?新しい獲物の献上ですかな?」


「いや、残念ながら今日は違いますよ。」


「そうですか?それは残念、いつでも待っていますから気軽にもってきてくださいよ?」


「わかっている。」


今話したのは、ガーディアン3の桐生辰巳さんだ。

この人はガーディアン中でも恭子さん並みに個性がユニークな人だ!


なんせ拷問に関しての案件を、基本的に1人で担当している。

そして、彼の攻めは強力らしく相手から必ず情報を手に入れていた。


「ああ、そうそう!清十郎君、前回のは非常に湯意義なものでしたよ。お礼にたっぷり情報をボスに渡しておきましたから。」


そう言い残して桐生さんは、フラフラとどこかへといってしまった。


そのあとは、誰とも出会わずに親父の部屋へとたどり着いた。


コンコン!


「大丈夫だ、入ってこい。」


「「「失礼します。」」」


「すまないな呼び出して。」


「いえ、それより新しい情報とは?」


「ああ、前回の襲撃犯の1人がだいぶゲロってくれた。」


そういって俺たちに書類を見せてきた。

その書類には、襲撃を依頼した人物から、どれくらいの組織が動いているのかおおよその事が書かれていた。


「この依頼主は本当ですか?」


「100%偽名だ。それにその人物は存在していなかった。」


「ボス、この組織の数に名前は?」


「・・・・・・残念ながらあっているようだ。」


今野さんの質問に親父は、正直に言ってきた。

俺は今野さんから組織の名前の書かれているページを貰って内容を見てみた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


月城可憐暗殺の為雇われた組織


黒の魔弾

ファランクス

ドーンコール

解放戦線

ブラックファング

・・・・


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


かなり有名な暗殺組織や闇組織が関わってきている。

一体可憐の何に大手の組織が利益を見出したのだろうか?


変な話だが、可憐は別段これと言ってのオンリーワンがあるわけではないから、組織の名前が表に出る危険を犯してまで暗殺に動くものだろうか?


「追加の情報はこれくらいだな。いくつか用心すべき組織がわかっただけでも御の字だ。」


「ボス、これとは別件で一ついいですか?」


「なんだ今野?」


「もう時期ある体育祭で襲撃が予測されます。それでボスに動いて欲しいんです。」


「お!清十郎が実行委員をやってるやつか!いいぞ、これはカメラを用意しなければ。」


なんだ?

親父すごく軽く受けたけど、組織の長がそんな簡単に決めていいのだろうか?


てか、まだ何も話してないのに、なんで俺が実行委員をやってる事を知っているんだ?

疑いの目を今野さんに向けると、今野さんは俺と目を合わせないように顔を背けた。


あの盗撮映像を親父に送っていやがったな!


その後は学園に外泊届を出したこともあり、久々に自分の部屋に泊まることになった。


ちなみに夕食の時に、親父に障害物や借り物の事を駄目元で聞いてみたが、案の定全く参考にならなかった。

いつも読んでいただきたありがとうございます!


次回は2017/10/7に更新予定です!

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