表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

♥ 出会い

8年前の作品です。


◎ 作中のルビは正しくないかも知れませんが敢えて使っています。

  そのまま読んでください。

◎ 全ての漢字にルビを付けました。


 もりなかに〝 それ 〟はる。




 〝 それ 〟がからもりるのかだれらない。


 〝 それ 〟の姿すがたものだれもいない。


 〝 それ 〟のこえいたものだれもいない。


 それでも〝 それ 〟はもりなかた。




 〝 それ 〟はしょうじょていた。


 ていた。


 まいにちまいまいまいにち……きることなく〝 それ 〟はしょうじょていた。




 しょうじょも1だった。


 も1あそんでいる。


 むらはしまわり、はらはしまわり、はやしはしまわり、もりはしまわる。




 だれしょうじょあそばない。


 だれしょうじょはなさない。


 だれしょうじょかかわらない。




 それはしょうじょひめだからだ。


 しょうじょくるっていない。


 それでもしょうじょか、むらみんなから『 ひめ 』とばれていた。



 

 ひめ今日きょうも、むらを、はらを、はやしを、もりを1はしまわる。


 〝 それ 〟はひめている。


 ひめは〝 それ 〟をらない。




 あるもりなかで、れないいろりんけた。


 ひめじょうそうなえだからりんをもぎり、ひとくちべた。


 ひめまれてはじめてなみだながした。




 ひめは、あかいブカブカなマントでぜんしん(からだ)おおっている〝 それ 〟がぶんまえこといた。




 〝 それ 〟はわらっているのだろうか?


 「( ようせい(フェアリー)さん……? )」とひめおもう。


 だから、ひめも〝 それ 〟にわらった。




 ひめじょうそうなえだから1つりんをもぎると〝 それ 〟にした。


 〝 それ 〟はうれしいのだろうか?


 ひめからりんると、ひとくちべた。




 ひめは〝 それ 〟をった。


 そのひめと〝 それ 〟はともだちになった。


 ひめは〝 それ 〟からたくさんりんもらった。




 むらかえってひめりょうかかえてっているりんいたろう


 ろうひめこえけた。


 ひめまわりにむらびとたちあつまってた。




 ひめつ、あまりにもうつくしいりんむらびとたちは、ひめからりんぜんうばってしまった。


 むらびとたちひめりんを「 もっとってように 」とはなした。




 ひめにはかいなかった。


 むらびとたちそれほどまでりんしがるのかを……。


 だから、ひめは、ふかかんがえずにうなずいた。




 もりなかはいるとりんをもぎり、むらかえるとむらびとたちりんわた()つづいた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ